情報科学屋さんを目指す人のメモ

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「HDMIをDisplayPortに変換するケーブル」と「HDMI切替器」で複数のHDMIを切り替えながらDisplayPortでディスプレイに接続する

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複数のPCを切り替えて1枚のディスプレイに表示できるようにするために、HDMI切替器(HDMIスイッチ)とHDMIケーブルを購入しました。しかしディスプレイ側が、DisplayPort接続しないと最大解像度にならないということが分かったため、HDMI切り替え機の出力を、HDMI-DisplayPort変換ケーブルを利用して、HDMIの入力を切り替えながらDisplayPort接続したディスプレイに映像を映せる状態にしました。

今回利用した「HDMIをDisplayPortに変換するケーブル」は比較的珍しいものであるため、どんな商品を利用してみたのか、そして、「HDMI切替器」は逆に多数の製品があるのですが、その中でどれを利用したのか、などについて紹介します。

やりたかったこと

今回、複数台のPCからの接続を切り替えて、1枚のディスプレイに表示できるようにしようと考えました。

利用したディスプレイ「Dell U2713HM」には4つの入力(HDMI、Display Port、DVI、VGA)が備わっており、それを切り替えるだけでも複数のPCを接続できていたのですが、ディスプレイ本体のボタンを使った切り替え操作が煩わしく、もっと簡単に切り替えできるように、切替機を使用することとしました。

HDMIスイッチ

HDMIポートしかない(DisplayPortのない)ノートPCや、PlayStation 4、Nintendo Switchなどのゲーム機のことも考えると全端末をHDMI接続に統一して、HDMI切り替え機を使って、ディスプレイにはHDMIで接続するのが良さそうだ、と考えました。

そこで購入したのが次の4K対応のHDMI切り替え機です:

以前、PlayStation 4 ProやAmazon Fire Stickなどを切り替えるために購入したHDMI切替器と同じ物を購入しようかとも思ったのですが既に販売が終了していたため、その後継と思われるこの切替器を購入してみました。

HDMIでは最大解像度にならない

このHDMI切替器を導入した結果、今までHDMI接続のPCとDisplayPort接続のPCを両方直接ディスプレイに接続してディスプレイのボタン操作で両者を切り替えていた状態から、両方のPCをHDMI接続でHDMI切替器に接続し、そこから切替器で選択した信号を出力側のHDMIケーブルでディスプレイに接続するという構成になりました。

しかしこの際、今までDisplayPort接続していたPCからの信号を、最大解像度(2560x1440)でディスプレイに表示できない、ということが判明しました。

この件について調べてみると、利用していたディスプレイ「Dell U2713HM」では、DisplayPortであれば2560x1440の解像度で表示できるものの、HDMI接続を使用した場合は1920x1080の解像度までしか表示できないということが判明しました。

切り替えが便利になったものの、最大解像度が下がるのは困るとのことで、HDMI切替器からの出力をそのまま素直にHDMI接続でディスプレイに送るのではなく、HDMI出力をDisplayPortに変換して、ディスプレイにはDisplayPortで接続すればよいのではないかという作戦をとることとなりました。

HDMIからDisplayPortに変換する

そこで、HDMIの信号をDisplayPortの信号に変換してくれるケーブルを探すこととなりました。

Amazonで「HDMI DisplayPort 変換」と検索して探してみたのですが、探す際には注意が必要で、現在探しているのは「HDMIからDisplayPortへの変換」であり、「DisplayPortからHDMIへ変換」する製品(アダプタ・ケーブル)ではないという点です。

DisplayPortからHDMIへ変換できる製品を逆に接続したらHDMIからDisplayPortに変換できる、という単純なものではないため、この両者をよく区別する必要があるのです。

この点に注意しながら検索していくと、現在求めて居るものとは逆の「DisplayPortからHDMIに変換するケーブル」が次々と出てきました。DisplayPortというもはやマイナー寄りの出力を、HDMIという便利な形式に変換する、という関係性からか、こちらのほうが需要があるのかもしれません:

そんな中、最終的に選択したのはこちらの製品でした:

このケーブルは、片方の端がHDMI端子(オス)、もう片方の端がDisplayPortコネクタ(メス)になっているケーブルであるため、HDMIコネクタ(メス)に変換ケーブルを差し込むことで、DisplayPortコネクタ(メス)を作り出すことができるタイプのケーブルとなっています(※電源供給用に、USBケーブルを接続できるようにもなっています)

そのため、ディスプレイに接続するためには、また別にDisplayPortケーブル(オス←→オス)が必要となりますが、そこは今まで利用していたDisplayPortケーブルをそのまま流用することとしました。

なお、4K30Hzまでですが、次の製品もありました:

ただしこちらは4K30Hzまで対応とされており、今回購入したのは4K60Hzまで対応のものです。直近4K解像度のディスプレイに接続する予定ではなかったものの、4Kディスプレイ用に使うことも考え、4K60Hz対応の製品を購入しました。

接続成功

最終的に、次のように接続することで、うまくHDMI切替器の操作(ボタンおよびリモコン)で、2台のPCの切り替えを行うことができました。そして、直接DisplayPort接続していた際の最大解像度「2560x1440」での表示にも成功し、HDMI切替器だけで接続した際に発生していた最大解像度の問題も回避することができました。

自作PC2台
↓↓
HDMIケーブル(2台分で2本)
↓↓
HDMI切替器

HDMI→DisplayPort変換ケーブル(給電用USBケーブルを電源に接続)

DisplayPortケーブル(流用)

ディスプレイ(Dell U2713HM、DisplayPort接続)

追加で必要となったHDMIケーブルとしては次を購入しました:

自作PC側の出力は、次のグラフィックカードです(2台のうちの片方。もう片方はすぐ確認できなかったので略)。出力については「DisplayPort(1.4a) x 3/HDMI(2.0b) x 1」と記載されていました。

HDMI切替器を使うようになってからの制約(マルチディスプレイ利用時の注意)

今まではディスプレイにHDMIとDisplayPort独立して接続してディスプレイ側のボタン操作で切り替えていました。そのときは、入力を切り替えたとしても、PC側には認識されたままとなるため、マルチディスプレイとして認識されている画面数は変わらず、切り替えた際に画面数が減ることでウィンドウが移動するなど、画面表示が変化することはありませんでした(ただ映らないだけ)。

しかしHDMI切替器を導入した結果、切り替えて別のPCからの信号をディスプレイに移すようにした際、今まで接続していたPCのほうはディスプレイと繋がらなくなるため、接続中と認識されるディスプレイの枚数が減少し、その減少したディスプレイに配置されていたウィンドウは別のウィンドウに強制的に移動され、再表示してもそれらのウィンドウが元の位置に戻るわけでもないため、切り替え操作が表示に影響を与えるようになりました。

そのため、この動作が気になる、問題になる場合には注意が必要そうです。なお、今回はWindows 10 Pro バージョン 1909 で利用した場合でしたが、Windowsのバージョンや設定状況、利用しているグラフィックカードやドライバ、その他導入しているソフトウェア諸々によっては、このあたりが改善できたり、もしくはもっと大きな変化が発生してしまったり等する可能性も考えられそうなので、その点についても注意・想定しつつ、こういった使い方をするかどうか考えてみると良いかと思います(PCに接続しているディスプレイがその切り替え対象の1枚のみであればあまり問題にならないかも?)。

少し気になったところ

HDMI-DisplayPort変換ケーブルの有無に寄らず、HDMI変換器かケーブルかの問題と思うのですが、利用開始直後どこかの接触が悪いのか、出力が一時的に真っ暗になってしまい、映らなくなる(でもすぐ戻る)ことが何度かありました。その後安定して映っていますが、少し気になる挙動でした。

参考

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