メルカリでiPhone本体を(出品/購入)する際の注意点や確認事項まとめ
スポンサーリンク
iPhone SEが発売になり、不要になったiPhone 5s等をメルカリで売りたい、という人も増えています。しかし、iPhoneを中古で出品したり、逆に、出品されているiPhoneを購入するには、いろいろと注意点があります。また、メルカリのルール的に、出品できるiPhoneには制限があります。そのあたりを解説します。
(例)メルカリに出品されていた「iPhone6」のアクティベーションロックの状態を確認し、「オン」のままだった例:
↑アクティベーションロックがオンのiPhoneの出品は禁止されており、これを購入してもアクティベーションロックを解除できず、再アクティベーション・初期化もできません。また、そもそもIMEIが掲載されていないiPhoneも出品されています。
目次
スポンサーリンク
iPhoneの取引増
iPhone本体の出品が増えています。
(例)「アップルスマートフォン本体」カテゴリの出品:
(例)iPhone 5s が 2万円で出品されている例(後にSOLDに):
この背景には、iPhone SE発売に加え、それにあわせたメルカリ運営からのiPhone出品を促すお知らせの影響があります。
しかし、iPhoneを出品したり、買う際には、特別な注意点が多いのですが、そのあたりは紹介されていません。
iPhoneの出品についてのメルカリによる説明
メルカリのガイドの「禁止されている出品物」を読むと、以下のように書かれています。
・アクティベーションロックやネットワーク利用制限のかかった携帯電話、残債がある携帯電話、契約中の携帯電話
※ご契約状況・入手経路やIMEI(端末識別番号)を証明する記載・掲載をお願いします。不確かな場合は出品を控えてください。
メルカリからすれば、トラブル回避の為に書いてあるのだと思うのですが、追加の説明がないと、何を意味しているのか、普通分からないと思います。そのため、このあたりについては各自で調べる必要があります。
解説が必要
そして、このあたりを理解せずに、中古のiPhoneを売買するのは危険です。
「購入しても利用できない」等の問題が発生し、トラブルの原因となります。
そこで今回は、その注意書きの内容を、ひとつずつ順番に説明するので、出品したり、購入する前に、目を通しておいて下さい。
「IMEI」「アクティベーションロック」「ネットワーク制限」あたりを中心に、解説していきます↓↓
条件:「IMEI(端末識別番号)」が掲載されていること
メルカリのガイドの「※」部分に「IMEI(端末識別番号)を証明する記載・掲載」と書かれていました。
IMEIは、15桁の数字で、世界中の携帯電話(iPhone)1台1台に割り当てられた、識別IDです。
なので、「IMEIが○○番のiPhone」は、世界に1台しかありません。
ブランド品の、シリアルナンバーと似ています。
これがあることで、iPhone端末の出所など(盗品ではないかなど)を、しっかり管理できるわけです。
※検索結果を上から10個チェックしたところ、IMEIが確認できた出品は2つのみでした。
出品者側
出品者側は、事前に出品するiPhoneのIMEIを調べて、必ず掲載しましょう。
簡単な調べ方は、電話アプリから「*#06#」に電話をかける方法です。
この番号は、実際に電話をかけるわけではなく、IMEIを素早く表示する裏技みたいなものです。
画面に15桁の数字(=IMEI)が表示されます。スクリーンショットを撮影して商品画像に追加するか、商品説明に入力しましょう。
購入者側
購入者にとってIMEI番号は、購入するiPhoneが安全な端末であるかどうかを、事前に確認するために必要なものです(この後2回ほど使います)。
つまり、ちゃんとした出品者であれば、IMEIが商品説明に書いてあったり、商品写真に載っていたりするはずです。
書いていなかったら、購入は避けましょう(盗難品を買ってしまうリスクが高まります)。
条件:「アクティベーションロック」がかかっていないこと
次に重要なのが、アクティベーションロックがかかっていないiPhoneを出品・購入する、ということです。
「アクティベーションロック」とは、盗まれたiPhoneが勝手に初期化されて再利用されてしまったりしないように、パスワードを入力しないと初期化および再アクティベーションができない仕組みです。
つまり、このアクティベーションロックが有効になっているままのiPhoneを購入してしまうと、使うことができません。
出品者のやるべきこと
出品者はアクティベーションロックの解除をしましょう。
アクティベーションロックを解除するには、設定を解除するという方法もあるのですが、結局出品するのであれば、端末の「ログアウトと初期化」をするはずで、それをすれば同時にアクティベーションロックが解除されるので、その方法がおすすめです。
手順を説明します。
まず、「設定>iCloud>サインアウト>サインアウト>iPhoneから削除」を行い、iCloudからログアウトします(※アクティベーションロックは、iCloudの機能なので、これでアクティベーションロックも解除されます)。
そうしたら、「設定>一般>リセット>すべてのコンテンツと設定を消去」と進めて、「デバイスを消去」をタップします。
購入者のやるべきこと
購入者は「アクティベーションロックが解除済みであること」の事前確認が大切です。
iCloudのiPhoneを探すページを開いて、出品情報にあるはずの「IMEI」を入力して下さい。
そして、「アクティベーションロック」が「オフ」と表示されることを確認しましょう。
次のように「オン」と表示された場合、そのiPhoneは、禁止された出品物ですので、購入しないようにしましょう。
条件:「ネットワーク利用制限」がかかっていないこと
ここで言われている「ネットワーク利用制限」とは、未成年に対する制限のことではなく、窃盗や詐欺により不正入手されたiPhoneや、虚偽の申し込みで取得したiPhone・本体代金の分割払いが滞納されているiPhoneなどに対して、犯罪に利用されることを防止する目的で、ネットワークを利用できないようにする措置のことを指しています。
中古では、このような盗難等の不正な行為により入手したiPhoneが流通している可能性があり、購入者としては、このネットワーク利用制限がかかっていないことを確認する必要があるとともに、出品者は、ネットワーク利用制限が掛かっている端末を出品してはいけないというわけです(ネットワーク利用制限されている端末は「赤ロム」と呼ばれます)。
出品者側・購入者側
出品者側・購入者側ともに、出品する・購入するiPhoneが、各ネットワーク会社(docomo、au、SoftBank)で「ネットワーク利用制限」の対象になっていないことを確認してください。
- docomo:ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト
- au:ネットワーク利用制限携帯電話機照会
- SoftBank:ネットワーク利用制限 携帯電話機の確認
「×」と表示されないことを確認してください。
また、「△」と表示される場合は、残債(iPhone本体の分割支払いの未払い)がある可能性があるので、売り手側に確認するか、購入を控えましょう。
条件:契約中でない・支払い完了済み・入手経路に問題がないこと
「残債がある携帯電話、契約中の携帯電話」は売買が禁止されています。また、入手経路を明らかにする必要があります。
本体代金の分割払いの支払いが完了していない携帯電話および、契約中のままの携帯電話を出品してはいけません(盗品は言うまでもなく)。
出品者側
指示にあるように「ご契約状況・入手経路」を書きましょう。
「Phone SEに機種変更をする前に使っていたiPhoneです」のように、既に契約中ではないこと、入手経路が分かる情報を何かしら載せておきましょう。
また、未払い代金がある場合は、出品禁止なので、支払いを済ませてから出品してください。
購入者側
入手経路・契約状況が書かれていることを確認し、書かれていない場合は、購入を控えましょう。
また、先ほどの「ネットワーク利用制限」の確認ページで「△」が表示されないことを確認してください(=未払い代金が存在する可能性あり)。
まとめ
ここまで紹介したように、iPhoneをメルカリ等のフリマアプリで売買するには、いろいろと注意すべき点があります。
特に、売買が成立して商品が到着した後に「使えない!」となると、金額も金額なので、大きなトラブルになりかねません。
さらに、そこで出品者側、購入者側、どちらか一方でも知識不足・予習不足・確認不足だと、どちらの責任なのか、という水掛け論になりかねません(キャンセルしてもらえなかったり)。
最低限、 多少はiPhoneの中古品売買について調べた上で、取引することをおすすめします。
そして、その第一歩としてこの記事を利用してもらえればと思います。
また、この記事で解説したのはどちらかといえば出品者側のルール周辺の話なので、購入者の場合は、「SIMをどうするの?」という部分の勉強が別途必要です。
(iPhoneに限らず、スマホの個人間売買は大変…いろいろ調べていて面倒だなぁ…と思いました)
参考
関連
スポンサーリンク
スポンサーリンク