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Windows版iCloudを開いた際に、「iCloudを使用するにはMedia Feature Packをインストールしてください」と表示される場合があります。
今年2024年2月頃より発生が増加し始めているこの現象に関する情報を紹介します。
※Windows 11などの別の環境と共通する部分も多いですが、Windows 10 22H2 で以前よりWindows版iCloudをインストール済み・設定済みの環境を前提にしています。
目次
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「iCloudを使用するにはMedia Feature Packをインストールしてください」警告
Windows版のiCloudを起動した際に、「iCLoudを使用しているアプリ」の表示のすぐ下に、次の警告メッセージが表示される場合があります:
iCloudを使用するにはMedia Feature Packをインストールしてください
このコンピュータにはメディア機能がインストールされていません。Windows Nバージョン用のMedia Feature Packをダウンロードしてインストールしてください。 [ダウンロード]
英語設定の場合は、次のエラーメッセージとなります。
Install Media Feature Pack to use iCloud
Your computer is missing media features. Download and install the Media Feature Pack for N versions of Windows. [Download]
ダウンロードをクリックすると警告が一度消えるが再起動で復活
ここで「ダウンロード」をクリックすると、直接何かがダウンロードされるわけではなく、次のウェブページが開きます。
そして同時に警告は消え、表示されなくなります。
しかしWindowsを再起動した際に改めて確認するとまた警告が表示されるようになっており、一時的に消えていたのみで、「ダウンロード」というリンクをクリックしただけでは特に根本解決はされない、という状態です。
「Windows Nバージョン」とは
この警告に表示される「Windows Nバージョン」は、簡単に言えば、「Windows Media Player」が含まれていないバージョンのWindowsのことを指します。
N および KN エディションには、Windows Media Player および関連テクノロジを除いて Windows 10 エディションと同じ機能が含まれています。
(引用元)
「メディア機能がインストールされていません」について
警告メッセージには「メディア機能がインストールされていません」との記述があり、iCloudがWindowsにインストールされている機能を確認した際に、「メディア機能がインストールされていない」と判定され、その原因として、Media PlayerがインストールされていないWindowsのNエディションなのが原因ではないか、と判定されたものと考えられます。
そしてWindows Nの場合、Windows Media Playerが同梱されないものの、メディア機能を別途インストールすることは可能で、それが「Media Feature Pack」であり、それをインストールように促されている、という状況と推測されます。
日本向けはWindows Nではない
しかしここでポイントとなるのは、日本向けに提供されているWindowsは、Windows Nではない、という点です。
Windows Media Playerが含まれないWindows Nエディションは、次の欧州委員会(EU)の例のように、同梱できなくなった地域向けのものであり、日本ユーザーの場合通常この「Windows N」には該当せず、Media Feature Packをインストールする、という対策には至らないはず、となります。
米Microsoftは28日(現地時間)、欧州委員会が先週遅くにWindows Media PlayerをバンドルしないWindowsの製品名を「Windows XP Home Edition N」、「Windows XP Professional N」にするよう命じたと発表した。同委員会は2004年3月、欧州でWindowsからWindows Media Playerを分離するよう要求していた。
(引用元)
※Windowsの「Nエディション」は、かなり昔から(2005年頃から)あるものです。
別の理由で「メディア機能がインストールされていない」判定された
そのため、「Windows Nエディションだから」ではない理由で、「メディア機能がない」と判定され、警告が表示されているものと考えられます。
そこでまず考えられるのは、通常エディションであるものの、Windows Media Playerが無効化されてしまっている(有効化されていない)、というケースです。
しかし、「コントロールパネル>プログラム>プログラムと機能」の「Windowsの機能の有効化または無効化」から確認する限り、「メディア機能」およびその配下にある「Windows Media Player」にはチェックが入っており(有効化されており)、問題がないように見えます。
一部コーデックが利用できないのが原因の可能性
この問題に関して、Microsoftの「HEVC ビデオ拡張機能」をインストールする、という解決策が利用されるケースがあり、解決報告があります。
Additional steps
After you have installed the Media Feature Pack, there are additional apps that can be installed from Microsoft Store to regain additional functionality. Such apps include (but are not limited to):
* Media codecs for playback of media in apps and in the browser:
* VP9 Video Extensions
* Web Media Extensions
* HEIF Image Extensions
* HEVC Video Extensions
(引用元)
Turns out you have to pay .99c for one of them in the Microsoft Store (go figure). but in any case it worked and i finally got that bugger message removed and i can confirm that this is resolved on my machine... hope this helps!!
(引用元)
しかし「HEVC ビデオ拡張機能」は有料となっており、この対策は少し試しにくい手段となっています。
しかしここから、HEVC等のコーデックをインストールすることで解決すると考えると、(iCloudの利用端末として主であるmac/iPhone等が利用する)一部のコーデックがインストールされていない(一部の画像や動画の再生ができない)ことが検出され、それが「メディア機能がインストールされていない」と判定されてしまっていることが考えられます。
警告が表示されるが同期できない訳ではない模様
そう考えると、あくまで動画の再生や画像の表示ができない、というだけで、「iCloudを使用するには(iCloudが使用できない)」から連想される「同期できない」のような問題は発生しないことが連想されます(※他の原因で同期がうまく行かない、という話は別として)。
そして実際、「iCloud Drive」や「iCloud写真」の同期自体は通常動作しているようで、実害はない状態です。
そのため、具体的な動作上の問題が見つかるまではひとまず様子見かと考えています(警告自体、Windows Nバージョンの話をしている時点で該当していない、との見方も可能である等あり)。
参考
- Windows N エディションの Media Feature Pack の一覧 - Microsoft サポート
- Windows 10 N および Windows 10 KN エディション用メディア機能パック - Microsoft サポート
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