情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

起動が急に遅くなった原因はHDD故障だった

HDD (4) Seagate (1) 自作PC (18)

PCの電源を投入したところ、POST画面(Windowsが起動する前の画面・BIOSの画面)の途中途中で長時間停止してしまい、起動がとても遅くなってしまっていました。

今回は、その起動が急に遅くなった原因についてメモしておきます。

環境

  • マザーボード:P5K-E
  • BIOSバージョン:1012
  • CPU:Intel Core2 Duo E8400 @ 3.00GHz
  • メインメモリ:U-MAX 2GBx4
  • OS:Windows 7 64bit

症状

POST画面が次のところまで表示されて一時停止してしまいました。

American Megatrends

AMIBIOS(C) 2008 American Megatrends, Inc.
ASUS P5K-E ACPI BIOS Revision 1012
CPU : Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU E8400 @ 3.00GHz
Speed : 3.00 GHz Count : 2

DELを押してSETUPを実行
Press F8 for BBS POPUP
Press ALT+F2 to execute ASUS EZ Flash
DDR2-800 in Dual-Channel Interleaved Mode
Initializing USB Controllers .. Done.
8192MB OK
USB Device(s) : 2 Keyboards, 6 Mice, 2 Hubs, 2 Storage Devices

しばらく待つと、この続きが一瞬で表示され、次の画面へ進むのですが、次の画面でも、途中まで表示されて一時停止してしまいます。

Intel(R) Matrix Storage Manager option ROM v7.5.0.1017 ICH9R wRAID5
Copyright(C) 2003-07 Intel Corporation. All Rights Reserved.

しばらく待つとこの画面も何とか通過できるのですが、この後も、各所非常に遅く、Windowsの起動および、起動してからの動作も非常に遅い状態が続きました。

あやしいポイントを発見

おかしいと思いつつ起動がなんとか完了すると、なぜかHDDのドライバのインストールが始まったのです。このことから、HDD周りに問題があると推測しました。

問題のあるHDDを特定する

HDDの台数を減らし、問題が表れるHDDの特定を行いました。最終的に、とある1台のHDDを接続していると問題が発生すると言うことが分かりました

そのHDDのラベルには次のように書かれていました。

  • Seagate社製
  • Barracuda 7200.11
  • 容量:500GB
  • 型番:ST3500320AS
  • Firmware: SD15
  • Date Code: 08306
  • 中国製(Product of China)

Barracudaシリーズは、「ニアライン向け」と言われて販売されており、「通常のコンシューマー向け」と「サーバ向け」の間当たり向け、ようするに、ちょっと普通HDDよりも耐久性が高めだよ、と言われていた少し価格が高めの製品です。

「Date Code」をSeagate date code calculator and decoderを用いて日付に変換すると「2008年01月31日」であり、約4年半前に製造された製品であったとわかります。

Firmwareはアップデートしていない気がするのでSD15のままかと。アップデートするならこちらからUpdate Utilityがダウンロードできます。また、シリアルナンバー(S/N)からどのファームウェアをダウンロードすればいいかを教えてくれるページもあるので、それを利用するのも良いと思います。

HDDの問題だと感じたときに確認したいこと

HDDの故障が疑われるときは、少なくともHDDに接続されている「電源」と「SATAケーブル」を疑っておいた方がよいです。実は電源が原因だったり、SATAケーブルが原因だったということがとてもよくあります。

実際にいろいろ取り替えて試してみたところ、やはりHDD自体があやしいということに。ようするに、やはりHDDが読み込めずに起動がとても遅くなってしまっていたようです

このHDD実は

このHDDの型番で調べると、実は、「GIGAZINE編集部のSeagate製ハードディスク「Barracuda 7200.11」がついにアクセス不能に」などの記事で指摘されている、突然アクセス不能になる可能性があるHDDでした。

そういえばそんなこともあったなーと思い出したのですが、後の祭り・・・ではなく、なぜかデータ用から一時保存用(TEMP)に用途を変更していたため、消えてしまって全く問題ないデータしか入っていませんでした。過去の自分がそれを知ってそうしていたのかは全く思い出せないのですが。

この状態に陥ったとき、HDDの中身が消えてしまったのではなくロックされてアクセスできない状態になっているだけのようで、ロックさえ解除できれば、再びデータにアクセスできるようです。しかし、ロックされてしまうともはや何もできないらしく・・・いや、「Seagate製HDD 解析まとめ - 資料保管庫」のように自力で7200.11のロックを解除する方法もあるようです。

道具を集めるのが既に2012年現在困難で、必要なデータがないためチャレンジする気にはなれませんが、かなりレベルが高く面白いので、気になる方はぜひリンク先のPDF「7200.11 復旧の方法 2009_01_22 Ver2」を読んでみてください。

バックアップは大切

バックアップは大切ですね。こういうことがいつ起こるか分かりませんから。今回は問題ないデータが消えただけで本当に良かったです(消えて困るデータはいちよバックアップしているので同時に複数故障しなければ・・・)。

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