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【LINE】出会いの場として利用されるLINEのハッシュタグ機能について(#profileタグ問題)

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「LINEを使って出会う」と言えば、外部サイトを利用して、LINEを交換するという方法が一般的です。

以前ニュース記事に書かれていた「LINEで出会った」という表現に対して、ネット上で「LINE自体に出会う機能はないだろ」と突っ込まれていたことを思い出します。

今現在も、「LINE 出会い」でGoogle検索すると、1ページすべてこの方法です。

しかし、もともと「家族や友だち同士の連絡ツール」とされてきたLINEはここのところ、次々とより「オープン」な要素を強化しています。

そして、気が付けば、「LINE」アプリの内部に、「出会いを募集するユーザーが集まる場所」が登場し、知らない人と出会う目的で、中高生が利用するケースが目立ってきました

そこで今回は、大人の利用者が少なくまだあまり知られていないその機能、特に「#profileタグ」について紹介します。

#profileタグが利用される様子

はじめに、その機能が利用される様子を画像で紹介します:

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この画面は、LINEアプリ内の機能の画面です。

出会いを求めるユーザーが投稿し、友だち追加を待っています

ここから先は、この機能が出現した背景や、より詳しい使われ方について説明します。

LINE「タイムライン」機能

数年かけてだいぶ浸透してきたLINEの機能に「タイムライン」機能があります。

時計マークの「タイムライン」タブ、「全く使ったことがない」、という人も多いかと思います。

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「最近どうしてる?」を書き込む場所であり、機能は「Twitter」や「Facebook」に似ています。

しかし、いろいろな出来事を経て、利用者は低年齢層に偏り、タイムライン機能には独特の文化が形成されています。

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タイムライン機能拡張の歴史

この「タイムライン」機能は、「ひとこと(その後復活、現・ステータスメッセージ)」機能の削除とともに2012年8月に登場し、当初は「誰が使うのか」と酷評された機能でした。

その当時、お互いに友だち登録したユーザー間にしか公開されない「タイムライン」はとてもクローズドな機能でした。

しかしその後、公式LINEアカウントや、LINE@アカウントの活動が活発となり、最近では広告表示の導入(2015年11月)ニュース表示の導入(2016年4月)など、LINEが見せたいものを見せる場所という傾向が強くなり、気が付けばLINEの収入源、ビジネス上の重要機能としての存在感を増しています。

そして、2016年5月、遂に一般のユーザーのタイムライン投稿を、全ユーザーが閲覧可能になる「全体に公開」機能が追加されました。

こうして「LINE」アプリの一般利用者は、「友だち同士」に閉じることなく、オープンな領域で気軽に活動できるようになりました。

そのときもう一つ追加された機能が「ハッシュタグ」です。

ハッシュタグ機能

LINEタイムラインの「ハッシュタグ」機能はTwitterのそれと似ており、「#パズドラ」のように投稿に書き込んで利用します。

投稿に含まれるハッシュタグ「#パズドラ」をタップすると、同じハッシュタグを含む「全体に公開」の投稿が、一覧表示されます。

そこには、自分の知り合い以外のユーザーが多数表示されます。

naver-line-deai-hash-tag-puzzle-and-dragons

2016年10月20日、このハッシュタグ画面に「検索」機能(右上の虫眼鏡ボタン)が搭載され、ハッシュタグ検索を自由にできるようになりました。

ただ、あくまで一度ハッシュタグ画面を開かないと利用できない検索画面であるため、タイムラインをほとんど使わないユーザーからは隠し機能のような画面です。知らない人も多いと思います。

#profile タグの特別さ

LINEのハッシュタグの中で、特別目立つ存在が、「#profile」というハッシュタグです。

現在、LINEのアイコン画像を変更すると、#profileタグ付きで自分のタイムラインに自動投稿される機能がデフォルトで有効になっています(※自動投稿なので、自分がたくさん投稿していることに、気が付いていない人もいるかも知れません。またこの自動投稿自体は全体公開ではないので、友だちからしか閲覧されません)

naver-line-auto-profile-hash-tag

そのため、特別な「閲覧のされやすさ」「投稿のされやすさ」があります。

「#プロフィール」「#自己紹介」「#友だち募集」などのハッシュタグを設定してしまいそうな投稿も、公式に設定されている「#profile」に投稿すれば間違いない、というような特別さです。

#profile タグの現在

そんな #profile タグの検索結果を少し覗いてみます。

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多いのは「ひまだから誰か話し相手になって・遊んで」というような投稿です。

次の画像の2番目の投稿では、中学校の名前が書いてあったり。

naver-line-deai-hash-tag-profile-sample

LINEは青少年保護の目的で、非公式掲示板などで交換が活発だった「LINE ID」を検索する機能に年齢制限を付けました。

しかし、抜けがいくつかあるのは有名な話で、以下のように、QRコードや友だち追加用のURLをIDの代わりに提示して、見知らぬ人に友だち追加する手段を提供しています

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タイムライン検索の出会いの場所化

こうして、LINE内に「出会いに使える場所」が出現しています。

コア機能的にはもう「出会いのための非公式の掲示板」は必要ない状態です。

特に、タイムライン機能自体、中学生高校生が中心に利用している機能ですし、その一方で多くの大人からはあまりその実態を把握されておらず、心配になります。

ブラウザからも閲覧可能

2016年11月1日には、このタイムライン機能をブラウザから利用できるようになりました。閲覧のみであればログイン不要です。

ハッシュタグの検索結果も、次のリンクから閲覧可能です。

関連ツイート

この「#profile」問題については、ツイッターでも言及するユーザーが徐々に増えています。

LINE側の対策に期待

このような「LINEを交換する場所」は従来から、LINEのサービスの外に乱立していました。

そういう意味では、出会いの場所が1箇所増えただけかも知れません。

ただやはり「LINEの公式機能である」となると、それは特別な「場所」となります。

LINEは以前から、外部のLINE交換を促す出会いサイトを「非公式掲示板」と呼び、閉鎖を依頼するなどの対策を進めてきていました。

LINEでは、そんな青少年の皆さん・保護者の皆さんにも安心して楽しくLINEをご利用いただけるように、様々な取り組みをしています。

非公式掲示板サイト・サービス閉鎖依頼
アプリマーケットのレビュー欄にLINE IDSが書かれている場合の削除依頼
プライバシー保護のための設定機能開発
18歳未満のID検索利用停止
無差別勧誘メッセージ(サクラサイト誘導)対策
全国の学校や保護者の方むけのインターネットリテラシー講演・ワークショップ 〔概要・事例〕 引用元

こういう状況の中で、LINEは気が付けば「『公式』掲示板」を抱えてしまったような状態です。

LINEの運営として、公開タイムラインに関する青少年保護対策をどの程度進めているのか、今のところ把握できていないのですが、前述の通り、現状友だち募集の書き込みが多数閲覧可能であるのは確かです。

他社サービス(非公式掲示板)への削除依頼に比べれば、削除自体はしやすい立場にあるはずなので、積極的な削除を今後進めていくことを期待します。

削除が追いつかない、というのであれば、LINE IDの利用に年齢制限を付けたのと同様、タイムラインの「全体に公開」機能に年齢制限を付けるなどの対応も考えられます(ついでに、QRコードや友だち追加URLという抜け道を塞ぐとよさそう)

ひとこと

LINE自体に出会う機能なんてない」というのはすっかり昔の話となり、現在は「LINE自体に出会う機能がある」状態です。

そしてその機能が実際に、出会い目的に利用されてしまっています

これからLINE運営がどんな対策を実施するのか、気になります。

補足:LINE Profile+について

LINEの「LINE Profile+」機能は、名前に「Profile」が入っているだけで、全く別の機能であり、無関係です。

参考

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