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最近Googleで検索して「食べログ」のページを開くと、そのアドレスバーに「google.co.jp」と表示される場合があります。
もちろん、「食べログ」はGoogleのサービスではなく、本来「tabelog.com」のドメインが利用されていたはずです。
このように、Googleのサービスではないのに、google.co.jpというアドレスで表示される現象について、簡単に説明します。
目次
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食べログが「google.co.jp」として表示される
原因
この現象が発生している原因には、「AMP」という、ウェブサイトの表示を高速化するための技術が関係しています。
AMP Projectとは
AMP Project(Accelerated Mobile Pages Project)とは、今回の記事のためにかいつまんで紹介すれば、AMP Projectが定めたルールに従ってHTMLを書けば、モバイルで高速に表示されるし、Googleも特別扱いするよ、表示を支援するよ、というような仕組みです。
食べログのURL表示がgoogle.co.jpになった原因
結果から言ってしまうと、先ほどの「食べログ」のページも、AMPに従って記述されたAMP版ページでした。
そして、AMPに対応したページは、Googleが優遇します。
その優遇策のひとつとして、Google側にキャッシュ(複製)が作成されます。
これにより、ページをGoogleが代わりに配信してくれるため、より超高速表示されるようになります。
このキャッシュ(複製)自体はgoogle.co.jpに置いて提供されているため、結果として、google.co.jpというドメイン上で、食べログのコンテンツが表示される、というわけです。
これが、先ほどのような不思議な表示の原因です。
URLをよく見る
その仕組みは、URLを見てみてもよく分かります。
先ほどのページは「https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1310/A131004/13160962/top_amp/?client=safari」というURLで、この通り、「amp」というディレクトリの下に、「s.tabelog.com」で始まる、本来のURL(AMP版ページURL)が収まっています。
AMP対応ページであることは開く前に分かる
ちなみにこのとき、Googleの検索結果の表示は、次のようなものでした。
この通り、検索結果に小さく「AMP」と表示されています。
これが、この検索結果は、AMP版ページがあり、高速で表示されますよ、ということを意味していたのです。なかなか気がつかないかもしれませんが、今後注目してみてください。
ひとこと:食べログのAMP版ページがとても自然
それにしても自分が驚いたのは、食べログのページが、AMP版ページっぽくなかった点です。
どうしてもAMPに従ったページは、表現がシンプルになり、通常版サイトより極端に見た目もシンプルになり、いかにもAMPだな、というような表示になっていたりするのですが、食べログはそれがあまりに自然で、もともとどんなだったっけ?と思ってしまうほどでした(逆に、気が付かずに今までAMP対応ページを見ていただけかも)。
AMPは当初、速報性、トレンド性の高い、ニュース系のサイトでの採用が多かったイメージですが、気が付けば食べログの個別の店舗ページについては、AMP対応が済んでいたんですね。
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