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ChromebookでChromeアプリを終了した後に再び起動した際、Chromeの「起動時」の設定で「前回開いていたページを開く」を選択していてもタブが復元されない問題が発生する場合があります。
この問題の詳細と回避方法、遭遇してしまった場合の対処などについて紹介します。
※ASUS Chromebook C223NA + Chrome OS/Chrome 87.0.4280.109 にて確認。
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終了前に開いていたタブが復元されない
Chromeでは、起動した際最初に表示するタブを、設定の「起動時(On startup)」という設定で3つの選択肢から選ぶことが可能です。
- 新しいタブページを開く(Open the New Tab page)
- 前回開いていたページを開く(Continue where you left off)
- 特定のページまたはページセットを開く(Open a specific page or set of pages)
ここで「前回開いていたページを開く」を選択しておくと、アプリの再起動時、(OSの再起動を挟んだとしても、)終了前に開いておいたタブが復元され、開いていたタブをそのまま利用再開することができます。
しかしChromebookのChromeアプリを終了して再度Chromeを開いた場合、「前回開いていたページを開く」を選択していても、タブが復元されない、という問題が発生する場合があります。
タブがすべて失われ、「新しいタブ」1つのみが表示された状態で起動されてしまいます。
特にChromeが異常終了してしまった際に表示される「復元しますか?」のようなメッセージも表示されず、タブが失われた状態での正常起動となります。
不具合登録あり
この問題について、Chrome/Chrome OS(Chromium/Chromium OS)の開発者が利用している公式の不具合登録システムを検索すると、以下の登録が見つかりました:
- 1108743 - "Continue where you left off" should not open a New Tab page
- 1033374 - Non-Regression: only new tab page gets opened even when 'Continue where you left off' radio button is selected in Settings - chromium
ただし、特に修正の動きや、「不具合ではない」といった扱いがされる訳でもなく、修正されていない不具合のまま、となっているように見えます。
Chromebook本体の再起動であれば復元される
この「修正されていない」ことに納得感を与える特徴に、Chromeアプリを終了せずに、Chrome OS(Chromebook本体)の電源を切ってから再起動した後には、タブが正しく復元されるという特徴があります。
Chromeを終了しないでいれば、再起動後も復元される(クラッシュ扱いでもなく)ことが確認できましたし、先ほどの不具合登録でも、その挙動が指摘されています。
また、Chromebook利用者の場合、Chromeアプリを終了せずメインで利用することが多かったり、そもそもChromeの終了の導線がWindowsと異なり「Chromeが終了できない」ようにも見える(ChromebookではChromeが終了できないのかな?という納得感も生まれやすい)ため、あまり大きな問題となっていないのかも知れません。
対策について
このような事情があるため、この不具合が修正されることを待ちつつ、それまではChromeを終了しないようにする、というのが一つの対処法となります(前述の通り、電源を切っても再起動時に復元される)。
そしてもう一つは、Chromeを終了して再起動してタブが復元されなかったときに、「Ctrl+Shift+T」というショートカットを押すという方法です。
このショートカットは「閉じたタブを開く」ショートカットなのですが、Chromeアプリの終了時は「ウィンドウを閉じた」扱いとなり、この場合は「Ctrl+Shift+Tを押すだけでウィンドウ単位で丸ごと復元される」という特徴があるため、ウィンドウ1つで利用していた場合は「Ctrl+Shift+T」を1回押すだけで、複数ウィンドウを利用していた場合はウィンドウの数だけ「Ctrl+Sfhit+T」を押すことで、終了前の状態に復元することができます。
ただしこちらの方法は、復元されていないことを忘れて操作してしまうと、「Ctrl+Shift+T」でその際に閉じていたタブが優先的に復元されるため、注意してください。
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