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【iPhone】「マルウェアWebサイトの警告」という赤い画面は何?どうすればいいの?について

Safari (57) iOS 11 (207) iPhone (1718)

iPhoneの利用中、特にニュースサイトやゲーム攻略サイトを始めとするウェブサイトを見ている最中や、SMSに貼られていたURLを開く等した際に、突然Safari上に「マルウェアWebサイトの警告」という赤い画面が表示される場合があります。

この画面が突然表示された原因と、どうすればよいのか等について紹介します。

iPhoneに突然表示される「マルウェアWebサイトの警告」画面

iPhoneでSafariを利用している際に、突然次の警告画面が表示される場合があります:

マルウェアWebサイトの警告

このWebサイトは危険性のあるソフトウェアをインストールしようとする可能性があり、それよってお使いのコンピュータが損害を被る、またはパスワード、写真、クレジットカードなどの個人もしくは財産に関わる情報が盗まれる場合があります。

[詳細を表示] [ページを閉じる]

もしこの画面が表示されたら

この画面が表示された場合は、そのタブを閉じるようにしてください。

画面の意味

というのもこの画面は、危険なサイトを開こうとしたときに表示される画面だからです。

「戻る」ボタンで戻ったりして、再びまた危険なサイトに転送されてしまう可能性もあるため、戻るボタンではなく、タブを閉じてしまうことをおすすめします。

どうして突然表示されたの?

この画面が表示される、つまり、その危険なサイトに繋がってしまった原因には、いろいろなパターンが考えられます

普通にタップしたボタンのリンク先のページが危険なサイトだった、というわかりやすい場合もあれば、広告の仕組みが悪用されて強制的に転送されてしまう場合や、閲覧中のウェブサイトが乗っ取られており、危険なサイトに転送されたり、危険なサイトそのものになってしまっている場合などがあります。

他にも、偽メールや偽SMS(最近多いのは佐川急便パターン)に貼られたURLが危険なサイトに繋がるもので、そうとは知らずにタップしてしまうパターンなどがあります。

警告画面が表示される仕組み

この警告画面は、アクセスしようとしたウェブサイトのURLが、「危険なウェブサイトである」と登録されている場合に表示される画面です。

そのため、警告が表示されなかったから安全だという訳でもないので注意してください。とはいうものの、この画面が表示された場合は少なくとも何らかの原因でそのアクセス先が危険なウェブサイトとして登録されてしまっている状態なので、無理にアクセスしようとしたりはしないようにしてください(※仕組み上、「詳細を表示」ボタンからアクセスすることは可能ですが、「悪質なソフトウェアが検出されたWebサイトの警告です。Googleセーフブラウジングの診断ページで○○のマルウェア状況をチェックできます。そこに含まれる危険性をご理解している場合には、安全でないこのWebサイトを閲覧ことができます」と表示され、さらなる警告が表示されます)

ところで「マルウェアWebサイト」って?

ひとまずこの警告が出たら「危険なサイト」につなごうとしたのをブロックしてくれたんだ、と思って閉じればよいのですが、タイトルの「マルウェアWebサイト」の意味が気になる人も居るかと思います。

まず「マルウェア」とは、不正なソフトウェア・悪質なソフトウェア全般のことを指す言葉です。基本的に「ウイルス」のことだと思っておけばOKです(※より正確なことを言えば、「(コンピューター)ウイルス」とは不正なソフトウェアのほんの一部の種類のことを指す専門用語で、「マルウェア」のほうが悪質なソフトウェア全般のことを指すにはより正しい言い方です)

そして「マルウェアWebサイト」とはつまり、その「マルウェア」をダウンロード・インストールさせられてしまうようなタイプの危険なサイト、ということとなります。

このタイプのサイトの例としては、最近話題の「偽佐川」のサイトがあります。偽の佐川急便のサイトでは、sagawa.apk というAndroid向けアプリをダウンロード・インストールさせられてしまいます。この種のウェブサイトにアクセスしそうになったのを今回ブロックしてくれたこととなります。

似たような警告としては、Chromeの「偽のサイトにアクセスしようとしています」警告があります。

Safariよりもより強力にブロックしてくれます(いくつかのURLで実際に試してみると、Chromeではブロックされるものの、Safariではブロックされないサイトが目立ちました)。

警告画面の日本語がおかしい?

警告画面を見て、「それよってお使いのコンピュータが損害を被る」の「それよって」は「それよって」の間違いで、日本語が怪しい→偽物のエラー画面ではないか、と思ってしまうかも知れません。

しかしこの日本語のミスはおそらく単純にAppleのミスであり、今後修正されるものと思われます(もう一カ所、「詳細を表示」をタップした際に表示される文章に似たような間違いがあります)。

※このような目立つ日本語のミスが重要な警告画面に含まれてしまっている理由の一つは、この警告「マルウェアWebサイトの警告」自体が比較的新しい、最近表示されるようになったばかりの警告画面だから、ではないかと思われます。

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関連記事:新しい「詐欺Webサイトの警告」表示(2024年5月2日追記)

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