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アプリ「WiFiシェア」が、路線変更をして5月9日から開始されたのが「タウンWiFi」のようで、現在このタウンWiFiアプリが人気を集めているようです(AppStore上位)。そのレビューを見てみると、利用規約への指摘が目立ち、特に「7.利用規約」の部分が「嫌だ」と言っている人が目立ちました。しかし、指摘されているような部分が「7.利用規約」を見ても、よく分かりませんでした。
どうやら、つい一昨日に改訂されたばかりのようでした。そこで今回は、その改訂内容を調べたので、ここにメモしておきます。
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利用規約の変更履歴
現在、タウンWiFiの利用規約は(http://wifishare.jp/term/use.html)にあり、改訂履歴には、次のような日時が掲載されていますが、差分については掲載されていません。
【2015年9月1日制定】
【2016年2月22日改定】
【2016年5月9日改定】
【2016年6月3日改定】
5月9日が、WiFiシェアから、タウンWiFiにサービスが変更された日なので、タウンWiFiとしては、5月9日が制定日、6月3日が唯一の改定日、のように見ることもできそうです。
6月3日の変更内容
そこで気になるのが、6月3日の改訂内容でした。
Internet Archiveから、古いバージョンを見つけられるかと思ったのですが、一切このページの履歴は存在しませんでした。
しかし、Googleのキャッシュには、まだ改訂間もないからか、ぎりぎり改訂前の利用規約が残っていました。
その改定前の利用規約と、現在の利用規約の差分を出してみました。
差分概要
WinMergeを使ってDiffを見てみたところ、この利用規約の変更点は、4カ所でした。
- 「利用規約のタイトル」
- 「2.(本サービスの内容)」
- 「7.(利用料金)」
- 「更新日の追加」
1つ目のタイトル変更は、「利用規約(利用者用)」から「利用規約」に変更のことで、4つ目は、「【2016年6月3日改定】」の行の追加で、小さな変更と言えます。本文自体の変更は、以下の2つでした。それぞれ差分を紹介します。
「2.(本サービスの内容)」の変更点
「2.(本サービスの内容)」は、1行が変更になっています。
変更前がこちら:
(2)当社が、本サービスを通じて利用者に提供するサービスの具体的内容は、以下の各号に定める通りとします。
変更後がこちらです:
(2)当社が、本サービスを通じて利用者に提供する、もしくは提供する予定のサービスの具体的内容は、以下の各号に定める通りとします。
この行の続きは、サービス一覧となっています(ここは変更なし)。
①通信回線の接続サービス
②前号に定める通信回線とその通信回線を利用したい利用者とをマッチングし、通信回線の利用を可能にするサービス
③通信回線をVPN接続により利用するサービス
④通信量を計測/削減するサービス
⑤通信料金を削減するサービス
⑥WiFiの利用/設置をリクエストするサービス
⑦本アプリ内通知によって提供者からのメッセージを受信するサービス
⑧前各号のほか、当社が別途定めるサービス
この変更はどうやら、まだ提供されていないサービス(機能)が、この一覧の中にあったことを意味すると思われます。
まだ提供していないので、「もしくは提供する予定の」と追加して、帳尻を合わせたのではないかと。
「7.(利用料金)」の変更点
より、注目したかったのがこちらです。
現在の「7.(利用料金)」は、次のような、とてもシンプルな内容です。
7.(利用料金)
アプリを利用するのに料金は発生しません。有料で使える新機能がリリースされた際は、アプリ内でお知らせします。
まぁ、無料だけど、今後有料機能を出すかもね、くらいで、特にあれこれ言われるような利用規約には見えません。
では、変更前はどうだったのか。変更前がこちらです:
7.(利用料金)
(1)利用者は、有料で提供されている回線を利用する際は、利用の対価として当社が別途本アプリ内又は運営ウェブサイト上に表示する利用プランに基づく利用料金を、当社が指定する支払期日及び支払方法により、遅滞なく支払うものとします。振込手数料その他支払に必要な費用は利用者の負担とします。 (2)利用料金の課金開始日は、第4条第5項に定める本契約成立日が属する日とします。
(3)本サービス利用期間満了前に本契約が終了する場合においても、利用者は、利用料金全額を支払うものとし、利用料金の日割計算は行われません。
(4)当社は、利用者から受領した利用料金については、本契約の解除、利用者が本サービスを利用しなかったこと、その他いかなる理由に基づいても一切返金しないものとし、利用者は既に支払義務の発生した利用料金の支払を免れないものとします。ただし、当社は、利用者と協議の上、返金が相当と判断した場合には、支払い済みの利用料金の全部又は一部の返金に応じるものとします。
(5)利用者は、利用料金の支払を遅滞した場合、年14.6%の割合による遅延損害金を当社に支払うものとします。
改訂後に比べると、非常に長く、大きな変更だったようです。
少なくともこの「7.(利用料金)」については、変更前は変更前で、「有料で提供されている回線」の料金の支払いについて書いてあるだけで、そんなにとんでもないことが書いてあるようには見えません。
「有料の回線」の存在に対して、現状そのような回線の提供がアプリ内には存在せず、「無料って言ってるくせに、金取るのかよ」という反応、なのかもしれません。そう考えると、そんなユーザーの解釈への対策として、「有料で使える新機能がリリースされた際は、アプリ内でお知らせします」という言葉へ一端変更する、という手段をタウンWiFi側が講じたのかもしれません。
ひとこと
タウンWiFiで注目すべきは、他の部分や、プライバシーポリシーですかね。。。
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