情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

TWICEハイタッチ会用シリアルの交換詐欺問題と運営からのお知らせについて

TWICE (1)

先月末、TWICEのハイタッチ会に参加するために必要な「シリアルコード」をTwitterなどで交換しようとして、交換の途中に使われてしまったり、使用済みのコードが送られてくるなど、「詐欺に遭った」という声が増えていました。

本日よりその「ハイタッチ会」が開催されることから、シリアルコードを使われてしまっていても、シリアルナンバーが印刷された紙の実物があれば大丈夫?という話も出てきています。

このあたりについて調べたことをメモしておきます。

ハイタッチ会参加の仕組み

TWICEのアルバム「#TWICE」の購入者特典として、「ハイタッチ会」が開催されます。CDに封入されているトレーディングカードの写真がメンバーのソロ写真だった場合にそのメンバーとハイタッチすることができる仕組みで、同封のチラシに記載されたシリアルナンバーを参加登録ページに入力して参加します。

そのため、目当てのハイタッチをしたいメンバーの写真が同封されていなかった場合は、シリアルナンバーを交換する人も出てくるわけです。また、システムからは「シリアルナンバーを知っていること」が確認され、「原本を持っているかどうか」は認識されないことから、シリアルナンバーを撮影した画像を交換する行為が行われるようになりました。

しかし当然登録するシリアルナンバーは、一度登録すると利用できなくなるため、交換と見せかけて相手に先に送信させて、そのシリアルナンバーを登録してしまう(奪う)、使用済みを送る(入力するまで分からない)、こともできてしまい、実際にトラブルが発生しています。

シリアルコードの交換・受け渡しについての運営の発表

この問題についての問い合わせが運営に殺到したためか、運営は「トラブルには寛容しない」ことや「問い合わせには回答できかねる」旨を発表しています。

【重要】お客様同士のシリアルコード受け渡しについて
現在SNS上などで、他のお客様にシリアルコードを受け渡しする行為などが見受けられます。
シリアルコードの扱いは、すべてお客様の自己責任となります。
シリアルコードにおけるお客様同士のトラブルに関しては、弊社、主催者側、所属事務所、レコードメーカーは一切関与いたしません。
上記のようなお問合わせを頂いても、ご回答出来かねますので、予めご了承ください。
※現時点でお問合わせを頂いている場合でも、同様に回答出来かねます。 引用元

シリアルコード記載のチラシ原本を持っていればハイタッチできる?

そこで問題になっているのが、「警察に言ったら対応してくれるか」という訴えなどもそうですが、「チラシを持っていけば、そちらが優先されるのではないか・何か対応してくれるのではないか」という点です。

シリアルナンバーを奪われても、手元に原本があるため、原本のほうが強いだろう、という解釈です。

これについて一般論を言えば、シリアルナンバーを入力して入手した電子チケットこそがハイタッチ会に参加する「原本」であり、あくまでシリアルナンバーが記載されたチラシは、「使用済みシリアルナンバー」が記載されているに過ぎない、と考えられそうです。しかしここは意見も分かれるところかと思います。

ハイタッチ会の参加条件についての「お知らせ」

このあたりの「原本」に関連する記載が、7月28日に公式サイトにニュース欄に「6/28発売「#TWICE」発売記念購入者対象 ハイタッチ会参加に際してのお知らせ」として掲載されています。

シリアルナンバーを使って参加登録することで入手できる「電子チケット」を表示できない場合の扱いが、以下の通り記載されています:

電子チケットの発券にあたり一部対応していないスマートフォンや機種がございます。

その場合でも登録を済ませて頂くとご案内メールは届き、記載されている詳細に従い、当日会場のインフォメーションカウンターにてハイタッチ参加券と交換が可能となります。

【電子チケットにてハイタッチ参加引換券が表示されない方】
参加当日は必ず、トレーディングカードと封入されているシリアルコードが印刷されている紙をお持ちください。
受付に際し、トレーディングカード・シリアルが揃っていないと受付が出来ません。
なお受付にはお時間を要しますので、予めご了承ください。 引用元

ここで重要なのは、「端末の問題で、電子チケットが表示できない」状況と、「シリアルナンバーを使われてしまって、電子チケットの表示に到達できなかった」という状況とが、「ご案内メール」を受信できたかどうかくらいしか違いがない、という点です。

これを読んで、「トレーディングカードと封入されているシリアルコードが印刷されている紙」を持っていけば、ハイタッチ会に参加できるのではないか、電子チケットがなくても大丈夫の可能性があるという会社もどうやら発生してしまっているようです。

ただ、そんな行為をすいすい認めてしまうと、いくらでも「使用済みシリアルコード」が使えることになってしまうため、向こう側でも、さすがに「(1)シリアルナンバーが登録済みかどうか」および、「(2)会場でハイタッチ参加券を引き換え済みか」をシステム上で確認すると思われます。

シリアルナンバーが未登録のまま持っていく必要はないので(登録すれば良いので)、(1)のチェックはほとんど意味がありません。不正を働こうとする人にしても、みんな登録済みのはずです。運営側としては(2)のチェックができることが最低条件となります。

するとここでもう一つ問題なのが、シリアルナンバーを使われてしまった場合で、封入チラシ原本は手元にある、という場合に、シリアルナンバーを登録した人よりも先に会場に行って、手続きを済ませてしまえばハイタッチできるのではないかという考えです。

この「シリアルナンバーを登録した人」と「原本を一通り持っている人」を区別するのは確かに少し難しいです。

しかしここでルールを確認すればあくまで「電子チケットが表示できない人」であって、「参加登録済み」であることは必要なので、たとえ原本を一通り持っていったとしても、電子チケットが表示できないのであれば、参加登録完了済みメール(ご案内メール)の提示などで、参加登録済みであるかどうかを確認される可能性が高そうです。

メールが偽装されないように、特別なコードをメールに埋め込んでいる、などの対策がない限りメール偽装の可能性をチェックできるのか、などなど気になるところはありますが、これらの文章を読んで把握できたのはこのあたりまでです。

当日

本日8月5日土曜日、これから2時間後の9時より幕張メッセ展示ホール1にて、受付開始なので、どんな対応がされるのか、気になります。

電子チケットを表示できる人も、トレーディングカードとシリアルコードが印刷されたチラシが必要なのか問題

逆に取引に成功して無事シリアルコードを入手して参加登録した人も、このお知らせにより、「やばい、トレーディングカード、シリアルコードの紙が手元にない」と焦っている人もいるようです。

しかしお知らせページは、次のように記載されています:

「受付に際し、トレーディングカード・シリアルが揃っていないと受付が出来ません。」の前に空行がなく、そこまで「【電子チケットにてハイタッチ参加引換券が表示されない方】」に含まれる文章と思われるので、電子チケットを表示できる場合はこの対象外であり、原本がなくとも参加可能であると思われます(文章上は、なので、実際は原本を持っていくことをオススメします。文章表記の配慮漏れの可能性もあります)。

参考

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