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Mac版のChromeにて、「F7」キーを使ってカタカナに変換する操作ができなくなった、というユーザーが増えています。
この問題について紹介します。
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「F7」キーを押してカタカナに変換できる
MacやWindowsでよく利用される日本語入力ソフトでは、キーボードの「F6」キーを押すと「ひらがな」に変換されたり、「F7」キーを押すと「カタカナ」に変換されるなど、ファンクションキーに対して特定の変換が割り当てられています。
どんな日本語を入力していたとしても、一発で「ひらがな」や「カタカナ」にずばり変換してくれるため、重宝しているユーザーも多いようです。
Chromeで「F7」が使えなくなった問題
しかし、Mac版のChrome 86へのアップデート以降、このファンクションキーの中での「F7」キーでのカタカナ変換ができなくなってしまった、というユーザーが増えています。
実際にMac版Chrome 86((86.0.4240.80))で、日本語入力中に「F7」キーを押すと、カタカナへの変換が行われる代わりに、次の「カーソルブラウジング」に関連するダイアログが表示されてしまいました(なお、より詳細には、アドレスバー(オムニボックス)で日本語入力を行う際にF7キーが動作せず、ウェブページ内ではカタカナ変換を行ってくれる、というような違いがありました):
カーソル ブラウジングをオンにしますか?
テキストカーソルを使ってページ間を移動できます。オフにするには F7 キーを押します。
[ ]今後表示しない
[キャンセル] [ONにする]
「オフにするにはF7キーを押します」とあることからも、F7キーがカーソルブラウジングのON/OFFボタンとして機能してしまっており、日本語変換ソフトに対する入力として動作してくれていないことが分かります。
Chromeのユーザー補助機能にもともと「テキストカーソルを使ってページ間を移動する」という設定が用意されており、Chromeの設定画面を開かずにF7キーを押すだけで、その設定をONにしたりOFFに戻したりできる、というショートカットキーとして機能している一方で、この「F7」というショートカットキー自体を無効にするような設定項目は見つけることができません。
不具合が発生中
この問題について、Chromeの元となっているChromiumの不具合登録システムに登録がないかを確認してみると、次の不具合登録を見つけることができました。
この中で、F7キーでの変換がカーソルブラウジング機能(caret browsing)として動作してしまうことが不具合として扱われています。
修正作業中
この登録でのやりとりを確認すると、現在この問題に対する修正作業が進んでいるようですが、まだこの問題に対する修正アップデートの用意は完了していないようです。
対処方法について
そのため、修正が完了し、修正版のアップデートがリリースされるのを待つようにしてみてください。
なお、「カタカナに変換したいときにF7キーを押す」というのはMac/Windows共通で有名な操作なのですが、Macの場合は「control + K(controlキーを押しながらKキー)」でも、カタカナ変換を行うことができます。F7キーやfnキーにまで指を伸ばさずに操作できるため、この機会にcontrol+Kの操作に移行する、というのも検討してみると良いかも知れません。「ひらがな」に変換したい場合は、「control+J」で、かなり押しやすい配置となっています(現在のMac標準の日本語入力にて確認)。
※Windowsにおいても、「F7」キーの代わりに「Ctrl+I」で「カタカナ変換」、「Ctrl+U」で「ひらがな変換」というショートカットキーがF7キーやF6キーの代わりに利用可能です。こちらも操作しやすい配置でおすすめです(※設定や利用中の日本語入力ソフトによって変わる場合があるものの、手元の「ATOK」「Microsoft IME(MS-IME)」「Google日本語入力」にて確認しました)。
参考
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