情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

Firefoxで突然アドオン(拡張機能)が無効化され利用できなくなる不具合と対策について(「旧式の拡張機能:Firefoxでの使用が検証できないため無効化されています」エラー)

Firefox (18)

2019年5月4日午前より、Firefoxの拡張機能が突然利用できなくなり、「未検証のため、無効になっているアドオンがあります」エラーが表示されたり、アドオンマネージャーに「Firefoxによるサポートが終了した拡張機能があります」エラーや、「未サポート>旧式の拡張機能」に「○○はFirefoxでの使用が検証できないため無効化されています」エラーが表示されるユーザーが多数発生しています。

この不具合について。

※【追記1】修正が提供開始されました。修正の利用方法についての説明をこの記事の末尾に追記しています。なお、Firefoxからの公式アナウンスでは、コミュニティ内で(ユーザー間で)議論されている回避手段を利用するのではなく、公式に案内している修正方法のみを利用することを強く推奨している文章が繰り返し掲載されていることもあり、公式の対処法に絞って紹介しています。

※【追記2】修正が提供開始されましたが、「修正で直った人」以外に、「修正が自動適用されない人」「修正が自動適用されたものの、改善されない人」が発生しているとのことです。こちらについても追記しています。

※【追記3】Firefox 66.0.4がデスクトップ版・Android版の両方に対してリリースされました。Firefoxを66.0.4にアップデートすることで、修正されます。一部修正されない不具合が残っているなど、詳しくは記事末尾で追記しています。

Firefoxの拡張機能(アドオン)が突然無効化される問題が発生

本日午前中より、Firefoxの拡張機能(アドオン)が突然無効化されて利用できなくなった、というユーザーが増え続けています。

具体的には、突然今まで利用していた拡張機能が無効になってしまい、「未検証のため、無効になっているアドオンがあります」という黄色いエラーが全画面上部に表示されたり、拡張機能を確認しても、アドオンマネージャーの「拡張機能(Extensions)」タブに次の通り表示されてしまう問題が発生しています。

拡張機能の管理

Firefoxによるサポートが終了した拡張機能があります。[旧式の拡張機能を表示]

この種類のアドオンはインストールされていません
[アドオンについて知る]

Some add-ons have been disabled
The following add-ons have not been verified for use in Firefox. You can find replacements or ask the developer to get them verified.
Learn more about our efforts to help keep you safe online.
Developers interested in getting their add-ons verified can continue by reading our manual.

Missing something? Some extensions are no longer supported by Firefox. Show legacy extensions

You don't have any add-ons of this type installed
[Learn more about add-ons]

また、アドオンマネージャーには「未サポート(Unsupported)」というタブが表示され、無効になってしまった拡張機能が「旧式の拡張機能(Legacy Extensions)」として無効化されていることが確認できる状態です。

旧式の拡張機能
これらの拡張機能は、現在のFirefox標準に適さないため無効化されています

○○ は Firefox での使用が検証できないため無効化されています

また、言語パックまで無効化されてしまった結果、表示が以下のような英語になってしまう場合もあります:

Legacy Extensions
These extensions do not meet current Firefox standards so they have been deactivated.

○○ could not be verified for use in Firefox and has been disabled.

拡張機能を再インストールしようにも、現在インストール時にエラーが出てしまう状態です。

※Android版Firefoxでは「このアドオンはFirefoxによて認証されていません」エラーや「addons.mozilla.orgからダウンロードしたアドオンは壊れているため、インストールできませんでした」が出る。

不具合・障害発生中

現在このような拡張機能(アドオン)に関する問題が多くのユーザーの間で発生していることについて、Firefoxの公式Twitterアカウントからも告知がなされており、ユーザーの利用環境個別の問題ではなく、不具合・障害が大規模に発生していることが分かります。

また、Firefoxのサポートサイトにもその後、次の掲示が掲載されました:

Due to a certificate issue, add-ons are not working and will fail to install. We are currently working on this issue and you can track updates at https://discourse.mozilla.org/t/certificate-issue-causing-add-ons-to-be-disabled-or-fail-to-install/39047/

引用元

対策と注意点

多くのユーザーに同じタイミングから問題が発生しており、Firefox公式アカウントからも「修正中」とのアナウンスが出されているため、突然拡張機能が使えなくなったからといって、設定を変更したり、初期化したりといった個別の対策は行わずに、しばらく待つことをおすすめします

慌てて設定変更をしてしまった結果、思わぬ副作用が発生する恐れがあります(※現在Windowsの時刻変更で回避する対策なども話題ですが、他のアプリにも影響が出る設定変更となるため、その実施には注意が必要です)。しばらく待てばFirefox公式アカウントから復旧や推奨する対策手順などの案内が出されるものと思われるため、それまで拡張機能が無効化されたまま利用するか、Chromeなどの別のブラウザを利用するなどして、待つようにしてみてください。

追記:修正の進捗について

今回の問題に対する修正の進捗状況については、サポートサイトに掲示されているURL https://discourse.mozilla.org/t/certificate-issue-causing-add-ons-to-be-disabled-or-fail-to-install/39047/ のページで確認することができます(※ただし混み合っているためか、「502 Bad Gateway」エラーになりがちな状況です)。

そのページによると、修正作業が着実に進んではいるものの、日本時間19時50分時点では、beta版およびnightly版向けに特別な手順が必要な修正版がリリースされたのみで、通常版のFirefoxについてはまだ修正版がリリースされていないようです。

追記:修正のリリース

修正のリリースが告知されました。自動的に適用されるタイプの修正であるため、特にユーザー側で必要な対応はない、とのことです。

修正の利用には「Firefoxに調査のインストールと実行を許可する:オン」が必要

ただ、リンク先を確認すると、「Studies system」機能を利用しているため、こちらをオンにしておく必要があるとのことです(こちらがデフォルトでは有効のため、ユーザー側で必要な対応はない、ということなのだと思います)。

To provide this fix on short notice, we are using the Studies system. This system is enabled by default, and no action is needed unless Studies have been disabled.

引用元

一応この設定を確認しておくに越したことはなさそうです。Firefoxでは「Studies」は「調査」と日本語訳されており、有効であることを確認するように促されている「Allow Firefox to install and run studies」という設定項目は、日本語版の場合は「Firefoxに調査のインストールと実行を許可する」です。

設定場所についてですが、アドレスバーに「about:preferences#privacy」入力して「オプション(Options)>プライバシーとセキュリティー(Privacy & Security)」を開いた上で下の方までスクロールして、「Firefoxのデータ収集と利用について(Firefox Data Collection and Use)」という見出しの中にある「Firefoxが技術的な対話データを Mozzila へ送信することを許可する(Allow Firefox to send technical and interaction data to Mozilla)」および「Firefoxに調査のインストールと実行を許可する(Allow Firefox to install and run studies)」にチェックを入れることで有効化できます。

あくまで今回、「急いで修正を提供するため(To provide this fix on short notice)」に、このようなStudies systemを使う方法で修正を提供している、ということなので、もしこの設定を以前から無効化していて、今回の目的のために有効化することに同意できない、という場合は、今後の修正を待つことで、この設定に依存しない修正が行われ模様です。そちらを待つようにしてみてください。

We are working on a general fix that doesn’t use the Studies system and will keep this blog post updated accordingly.

引用元

修正の適用を確認する方法

なお、この「Studies system」を利用する修正自体、適用されるのに最大6時間かかるとのことなので、「なかなかアップデートされない」と混乱してしまわないように注意してください。

It may take up to six hours for the Study to be applied to Firefox.

引用元

この修正が適用されたかどうかは、「about:studies」を開いて、「実施中の調査」もしくは「完了した調査」の中に「hotfix-update-xpi-signing-intermediate-bug-1548973」が表示されているかどうかで確認できる、とのことです。

また同時に「hotfix-reset-xpi-verification-timestamp-1548973」という修正が適用される場合もあるとのことです。

Android版向けの修正は未リリース

またこの修正はデスクトップ版向けのみが現時点でリリースされており、Android版の修正はまだリリースされていない状態です。

As of 8:13am PST, there is no fix available for Android. The team is working on it.

引用元

追記:「hotfix-update-xpi-signing-intermediate-bug-1548973」がなかなか適用されない

「hotfix-update-xpi-signing-intermediate-bug-1548973」の適用は最大6時間程度かかるとのことでしたが、この修正の提供開始から12時間程度が経過した5月5日11時現在も提供されないユーザーが多く発生しているようです。その原因については分かっていません(「hotfix-reset-xpi-verification-timestamp-1548973」側だけ適用され、修正本体側の「hotfix-update-xpi-signing-intermediate-bug-1548973」が適用されない、というパターンが多いようです)。

なお、この修正を手動で適用する方法もあるにはあるようなのですが、Firefox側が公式に提供する対策と衝突する可能性があるため、コミュニティで議論されている回避策の利用は推奨しない、と次の通り案内されていることもあり、おすすめできません。

There are a number of work-arounds being discussed in the community. These are not recommended as they may conflict with fixes we are deploying. We’ll let you know when further updates are available that we recommend, and appreciate your patience.

引用元

この説明書きに加えて、そもそも最大6時間程度というのがどこまで厳密なものなのか分からないことや、Studiesに依存しない修正も計画されていることから、やはり今のところは続報をもうしばらく待ってみるのがよさそうです。

追記:修正の適用遅れに対する対応について

前述の修正「hotfix-update-xpi-signing-intermediate-bug-1548973」が適用されない問題について、Mozilla Add-ons Blogに追記されました。一部のユーザーで、適用できない問題が発生しているものの、新たな回避策を実施するのではなく、待つことを引き続き強く推奨するとのことです。

Some users are reporting that they do not have the “hotfix-update-xpi-signing-intermediate-bug-1548973” study active in “about:studies”. Rather than using work-arounds, which can lead to issues later on, we strongly recommend that you continue to wait.

引用元

なお、さらに並行して、修正が適用されてもまだ拡張機能が使えない問題も発生しているとのことで、現状まず「修正が適用されるかどうか」、続いて「適用された修正が有効に働くかどうか」、という2段階のハードルが存在しており、なかなかすんなり修正されている状況ではない模様です。一方で、未だに時間差で「今まで使っていたアドオン・テーマ・言語パックが突然無効化されて使えなくなってしまった」という問題が新たに始まるユーザーの発生も継続しており、現時点でStudyによる修正が適用されないユーザーについては、Studyを使わない最終的な修正の完成を待つことになるのかも知れません。

We’re aware that some users are reporting that their extensions remain disabled with both studies active. We’re tracking this issue on Bugzilla in bug 1549078.

引用元

追記:Firefox 66.0.4 がリリース

遂にStudy機能に依存しない修正版として、「Firefox 66.0.4」がリリースされました。自動アップデートされない場合は、「メニュー(右上の三本線ボタン)」→「ヘルプ」→「Firefox について」の順にクリックして、アップデートボタンをクリックしてください

アップデートすることで、無効化されていたアドオン(拡張機能)・言語パック・テーマ・検索エンジンが再度有効化されます

ただし、一部のアドオンが再有効化されない問題や、アドオンに関連した再ログインが必要になる問題など、いくつかの問題がこのアップデートでは解決されず残っているとのことです。それらの問題とその解決方法については、Firefox 66.0.4のリリースノートの「unresolved」を確認してください。

公式情報まとめ

Mozilla/Firefoxからの公式情報がいくつかの場所に分散しているので、リンクをまとめておきます。なお、EDT・PDT・PSTなど様々なタイムゾーンで時刻が記述されているので注意してください。

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