LINEの新引き継ぎ設定「アカウントを引き継ぐ」の意味と勘違い（2016年2月～）

設定の項目の中に、2月3日、iPhone版・Android版ともに、最新版には「２段階認証」が追加されています。

ここをタップすると、その中に、「アカウントを引き継ぐ」という設定項目があります。

ここには、次の注意書きがありますが、説明不足感が否めません。

必要な場合以外は絶対に設定を変更しないで下さい
この設定をONにすると、アカウントを他のスマートフォンに引き継ぐことができるようになります。
ONにした後、一定時間経過するか、正常にアカウントを引き継いだ場合は再び設定はOFFに戻ります。

まずこの設定を見て疑問に思うと思うのが、赤い字で書いてある「必要な場合以外は絶対に設定を変更しないで下さい」という部分です。

一体、「必要な場合」とはいつなのでしょう。

ここの画面を見ると、「必要な場合」＝「引き継ぎたいとき」かな？？？と思うかもしれませんが、実のところ、本当に「必要」なのは、「引き継ぎたい」以外にある、いろいろな条件が揃ったときだけ、です。

「必要な場合」

この設定を「ON」にする必要が出てくるのは、以下の場合のみです。引き継ぐからといって、必ずしもONにしなければならないものではありません。

• 機種変更後に電話番号が変更になる場合
• Facebookログインを利用していて、かつ、スマートフォンが変更となる場合

この設定をすることで、先ほどの条件下でのログインを、向こう24時間許可することになります。つまり、向こう24時間は、メールアドレスとパスワードを知っている悪意のある人物が、ログインに成功してしまいます。

一方でこの設定をしなければ、先ほどの条件下でのログインは、出来ません。

つまり、必要ないときに設定してしまえば、乗っ取ろうとしている人に、24時間の「チャンス」を与えることになってしまいます。

もちろん、わざわざ乗っ取りのチャンスを与える必要なんてありませんから、無駄に設定を変更するな、というわけです。

というわけなので、例えば電話番号がそのまま変わらない、なんていう場合には、「アカウントを引き継ぐ」の設定は不要で、必ずしも「機種変をする＝アカウントを引き継ぐ野設定をしないといけない」ではない、ということになります（正直、このあたりをバランスを考えた上での、大ざっぱな説明文であると思われる）。

しかし、本当に迷ったり不安であれば、機種変の直前に限って「アカウントを引き継ぐ」の設定を「オン」にすることは、そこまで極端に大きなリスクにはならないと考えられます（電話番号を登録していない、Facebookログインをしている人と同じ状態）。ただ、機種変前の端末さえ手元にあれば、機種変後もWi-Fiを使うなどして、後から「アカウントを引き継ぐ」をオンにすることもできるので、「アカウントを引き継ぐ野設定が不要のハズ」なのであれば、本当にどういうわけか必要になってしまったとき（引き継ぎ前）までは、必要が無ければ設定を変更しないに越したことはないかと思います。

• 【重要/変更】2016年最新版 LINEのアカウントを引き継ぐ方法 : LINE公式ブログ

よくあるその他の疑問・誤解。

パスワード要らなくなったの？

引き続き、メールアドレス登録とパスワードの設定および、ログイン時の入力は必要です。

なので、アカウントを引き継ぐオン＝誰でもログインできる、ではありません。「アカウントを引き継ぐオン＝メールアドレス＆パスワードを知っていれば、引き継ぎできる」「アカウントを引き継ぐオフ＝メールアドレス＆パスワードを知っていても、引き継ぎできない」です（その他の「アカウントを引き継ぐ」が必要になる細かい条件は本編の通り）。