LINEのPINコード設定が表示されない・設定できない原因と対策

LINEアプリを起動して、設定画面を開いてみます。

すると、そして、PINコード設定があるはずの「アカウント」を開いてみますが、そこに「PINコード」の設定は見当たりません↓

画像の通り、PINコードが表示されないのですが、それには理由があります。

それは、「PINコード」という設定自体が廃止されたからです。

これだけ聞くと、「PINコードが無くて大丈夫なの？」と、引き継ぎ結果やセキュリティなどの観点で不安に思うかも知れません。

しかし実は、PINコードの「代わりの設定」が導入されたことで、PINコードが不要になったので削除されただけ、なのです。

ですからその一方で、PINコードの代わりに、その「代わりの設定」のことを理解しておく必要があります。

その「代わりの設定」とは、「アカウントを引き継ぐ」という設定です。

これをPINコードの代わりに設定する必要があります。

※設定は、LINEアプリの「設定>２段階認証>アカウントを引き継ぐ」にあります↓

この「アカウントを引き継ぐ」には、「PINコード」とは大きな違いがあります。

それは、「あらかじめ設定しておけば安心」ではなく、「アカウントを引き継ぐ直前に設定しないと効果がない」という点です。

なので、今すぐ設定しても意味が無く、引き継ぐ直前に設定する必要があります。

この設定は有効期限が24時間しかなく、設定完了後、24時間以内に引き継ぎ作業をする必要があります。

24時間しか効果が無いなんて不便！PINコードの方が良かった！と思うかもしれませんが、PINコードという、「推測されかねない４桁の数字＆引き継ぎ前の端末に触れる必要がない」認証よりも、「引き継ぎ前の端末が目の前にあり、それを操作しないといけない（24時間以内）」のほうが安心、という判断なのだと思われます（それでもPINコードのほうが良い、という意見もあり得ると思う）。

また、PINコードと違って、忘れる心配がありません。

そう、実は、「アカウントを引き継ぐ」という設定は、パスワードを入力したりする「入力」タイプではなく、「オン・オフ」するだけの設定です（先ほどの画像をよく見てみて下さい↓）。

なので、「PINコード」「暗証番号」「パスワード」のように、「忘れる」ものではありません。

機種変更の直前にオンにする、それだけで、先ほど少し話したように、「機種変前の端末に触れて、機種変更をしたいという意思表示をした」ということが明らかとなり、その結果、乗っ取りのリスクが大幅に減るという、費用対効果の高い設定となっています。

PINコードのころは、多くのユーザーに対して手当たり次第に、という「乗っ取り攻撃」が行われていましたが、この「端末を直接操作しないといけない」ことによりハードルが高くなった、と言えます（実は・・・）。

というわけなので、2016年2月3日より、「PINコード」の設定は不要となり、代わりに「アカウントを引き継ぐ」を利用することになりました。

操作は簡単です。機種変する当日に、機種変更前の端末で「設定>２段階認証>アカウントを引き継ぐ」の設定をオンにするだけです。

逆にこの設定を忘れて旧端末を下取りに出してしまったりすると面倒なことになりかねないので、注意してください！！！

※実は、「アカウントを引き継ぐ」を設定しなくても「引き継ぎできる」ケースがかなり多いです（電話番号を登録済みで、電話番号が変わらない）。もともとPINコードも必ずしも必要なのではなく、あくまで電話番号認証（SMS認証）の代わりでした。