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【Windows 11】WhyNotWin11の結果を見る際の注意点(CPU Compatibilityに注意)

Windows 11 (49)

Microsoft公式のWindows 11にアップデート可能かを確認するチェックツール(PC正常性チェック)を利用してWindows 11に非対応だと判明した場合に詳細な原因を確認できるツールとして「WhyNotWin11」というツールの利用が広まっています(Microsoftが開発元ではないため、利用する際は十分注意・確認するようにしてください。ツールを使わないで原因を確認する方法はこちら)。

しかしWhyNotWin11の結果を見た際に、特に「CPU Compatibility」の見方やその重要性についての解釈が難しいためか、TPM2.0を有効にしたのにまだ「このPCではWindows 11を実行できません」エラーになってしまう、や、エラーがなくなったのに、Windows 11非対応と言われる全部OKなのに非対応と言われる、といったケースが発生している模様です。

今回は、WhyNotWin11の結果を見る際の注意点について紹介します。

WhyNotWin11とは

WhyNotWin11(公式ページ)とは、Windows 11への対応状況を判定してくれるツールであり、各項目のどこに問題があるか、その理由まで表示してくれるサードパーティー製(Microsoft社製ではない)ツールです。

Microsoft社から公式に提供されているWindows 11の対応状況確認ツールもあるのですが、そちらの場合は非対応の原因が表示されないため、その理由を手軽に判断するためにこの「WhyNotWin11」を利用するユーザーが増えているようです。

結果を見る際には「CPU Compatibility」に注意

実はこの結果を見る際にいくつかの注意点があります。

というのも、例えば原因(エラー)が複数表示されたとき、各種設定変更によって改善できるもの(Boot Method、Disk Partition Type、TPM Version)があるのですが、それらを設定変更しても、結局CPUに問題があり「このPCではWindows 11を実行できません」になってしまったり、表示の挙動から「CPUは問題ない」と誤解してしまう、といったことが発生してしまっているようです。

ここで最も気を付けたいのは、「CPU Compatibility」という項目です

「黄色いビックリマーク」も原因になる

まず「黄色いビックリマーク」が表示されている場合があるかと思うのですが、こちらは「赤いエラーじゃないから大丈夫なのだろう」と思ってしまうかもしれませんが、この「黄色いビックリマーク」が「このPCではWindows 11を実行できません」という原因になっている場合があります。

赤いエラーよりも「黄色いビックリマーク」の「CPU Compatibility」を優先してチェック!

どれだけ設定変更で他の赤いエラーを解消しても、最後にこの黄色いビックリマークだけ残ってWindows11対応にできずに終わってしまう(CPUを新しい対応CPUに交換、というのは手軽にできるものではないので)、といったことが発生しやすいため、注意してください。

したがって、他の赤いエラーよりも、まずCPUが、次のCPUリストに掲載されているかどうかを確認するようにしてみてください:

このリストは、Windows 11のシステム要件からリンクされている、対応CPUの一覧です。ここに含まれない場合、それが原因で「Windows 11を実行できません」が表示されてしまうようです。

詳細:【Windows 11】「このPCではWindows 11を実行できません」の原因を調べるための手順まとめ

「緑色のOK」表示の「CPU Compatibility」にも注意

また、さらにややこしいのですが、「CPU Compatibility」が「緑色」で問題なさそうに見えたとしても対応CPUリストに掲載されていない場合があるようなので注意してください。

今後改善される模様ですが、一部のCPu、例えば「AMD Ryzen 7 2700U」「AMD Ryzen 7 PRO 2700U」などについて、緑色の「OK」表示が表示されるものの、それらは前述のCPUリストになく、「このPCではWindows 11を実行できません」になってしまっているようです。

参考:Report Incorrectly Reported Processors Here · Issue #40

そのため、CPUについてはひとまず前述のCPUリストを一度確認しておくのが良いかと思います(表示されているCPUの4桁または5桁の数字を頼りに、型番をページ内検索してみてください)。

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