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2018年9月4日に上陸した台風21号の影響で、「停電」や「断水」が発生している世帯が多い状態が続いています。
現在も「断水」の影響で「トイレの水を流せない」「お風呂に入れない/シャワーを浴びることができない」などの状態が続いています。
そんな中、断水の復旧を心待ちにするユーザーの一部からこの「断水」について、誤解している可能性のありそうな発言が見受けられて気になりました。
そこで今回は、台風が原因の「断水」、特に重要な「停電」と「断水」の関連について紹介します。
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どうして台風が原因で「断水」が発生するの?
現在、尼崎市のホームページにて、マンション等における断水の発生について、以下の通りアナウンスが行われています:
m台風21号の被害に伴う停電により貯水槽や増圧ポンプを利用し給水しているマンション等では断水が発生しています。 (引用元)
ここで重要なのは、マンション等で発生している「断水」の原因が「停電」である、というアナウンスが行われている点です(マンション等でなければ大規模な断水は特に発生していないよ、ということを暗に伝えている)。
マンションの水道の仕組みと停電との関係
水道の蛇口をひねって水が勢いよく出てくれるのは、ポンプにより水に圧力がかけられているからです。しかし階数の多いマンション等では、地中などの水道管全体にかけられている圧力だけでは水がうまく届かないため、マンションの建物側で独自に圧力をかけ直したりして、水が各家庭へ届けられています。
その結果、停電が発生した結果、その圧力を加えるための仕組みの一部、例えば揚水ポンプ(貯水槽/受水槽に組み上げるためのポンプ)や、増圧ポンプ(ブースターポンプ、水道にかかってる圧力を追加するためのポンプ)が止まってしまい、断水が発生するということとなります(※このような停電による断水のことは、「停電断水」と言われたりします)。
この背景から「停電しているエリア」と「断水しているエリア」は重なることが多く、「停電が復旧した」と「水道が復旧した」が同時期に起こりがちなのもそのためです(単純に同時、とは限らず、停電が復旧しても水道が復旧しない場合は、管理会社などに連絡するとよい)。
そのため停電と断水の両方が発生している場合は、特に「停電」の復旧が鍵を握っているケースが多いといえます。
断水しているエリアの調べ方について
したがって、「断水しているエリア」を調べる場合はまず「停電していないか」および「停電しているエリア」を調べることをしてみてください。
ただしその一方で実はマンション側ではなく、水道局/企業局などが提供する大本の水道側のポンプが停電の影響で使えなくなっている場合も一部発生しているようです(尼崎市以外の話)。そのため、周囲が停電していなくとも断水が発生するケースがあるため、合わせて水道局/企業局のホームページも確認するようにしてみてください。
例えば和歌山市企業局では、次の通り断水の発生をアナウンスしています:
台風21号による停電に伴い、加太サニータウンで断水しています。
また、ふじと台の一部地域において停電による断水のおそれがあります。
ご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ございません。 (引用元)
和歌山県のNHKニュースでは、もう少し詳しく「浄水場から各家庭に水を送るポンプ」としており、マンションでなくとも断水が発生している様子が想像できる文章となっています:
和歌山市によりますと、停電の影響で浄水場から各家庭に水を送るポンプが動かせなくなり、和歌山市加太にある「サニータウン」で145世帯が断水しているということです。 (引用元)
特にこのようなケースでのポイントは、水道局が仮に断水情報を出していなかったとしても、停電の影響で断水している場合が考えられるため、そのあたりの状況把握にはこの「停電が原因で断水することがある」という前提知識が大事になるという点です。
このような仕組みや背景に注意して、断水情報や断水に関する問い合わせや復旧予定を調べるようにしてみてください。
関西電力の停電情報について
参考
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