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明日2017年8月17日午前11時、中国と四国地方の9県で、全国瞬時警報システム(Jアラート)の情報伝達訓練が実施される予定です。
「あのサイレンが鳴るの?」などと話題となっているこの訓練の内容と公式情報、訓練についての誤解や注意点について紹介します。
目次
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訓練実施も「Jアラートが鳴らないで終わった」「鳴らなかった」声が増加
「訓練があったけどJアラートが鳴らなかった」との声が増えています。
この問題についてはこちらを確認してください:訓練で「Jアラートが鳴らなかった」のはどうして?についての説明
訓練があるって本当?またデマ?
明日Jアラートの訓練が行われる予定なのは本当です。
NHKなどのニュースでも紹介されています。
各都道府県からの情報
また、訓練が実施される予定の各県の公式ホームページなどにも、訓練の内容についてのページが公開されています。
- 広島県:全国瞬時警報システム(Jアラート)の情報伝達訓練の実施について - 広島県ホームページ
- 島根県:島根県:全国瞬時警報システム(Jアラート)の情報伝達訓練の実施について(トップ / 緊急情報 / 緊急情報(防災・危機管理))
- 鳥取県:【訓練】全国瞬時警報システム(Jアラート)の情報伝達訓練について
- 岡山県:全国瞬時警報システム(Jアラート)の導通訓練の実施について
- 山口県:山口県/防災危機管理課/国民保護・Jアラート情報伝達訓練
- 高知県:(県の公式HPで掲載確認できず)
- 愛媛県:(県の公式HPで掲載確認できず)
- 香川県:(県の公式HPで掲載確認できず)
- 徳島県:(県の公式HPで掲載確認できず)
訓練の内容(消防庁)
Jアラートのシステムを管轄する総務省消防庁からは、その訓練内容について以下の通り発表されています(「全国瞬時警報システム(Jアラート)の情報伝達訓練の実施について(PDF注意)」、消防庁のページから発見できなかったため、山口県のホームページに掲載されたものへのリンクです)。
1 配信日時
平成29年8月18日(金)11時00分
2 対象地域
鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、
香川県、愛媛県、高知県
3 訓練内容
○内閣官房から訓練電文を配信。
○上記対象地域内の県及び市町村において、防災行政無
線等の自動起動を実施。
※防災行政無線等からの放送内容は次のとおり。
「これは、Jアラートのテストです。
これで、テストを終了します。」
訓練の対象地域(詳細)はどこ?
「9県」と説明されていることが多く、対象地域が大ざっぱに感じますが、西日本新聞ではより具体的に「全市町村が対象」と説明されています。
今回の訓練は島根、広島、高知、鳥取、岡山、山口、徳島、香川、愛媛各県の全市町村が対象。 (引用元)
また、広島市は、対象となるスピーカー・放送設備についても説明しています。
3 訓練時にJアラートと自動連動する本市の放送設備
・ 防災行政無線屋外スピーカー 141か所(区役所、消防署、指定緊急避難場所(大火)等)
・ 防災行政無線屋内受信機 約5,800台(自主防災会会長・消防団長宅等)
・ 市・区役所等庁内放送設備 26施設(市役所、各区役所、各消防署等) (引用元)
あのサイレンが鳴るの?
今回の訓練は、弾道ミサイルの落下が予想される際に鳴らされる予定の国民保護サイレンのテストではなく、あくまで「Jアラート」の訓練です。なので、これだけでは「国民保護サイレン」が鳴るかどうかは分かりません。
Jアラート自体は、全国自治体の防災行政無線を自動起動するなどの国から地方自治体への【情報伝達システム】の名前なので、もともとミサイルの情報に限らず、地震や津波の情報発信にも使用されています(※あくまで情報伝達システムなので、「Jアラートが鳴る」という表現は本来変な言い回しです)。
※詳しくは:JアラートをiPhone・Androidスマホで受け取るための参考情報まとめ(アプリはあるの?など)
「あの音が急に鳴ったらビックリする」とも言われていますが、少なくとも今回の訓練内容資料や、各県の発表内容を見る限りは、今回「これは、Jアラートのテストです。これで、テストを終了します。」という最低限のメッセージおよび、一般的なお知らせチャイム(ピンポンパンポン)のみで、「あの音」、つまり「国民保護サイレン」を鳴らすことはないと思われます。
2 実施内容
上記実施日時に、国からJアラートにより次の配信文が配信され、対象地域に整備している受信機で正常に情報を受信できること及び受信した情報がJアラートと自動連動する放送設備から正常に放送されることを確認します。
【放送内容】
(1)上り4音チャイム(ピン・ポン・パン・ポン)
(2)「これは、Jアラートのテスト放送です。これで、テスト放送を終了します。」 (引用元)
ただしあくまで事前の発表・予定の内容であり、変更になる可能性も考えられます。その点には注意してください。
携帯・スマホが鳴るの?
実際に弾道ミサイルに伴って国民保護サイレンが鳴らされる場合は、緊急地震速報と同様にETWSを利用したエリアメール(docomo)・緊急速報メール(au・SoftBank)の配信配信が実施されます。
しかし今回の訓練の対象がJアラートのメイン部分であるためか、今回携帯電話へのETWSを用いたエリアメール・緊急速報メールの配信は実施されない予定です(※これらのメールの配信も、現在はJアラートと連動するようになっていますが、もともとのJアラートのシステムのメイン部分ではありません)。
今回の訓練においては,国から携帯電話・スマートフォンへの緊急速報メールの配信は行われません。 (引用元)
そのため、「携帯(スマホ・iPhone)が強制的に鳴ったらどうしよう」と気にする必要はなさそうです。
参考:昨年の訓練でJアラートの情報伝達に失敗した地域
昨年行われたJアラートの訓練で失敗した地域が列挙されています:
設定の誤りが最も多く、その他配線不良や機器の故障が指摘されています。
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