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最近URLの末尾に「?fbclid=...」という部分がくっついているのを見かけることが増えています。この「fbclid」というURLパラメーターが付く原因や意味、および注意点や消す方法などについて紹介します。
目次
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fbclidパラメータ
URLをシェアしようとしたり、ブックマークしようとしたりしたときに、どういうわけか邪魔な「fbclid」というパラメータが付いていることがあります。
アドレスバーに表示されているのを見て気が付いたり、SNSに投稿しようとして気が付く、Google Analyticsに表示されて気が付くなど、気が付き方は様々ですが、見慣れぬ「fbclid」がいろいろなサイトのURLに付いていることに気が付くユーザーが増えています。
FacebookでシェアされたURL・リンクに自動で付くパラメータ
この「fbclid」というパラメータは、Facebookに投稿されたページのURLに自動的にFacebookが付加しているパラメータです。
例えばFacebookに「https://yahoo.co.jp/」というページを投稿すると、それをクリックして開いたユーザーは、「https://yahoo.co.jp/?fbclid=(61文字のランダムっぽい英数字)」というURLにアクセスすることになります。
fbclidは何の略?
この「fbclid」は、他のよく使われるURLパラメータのパターンで考えると、おそらく「FaceBook CLick ID」の略であると思われます。
fbclidはユーザーごと・ページ表示ごとに変わる
この「fbclid」パラメータは、クリックしたユーザーごとに別の値(ID)が割り当てられます。また、同じユーザーであっても、ページを読み込み直してからクリックすれば、また違うパラメータが割り当てられるため、Facebook側からすれば、どの投稿から開いたURLか、ということだけでなく、いつどのタイミングで開いたURLなのかということまでURLから追跡することができます。おそらくFacebook広告の埋め込まれたページを開いた際に付いているfbclidパラメータから、どのFacebook投稿からいつページを開いたときに、そのページの広告を踏んでくれたか、などの分析がやりやすいように、このようなURLパラメータの追加を行うようになったのだと思います。
邪魔・エラーの原因
しかし、このfbclidパラメータが付いていると、同じページが別ページと認識されることにより、「邪魔」と思うケースが発生します。例えばChromeプラグインからはてなブックマークをしようとした場合に、fbclidが付いていると別々のページとして認識されてしまい、ブックマーク数が分散してしまう、という問題です。これを回避するには、fbclidが付いていないページに切り替えてブックマークする必要があります。
また、ウェブサービスによっては、このfbclidパラメータに気づかずにURLを貼り付けたり、利用したりすることでエラーになるケースもあるようです。
fbclidパラメータの利用には注意が必要そう
またこのfbclidパラメータは、個人に紐付くパラメータ(別々の人に同じ値が発行されないパラメータ)なので、取扱いには注意が必要です。
Facebook社だけでなく、fbclidパラメータを見かけた外部の人が、「fbclidが同じ」ということを手がかりにいろいろなことを推測したり、追跡するヒントになってしまう可能性があるからです。
例えば、fbclidパラメータ付きのURLをTwitterに投稿した場合、他の場所に存在する同じfbclidパラメータ付きのURLと関連付けられてしまう可能性があります。ウェブサーバーのログなどから、「この閲覧ログは、おそらくあのTwitterアカウントの人のログだ」といったことが推定されてしまったり、「このTwitterアカウントは、このTwitterアカウントと同じ人がやってるのかもしれない」などが推定されてしまうかもしれません(※URL自体は誰にでもコピーできるため、時刻の前後関係などからある程度絞れても、「他の人がコピーしただけかも」「他の人がページを開いたときに付加されたfbclidがどこかに貼られて、それを開いただけかも」といったケースがあり、そこまで断定することは難しい)。
fbclidを消すFacebook設定は?
このあたりに気を使う人は、fbclidを消すための対策を取った方が良いかもしれません。
少なくとも自分でFacebookにログインしている際には「fbclid」というパラメータが付かないように設定して、他の経路は仕方ないにしてもfbclidに遭遇する頻度を下げたい、という場合に、Facebook側の設定から削除するにはどうすれば良いのだろう、と思い、広告設定から「パートナーからのデータに基づく広告」「Facebookグループ企業の製品でのアクティビティを基に、それ以外の場所に表示される広告」などを「許可しない」に設定してみたいのですが、fbclidパラメータを消すことはできませんでした。
fbclidを消すChromeプラグイン
ただ検索してみると、Chromeプラグインに「Kill fbclid」というものがあり、まだ利用者が少なく信頼性が怪しい状況ですが、URLを開いた際に、fbclidパラメータを自動で消してくれるようなので、利用を検討してみてください(アクセス後に削除してくれるため、リンク側を変更してくれるわけではなさそう)。
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