情報科学屋さんを目指す人のメモ

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Chromeが「このウェブページの表示中に問題が発生しました」エラーで使えない原因や調査方法に関する情報メモ

Chrome (154) Windows (429) ウイルス対策ソフト (16)

2019年12月19日現在、Windows版のGoogle Chromeユーザーの間で、ウェブページを表示できずに「このウェブページの表示中に問題が発生しました」というエラーが表示されてしまう問題が継続的に発生しています。

このエラーの発生原因に関して、Chrome公式Twitterアカウントが繰り返し個別に日本語ユーザーに対して日本語で案内している情報があるものの、そのリンク先が日本語ではなく英語であるため、案内されなければ見つけにくい状態となっている様子であったので、ここで紹介します。

Windows版Chromeが「このウェブページの表示中に問題が発生しました」エラーでクラッシュする

「このウェブページの表示中に問題が発生しました」エラーが表示されてしまい、Google Chromeが使えなくなってしまった、という問題が発生するユーザーが多い状態が続いています。

この影響で「新しいタブが開けない(ホームが表示されない)」「設定も開けない」といった声が増えています。

この問題は、Google Chromeのバージョン78およびバージョン79(現在の安定版の最新版)にて発生が増えています。また、Google Chromeの拡張機能のクラッシュ通知が同時に表示される場合もあります。

Chrome公式Twitterがメンションを送信中

このエラーの発生に対しては、Google Chrome公式Twitterが、次のようなメンション(宛先付きツイート)を積極的に送信しており、Twitterでエラー発生を報告したユーザーに対してはこの案内が届くケースが多いようです。

Chromeのアップデート後に発生している問題

この通り、Chromeのアップデート後に発生している問題が発生中のエラーの原因である可能性について案内されています。

ただしこのリンク先は英語のページであり、エラーメッセージも当然英語で大きく異なるため、Twitterで案内されなかった場合、このエラーページが今回の問題に関連していると気が付けなかったり、見つけにくかったりといった状態になってしまっています。

公式が案内している情報ページで紹介されている対策方針

公式が案内しているリンク先は、こちらの投稿です:

このページでは、「Aw, Snap! Something went wrong while displaying this webpage(英語)」エラー(クラッシュ)の増加について調査しており、それがM78とM79、つまりバージョン78以降で発生しているとしています。

そして解決のヒントとして、もし企業内で利用しているWindows PCで問題が発生しているのであれば、ウイルス対策ソフトである「Symantec Endpoint Protection」の古いバージョンとの相性問題が原因の可能性があるため、情報システム部門に問い合わせるように(そして最新版へのアップデートを行うように)案内しています。

また、家庭で利用しているWindows PCに関しては、より詳細な情報を募集中としています。ただし、特に利用中のウイルス対策ソフトやそのバージョンについての情報を募集していることから、こちらに関してもウイルス対策ソフトとの相性問題を疑っている様子が読み取れます。

その後の続けての投稿では一部のWindows向けソフトウェアとの間で、Chromeの新機能(Renderer Code Integrity)相性問題が発生していることを案内しています。具体的にはPC Matic、Print Audit、Palo Alto Trapsでエラーが発生する場合があることが紹介されており、不具合登録のページへのリンクも掲載されていますが、(いずれもChrome側ではなく)それらの製品側での修正が既に完了しておりステータスはfixedであり、それらを最新版にアップデートする等で解消するとされているようでした。

またつい数日前の12月11日の投稿では、推奨する対応策として、ウイルス対策ソフトを最新版にアップデートすることを改めて案内しています。また、最新版にしても解決しない場合については、それらのソフトウェアの開発元に対応予定について尋ねてみるように、としています。

これらの案内に対して、多くのエラーに遭遇中のChromeユーザーが発生しているPCに関する情報を提供していますが、やはり古いバージョンのSymantec Endpoint Protection(14.2よりも古いバージョン、14.0や12.1.6等)を利用中のユーザーからの投稿が大半を占めている様子で、利用中のウイルス対策ソフトが何であり、そのバージョンがいくつなのかの確認がまずひとつ有力な対処方法となりそうです。

※なお、ウイルス対策ソフトとの相性問題(incompatibility)が発生している「Renderer Code Integrity」を起動オプションやレジストリ編集で無効化する方法が案内されていますが、このあたりについては、特に発生が多いと考えられる企業PCであればなおさら(そもそも変更を禁止されている可能性もあるのですが)、利用には慎重になった方が良いかと思います(内容を理解した上で実行することが大切であるだけでなく、設定ミスなどによりWindowsの動作に問題が発生するリスクも単なるChromeの設定変更やアップデートなどといったよくある対処法と比較して高いと考えられるため)。

Code Integrityの相性問題が原因となっているかの確認方法について

そういった対処法そのものの情報に加え、書き込みの中では、相性問題が起こっているCode Integrity機能の動作状況をイベントログから確認する方法を紹介しているものもあり、対策方針を考える上で参考になるかも知れません(Code Integrityのログの中にChrome関連の怪しいものがあるかどうかを確認することで、相性問題が原因かどうかのヒントになるはずです)。実際、Chromeの不具合報告システム上でも、このログの投稿が多数行われ、情報が集められているようです。

具体的には、Windowsの「イベントビューアー」を起動して、左にあるツリーから「アプリケーションとサービスログ」を開き、画面中央の「アプリケーションとサービスログ」という見出し以下に表示されている項目の中を「Microsoft>Windows>CodeIntegrity>Operational」と潜っていくことで、CodeIntegrity関連のイベントログを閲覧できます。

その中で「エラー(イベントIDが3033)」となっているものをクリックして「全般」情報を確認すると、「Code Integrity determined that a process (...実行ファイル名) attempted to load ... that did not meet the Microsoft signing level requirements.」のようなログが確認でき、「実行ファイル名」の部分が「chrome.exe」になっているログが現れていないかを探します。

追記:Symantecからの案内

Symantecから、このエラーに関して、「Endpoint Protection を使用していると Google Chrome バージョン 78.0.x で "このウェブページの表示中に問題が発生しました" エラーが発生する」という案内が掲載されているものを発見することができました。

原因としては、「コード整合性機能」、つまり「Code Integrity」の互換性問題である、とのことです。

Google Chrome(chrome.exe)および Microsoft Edge Chromium ではマイクロソフト社のコード整合性機能が有効になっています。Chrome / Chromium のこの機能と SEP のアプリケーション制御は互換性がありません。

引用元

基本的な対策としては、Symantec Endpoint Protection を 14.2.x 以降にアップデートするように、とのことですが、それはあくまで「Windows 10 Creators Update バージョン 1703以降」の場合とのことで、それ以前の古いWindowsを利用していたり、Windows 10 Enterprise 2016 LTSCやWindows Server 2016については別の更新が必要で、今後この文書自体も更新される予定であるとしています。

また、代替の回避策として、先程具体的な話は紹介しませんでしたが、起動オプション(--disable-features=RendererCodeIntegrity)やレジストリ編集(HKLM\Software\Policies\Google\Chrome, RendererCodeIntegrityEnabled, DWORD(32ビット), 0)によってコード整合性を無効化する方法が合わせて案内されています。

なお、同様の原因でMicrosoft Edge Chromiumでも「ページを表示できません」エラーが発生していることが合わせて案内されていたので、まだ該当する利用者は少ないものと思われますが、心当たりがある場合は注意しておくと良いかと思います。

参考・関連資料

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