情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

【Chromebook】Linuxの初期設定まわりメモ(Linuxアプリで日本語入力できるようにする等/書き足し中)

Chromebook (68) Chromebook-Linux (7)

ChromebookでLinux(ベータ)を有効にすると、ターミナル内では日本語入力できるのですが、Linux上にインストールしたソフトウェアを起動して利用しようとしたとき、そちら側では日本語入力が利用できない(日本語入力モードに切り替えることができない)ことに気が付きます。

そのあたりを含め、「Linux(ベータ)」の初期設定の内容をメモしておきます。

※なお、「Linuxとして使う」というより、あくまでChrome OSの利用をサポートする形で、つまりLinuxアプリを利用するために利用する感じなので、通常のLinuxの初期設定とはだいぶ感覚が変わります。

Linux(ベータ)を有効化する

Chromebookの「設定」アプリを開いて「Linux(ベータ)」タブを開いてから、「Linux」の「オンにする」をクリックすると、「ChromebookにLinux(ベータ版)をセットアップ」が表示されるので「次へ」をクリック

「Username」を設定して、ディスクサイズは「推奨」のまま「インストール」をクリック

インストールが開始されしばらく待つと、「コンソール」アプリが起動して、Linux(ベータ)機能が利用可能に。

環境のアップデート

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

日本語入力の導入

Chromebookでの利用者/情報が多い組み合わせの「Fcitx/Mozc」をインストール(ibusでなくfcitx、anthyではなくmozc)

$ sudo apt install fcitx fcitx-mozc

※入力はできずとも、LinuxアプリをChromebook側から起動してコピー&ペーストすればひらがなや漢字を表示することができたので、ひとまず日本語フォントが全くない、という訳でもない様子なので、フォントのインストールは行わずに試してみることに。

Fcitxの初期設定

fcitxの公式ページを参考に、設定(この手順、必要性要確認)。

$ im-config

「Current configuration for the input method:」の表示に対して「OK」、「Do you explicitly select the user configuration?」に「YES」と進み、「Select user configuration. The user configuration supersedes the system one.」の表示に対して「fcitx」を選択して「OK」。「Setting the user configuration /home/user-name/.xinputrc to fcitx.」と表示されたので「OK」。

Mozcを利用するための設定

Chromebookのランチャーから、Linuxアプリ内に追加された「Fcitx」を起動(設定を進めるため)。

$ fcitx-configtool

設定が表示されたら、左下の「+」ボタンをクリックして、「Only Show Current Language」のチェックを外しつつ「Mozc」を選択して「OK」でMozcを追加。また、「英数/かな」キーの動作がChromebookと異なるため、追加の設定を実施(詳細)。

IMとしてFcitxを利用することを指定する

$ sudo vim /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf

以下の内容を末尾に追記(※利用するアプリケーションによっては不要な場合もあるはずの設定。1つも設定せずこの手順を丸ごと飛ばしても、fcitx-autostartの実行時に「WARN-2126 xim.c:161) Please set XMODIFIERS」警告が出るくらいでFcitx+Mozcによる日本語変換が全く使えない、というわけではなく使えたり)

Environment="GTK_IM_MODULE=fcitx"
Environment="QT_IM_MODULE=fcitx"
Environment="XMODIFIERS=@im=fcitx"

Fcitxの自動起動用

$ sudo vim ~/.sommelierrc

以下の内容を末尾に追記(この設定をしない場合は、コンテナを起動し直すたびにFcitxを手動起動):

/usr/bin/fcitx-autostart

※Sommelierの設定ファイルに書き込んでおくことで、Chrome OSからLinuxアプリが起動されたときちゃんと実行(起動)してもらえる。

インストール後、LibreOffice Calc起動後に「Tools>Options...」から「Language Settings>Languages>User intervace/Locale setting」で「Japanese」を選択。

確かに母音入力時に勝手に確定してしまう状態になったので、「cros-garcon-override.conf」に「Environment="GDK_BACKEND=x11"」を追加してLinux再起動。

ファイルは「マイファイル>Linux ファイル」フォルダに配置してから、右クリックで「アプリケーションで開く...>LibreOffice Calc」で開く。

再起動

設定後、Chromebook側から、シェルフ上のターミナルのアイコンを右クリックして「Linux(ベータ版)を終了」を選択して一度終了し、再起動。

TIPS:突然日本語変換ができなくなったとき

$ fcitx -r

TIPS:Mozcの設定をする

$ /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog

ウォッチ対象:Chromium OS 側のIMサポートのissue登録

Chrome OS(Chromium OS)で直接IMをサポートする検討が行われているIssue登録。登録は2018年であるもののあまり進んでいない様子。現時点のマイルストーンは「M-91」が指定(もともとは「M-68」でそこから伸び続けているので今後も伸びてしまい、日本語導入の手間は当分残るかも)。

Libreofficeのインストール

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