「スクールガーディアンがSNSをパトロール」に対する反応と「鍵アカをどうやって監視しているの？」について

正確には、番組中にスクールガーディアンの人が「どんな投稿を監視しているか」を説明している最中に、別の人が「鍵アカとかでも見れる？」と質問し、それに対して「仕組みはあんまり言えないんですけど、企業秘密もあって」と返事しています。

あくまで、「どんな投稿を関しているかの説明」→「方法について割り込んで質問」→「仕組みはあんまり言えない」、という流れであって、「鍵アカでも見れる？」に対して「（鍵アカを監視していますが）仕組みは言えません」と言っている様子ではありませんでした。

ただ別に鍵アカの投稿を見るだけであれば、その鍵アカの人と友達になってしまったり、既に友達になっている人は見れます（過去記事参照）。スクールガーディアンも、このあたりの、「システム」というより「人」をうまく使った方法で鍵アカの投稿を閲覧しているものと思われます。

スクールガーディアンの公式サイトはこちらです。

いじめ通報アプリ「Kids' Sign」の紹介動画では、子どもが見かけた「いじめ」を通報する画面が紹介されています。画像を添付して通報できるので、ここからLINEのスクショや鍵アカのTwitterのスクショが送信されている、というのがまず思い浮かびます。これが鍵アカを見るひとつの方法です。見落としがちですが、こういう原始的でも簡単な方法がひとまず優先的に利用されているはずです。

公式サイトの次の記述でも、メッセージアプリなど外部から見えないアプリに移動してしまったので、通報アプリを提供開始しました、というような背景が述べられています。

2013年頃～現在
ネットいじめや仲間はずれといった問題は個人と個人のメッセージアプリなど、外部からは見えない所へと場所が変化している。
そのため、私たちはweb上に匿名での通報窓口を設置し、まずは、子どもがいじめが起こっていると声をあげやすい設計を工夫しました。 （引用元）

もし「鍵アカなど非公開アカウントの投稿を特定・自由自在に閲覧できるのかも」と思っているのであれば、このような記述から、「そういうことができないから、こういうアプリを提供開始して、どうにか見ようとしているんだな」と解釈して貰えればと思います。

先ほども紹介したとおり、番組中では直接「鍵アカが読める」とはっきりとは言っておらず、そもそも閲覧できたとしても、それはKids' Signのような「見られる人に見せてもらっている」形の可能性がかなり高いといえます。

とはいえやはり番組中の「鍵アカとかでも見れる？」という質問に対する、「仕組みはあんまり言えないんですけど」という回答は極めて誤解しやすいやりとりであり、スクールガーディアンに興味を持った人の多くが、この「鍵アカがどうして見られてしまうのか」について興味を持ったようです。

スクールガーディアンとか言う会社があるらしい
なんでも、学校からの依頼があれば学生のTwitterを覗き見て問題発言を学校側に提示するそうな
どんなツイートでも見られるようだ
まったく、プライバシーが無いものなのか
子供からしたらしらん大人から監視されてんねんぞ
怖いだろ

— (蒼)朱猫 (@akane140830) 2017年2月6日

スクールガーディアンとか知らない世代だけど鍵垢まで見れるって不正アクセスしてるのかなーどーなんだろ

— たそ(º﹃º ) (@_tasoman_) 2017年2月6日

スクールガーディアン鍵垢も見れるとかこわ。

— ゆま. (@Yumacheru0123) 2017年2月6日

スクールガーディアンには鍵垢も覗かれちゃうらしい…
やだな…

— 桃缶𓆝 (@Leiha0220) 2017年2月6日

スクールガーディアンて学生の鍵垢も監視してるのか(っ・ω・)っ 犯罪じゃないんですかね

— 柴わんこ (@shin_kawa01) 2017年2月6日

鍵垢勝手に見ちゃう会社やばくない？？？？スクールガーディアン大丈夫？？？会社がそれして学校に報告してるの怖くない？？

— なごみ🐍CC福岡 (@nagocos) 2017年2月6日

スクールガーディアンって鍵垢も見れるの？こわ… リア垢使わないでおこ

— * (@slsk__) 2017年2月6日

スクールガーディアンてやらはTwitterの鍵垢さえも閲覧できるんか？やばすぎやろ

— 颯ma (@so_ma_abc_) 2017年2月6日

スクールガーディアンが監視してるとか言われてるけど本名バレないようにしてても何らかのルートで調べ出すんか？鍵垢でも見れるっぽかったし何らかの方法持ってそう…

— 永遠の二番手＠２D団 (@eiennnonibante) 2017年2月6日

• iPhoneアプリ・Androidアプリではなく、kids-sign.jp に設置されている、ウェブアプリ。学校からURLが通知される（子どもたちがスマホでいじめの匿名通報ができる「Kids’ Sign」、川越市において、試験導入 ～紙アンケート以外にネット活用で、ネットいじめの防止・発見に～ ｜ adish）
• 実際のURLは、「https://kids-sign.jp/report/*******」のような形式。検索すれば、学校が公開しているプリントが見つかる。

特に、コミュニケーションアプリで行われるいじめは、人目に触れることなく、時間に制限もないため、生徒は1日中いじめの恐怖から逃げることができません。スクールガーディアンは、このようなクローズドな場所で行われるいじめの実態を把握し、解決に導くため、子どもたちがいつでも匿名でいじめを通報できる新サービスをリリースしました。 （引用元）

• 学校裏サイト・プロフサイトが問題の中心だった頃は、ネットパトロールによる実態把握、2013年頃からは、問題がメッセージアプリなど見えないところに移ったため、Kids' Signを利用したWeb通報窓口による実態把握と、対策方法が変わってきている、とのこと（子どもたちがスマホでいじめの匿名通報ができる「Kids’ Sign」、川越市において、試験導入 ～紙アンケート以外にネット活用で、ネットいじめの防止・発見に～ ｜ adish）。

• 学校の先生や教育委員会が警察と協力してLINEを監視してるって本当？