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さくらのレンタルサーバをメールサーバとして利用して、did2memo.netのメールアドレスを使えるようにするために、推奨されているさくらのDNS(ns1.dns.ne.jp/ns2.dns.ne.jp)ではなく、現在利用しているNetowl(スタードメイン)のDNSの設定を変更しました。さくらのネームサーバではなく、他社のネームサーバを利用する場合に参考になるかと思います。
設定内容をメモしておきます。
目次
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MXレコードを設定する
すでに他社のネームサーバ(本ブログの場合はNetowl(スタードメイン))のDNSの設定が済んでいるとします。そこに、「メールサーバはどこ?」を表すレコード(行)を追加してあげるわけです。
このとき、「○○@did2memo.net」というメールアドレスを使いたい場合は、次のようなレコードを追加してあげます。
did2memo.net MX 10 (メールサーバのホスト名)
このとき、「メールサーバのホスト名」という部分に「IPアドレス」を直接書いてはいけない決まりになっています。これがポイントです。
メールサーバのホスト名は?
実際問題、did2memo.netが現在利用しているIPアドレス(レンタルサーバ)と同じマシン上で動くので、did2memo.netと書いてもOKだと思われるのですが、しっかりさくらのレンタルサーバ上でどう設定されているかをチェックして、それを設定したいと思います。
メールサーバのホスト名を調べる
Windowsの場合、コマンドプロンプトで「nslookup -type=mx ○○.sakura.ne.jp」を実行します(○○.sakura.ne.jpは初期ドメイン名)。
すると、こんな返答が帰ってきます。
C:\Windows\System32>nslookup -type=mx did2memo.sakura.ne.jp
サーバー: UnKnown
Address: 192.168.1.1
権限のない回答:
○○.sakura.ne.jp MX preference = 10, mail exchanger = ○○.sakura.ne.jp
○○.sakura.ne.jp nameserver = ns2.dns.ne.jp
○○.sakura.ne.jp nameserver = ns1.dns.ne.jp
○○.sakura.ne.jp internet address =
ns1.dns.ne.jp internet address =
ns2.dns.ne.jp internet address =
「exchanger =」というところから、結局(当然のことながら)メールサーバのホスト名は「○○.sakura.ne.jp」だということがわかります。
MXレコードを設定する
というわけで、最終的に、次のように設定すればOKということになります。
did2memo.net MX 10 ○○.sakura.ne.jp (○○.sakura.ne.jpは初期ドメイン名)
Netowlの場合は、「レコード編集>レコード追加」から次のように設定すればOKです。
- ホスト名:[].did2memo.net
- タイプ:[MX(メール)]
- コンテンツ:[mail.did2memo.net]
- 優先度:[10]([]←このカギ括弧は入力欄のことを表すので、入力欄にはカギ括弧の中身だけを入力してください。ホスト名は空欄にします)
メールアドレスを作る
次に、アカウント(アットマークより前の部分)を新しく作ります。もともと「postmaster」というアカウントがあるのですが、それはまた別として、新しく作ってみます。
さくらインターネットのサーバコントロールパネルにログインして、「メールに関する設定>メールアドレスの管理」を選択します。
「メールアドレスの追加」の「メールアドレス」に、好きなアカウント名(アットマークより前の部分)を入力して、「パスワード」に新規パスワードを入力して「追加」をクリックします。
これで、「メールアドレス一覧」に追加されたはずです。
転送設定をする
必須ではありませんが、普段使っているメールアドレスに転送する設定をしておくと便利です。また、転送してメールボックスにメールを残さないようにすれば、さくらのレンタルサーバの容量節約にもなります。
転送設定するためには、「メールアドレス一覧」の「変更」ボタンをクリックして、「メールアドレスの管理>メール転送」にある「追加」をクリックします。
表示されるダイアログに、転送先のメールアドレスを入力してください。
そして、必要に応じて「転送専用にする」にチェックを入れてください。操作するたびに自動保存されるので、決定ボタンや確定ボタンは無く、これで設定が完了します。
受信テスト
受信できるかどうかをテストするために、新しく作成したメールアドレスにメールを送信してみてください。
転送設定していた場合
転送設定をしていた場合は、転送先メールアドレスにメールが届いているはずです。
転送設定していない場合
転送設定をしていない場合は、メールソフト(メールクライアント)の設定をしても良いのですが、ウェブメールにログインして確認してみると良いと思います(当然のことですが、転送設定でメールボックスに残さない設定をしていた場合は確認できません)。
送信テスト
送信テストをするためには送信設定をする必要があります。しかし、この設定は、かなり幅広いので割愛しますが、ここまで設定できていれば、もうだいぶ簡単です。最悪ウェブメールにメールアドレスとパスワードを入力すれば、メールを自由に利用できるはずです。
メールクライアントから利用する場合
OutlookやThuderbirdのようなメールクライアントから利用する場合、利用設定は「メールソフトの設定」を参考にすればできると思います。ただし、せっかくなので、サーバ名に書いてある「example.sakura.ne.jp」という初期ドメイン名を、MXレコードの冒頭で指定した「アットマークより後ろのドメイン名(did2memo.net)」にしておくと良いと思います。リンク先を見れば分かりますが、Port25 Blockingにより25番ポートが利用できない場合は、587番ポートを使えばよいそうです。
gmailから利用する場合(送信のみ)
個人的にgmailからよく利用するので、設定をメモしておきます。
gmailの設定を開いて、「アカウントとインポート」を開きます。ここにある「メールアドレスを追加」をクリックします。
名前の入力が促されるので、そのメールアドレスの送信者として表示したい名前を入力し、「エイリアスとして扱います」をONにしたまま「次のステップ」をクリックします。
SMTPサーバー経由でメールを送信しますか?
次に、「Gmail経由で送信する」か「SMTPサーバー経由で送信します」かを選択できるのですが、「Gmail経由で送信する」を選択すると、そのGmailのメールアドレスがSenderとして表示されてしまい、メインのメールアドレスがバレたくない場合や、別アカウントとして利用したい場合には、「SMTPサーバー経由で送信します」を選択した方がよいと思います(参考)。
というわけで、ここでは「SMTP」を選択して「SMTPサーバー(初期ドメイン)」「ポート(587)」「ユーザ名(メールアドレス)」「パスワード」を入力して、「TLSを使用したセキュリティで保護された接続」を選択して「次のステップ」へ進みます。ここで初期ドメインを指定しないと「TLS/SSL」のどちらも「authentication failed code (535)」になってしまうので、初期ドメインを指定する必要があります。
そうすると「確認メール」が送信されるので、確認メールのリンクをクリックしてください。これで送信設定が完了します。
gmailから利用する場合(受信、POP3)
ついでにgmailでのPOP3を用いた受信設定の方法もメモしておきます。
(この設定の前に、転送設定をOFFにしておいたほうがよいと思われます。というか、転送してもらったほうが素早く受信できるので、転送設定のほうがよいかと思います)
gmailの設定を開いて、「アカウントとインポート」を開きます。ここで「POP3を使用して他のアカウントのメッセージを確認>自分のPOP3メールアカウントを追加」を選択します。ちなみに、上限は5個までなので注意してください。
「メールアドレス」を入力して次の画面に進んだ後、「ユーザ名(メールアドレス)」「パスワード」「POPサーバ(今回は@マークより後)」「ポート(110)」に設定し、
- OFF:受信したメッセージのコピーをサーバーに残す
- ON:セキュリティで保護された接続(SSL)を使ってメールを取得する(さくらの解説ページ)
- OFF:受信したメッセージにラベルをつける[メールアドレス]
- OFF:受信したメッセージを受信トレイに保存せずにアーカイブする
に設定して、「アカウントを追加」を選択します。
もしここでSSLをONにしたい場合は、初期ドメイン(○○.sakura.ne.jp)をPOPサーバに指定してください(ここを読んだ)。また、その場合にはポート番号を「995」にする必要があり、こうしないと「SSL protocol error. Please try disabling SSL, or contact your other provider to verify the correct port settings.」のようなエラーが返ってきてしまいます。また、「Login Failed」になる場合、「ユーザ名」に@マークより前だけが入力されていないかチェックしてください、ここには「メールアドレス全体」を入力すればよいようです。
次に、「はい。(メールアドレス)としてメールを送信できるようにします。」にチェックを入れて「次のステップ」をクリックすれば、送信設定につながります。ここで終了すれば、受信設定のみが完了です。
感想
なんだか一通りいろいろやってみて勉強になりました。
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