スポンサーリンク
Microsoftより、Windows 11にアップデート可能かどうかを判定するためのツールが配布されています。しかしそのツール「PC 正常性チェック」を利用しても、非対応だったとき、その原因が表示されません。
そんな中、何が原因でWindows 11に非対応なのかを詳細に表示してくれる新しいチェックツール「WhyNotWin11」を利用してWindows 11の対応状況を確認するユーザーが増えています。
今回は、この「WhyNotWin11」を利用して対応状況を確認する方法を紹介します。
目次
- 1. WhyNotWin11 とは
- 2. ダウンロード方法
- 3. Windows 11対応のチェックを実行する
- 4. 結果表示と意味
- 4.1. 結果の見方
- 4.2. Architecture (CPU + OS)
- 4.3. Boot Method(Boot方式)
- 4.4. CPU Compatibility(CPUの対応状況)
- 4.5. CPU Core Count(CPUコア数)
- 4.6. CPU Frequency(CPUクロック周波数)
- 4.7. DirectX + WDDM2
- 4.8. Disk Partition Type
- 4.9. RAM Installed(搭載メインメモリ)
- 4.10. Secure Boot(セキュアブートの対応状況)
- 4.11. Storage Available(ストレージ空き容量)
- 4.12. TPM Version(TPMバージョン)
- 5. 手動で詳細を確認するには
- 6. 関連
スポンサーリンク
WhyNotWin11 とは
「WhyNotWin11」は、PCが Windows 11 に対応しているかどうかを判定してくれるツールで、非対応のとき、どの項目が原因となっているのかまで表示してくれることが特徴です。
Microsoft公式の「PC 正常性チェック」ツールを利用する場合とは異なりMicrosoft製ではないツールである点には注意が必要ですが、原因が表示され分かりやすいとのことで、「WhyNotWin11」を利用するユーザーが急増しています。
ダウンロード方法
WhyNotWin11 は、公式ページの「Download」という見出しのすぐ下の「Download here」というリンクをクリックすることで、最新版をダウンロードすることが可能です。
現時点での最新版は「2.2.2」ですが、ダウンロードされるファイル名にバージョンは含まれず、「WhyNotWin11.exe」というファイルがダウンロードされます。
このとき、ダウンロード警告が表示される場合があります。その場合は警告の内容を確認しつつ、ダウンロードの許可操作を行います。例えばChromeの場合は「v」ボタンから「継続」をクリックすることでダウンロードを実行できます。
Windows 11対応のチェックを実行する
チェックを実行するには、ダウンロードした「WhyNotWin11.exe」を起動します(ダウンロードフォルダを開いてダブルクリック等)。
すると、「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」が表示されるので、実行を続けるには「はい」をクリックします。
ユーザーアカウント制御
この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?
WhyNotWin11.exe
発行元: 不明
ファイルの入手先: このコンピューター上のハードドライブ
[詳細を表示]
[はい] [いいえ]
結果表示と意味
WhyNotWin11が起動すると、すぐさまチェックが実行され、しばらく待つと結果が表示されます。
結果の見方
緑色の「OK」が表示されていれば問題ありませんが、赤色の「x」が表示された場合は、その項目がWindows 11の要件を満たしていないことを表しています。
また、黄色の「!」が「CPU Compatibility」に表示される場合がありますが、こちらも公式ツール(PC正常性チェック)の結果が「このPCではWindows 11を実行できません」になる原因となるため、赤色ではないから問題ない、と無視してしまわないように注意してください。
Architecture (CPU + OS)
この項目には、CPUおよびOSが64bitであるかどうかが表示されます。ここだけが単独で問題の原因となるケースはあまり多くないはずで、「CPU Compatibility」の内容に注意してみてください。
Boot Method(Boot方式)
「UEFI」と表示されれば問題なし、「Legacy」と表示された場合は非対応なので、設定変更を行う必要があります。ただしここの対応を行うには、「Disk Partition Type」を先に対応させる必要があるなど複合的であるため、注意してください。
CPU Compatibility(CPUの対応状況)
搭載CPUの対応状況が表示されます。CPUの対応リストに含まれていないCPUを利用している場合黄色いビックリマーク表示となるため、対応CPUリストを確認してみてください。
CPU Core Count(CPUコア数)
コア数(Cores)を確認することが可能です。Windows 11では2以上のコアが必要であるとされています。ただし、こちらを満たしていても結局のところ前述の対応CPUリストに載っているかどうかが重要であるため、対応CPUリストの確認がおすすめです。
CPU Frequency(CPUクロック周波数)
CPUのクロック周波数(○○MHz)を確認できます。こちらもあまり問題にはなりにくいと思われますが、結局のところ、CPU対応リストの確認がおすすめです。
DirectX + WDDM2
GPU/グラフィックカードの機能の対応状況に関する項目で、DirectX 12+WDDM 2以上が必要とされています。
Disk Partition Type
Windowsがインストールされているディスク(SSDやHDD等)が「GPT(GPT Detected)」方式なのか、それとも「MBR(GPT Not Detected)」方式なのかが表示されます。
こちらは、Windows 11公式ページトップのシステム要件に直接掲載されている項目ではないのですが、「Secure Boot」の前提として機能する項目であり、ここが「GPT Not Detected」と表示されてしまう場合、MBR2GPTコマンドなどを使用した変換が必要となります。難しい作業となるため、この項目の意味を詳しく調べつつ、現在のPCの状況をしっかり調べた上で、よく注意して作業するよう気を付けてください。
なお、ここで頑張る以前にCPUが対応していない、ということも少なくないため、CPUに黄色のビックリマークが表示されている場合は、まずそちらの確認を行ってみてください。
RAM Installed(搭載メインメモリ)
搭載されているメインメモリのサイズ(○○GB)が表示され、Windows 11では4GB以上が必要とされています。
Secure Boot(セキュアブートの対応状況)
こちらは「セキュアブート」と呼ばれる、セキュリティ性の高いWindowsの起動方法に対応しているかが表示されます。
セキュアブートが「有効」となっている必要はなく、「対応している(Supported)」で十分のようです。こちらが「Disabled / Not Detected」と表示される場合、「Boot Method」や「Disk Partition Type」がその原因となっている場合があります。
Storage Available(ストレージ空き容量)
Windowsがインストールされているディスク(SSDやHDD)の空き容量が表示されます。
TPM Version(TPMバージョン)
セキュリティ機能「TPM(Trusted Platform Module)」のバージョン2.0に対応しているかどうかが表示されます。
「TPM 2 Detected」と表示されれば問題ありませんが、「TPM 1.2 Detected(バージョン1.2には対応していますが2.0には対応していません)」や「TPM Missing / Disabled(TPMが利用できません)」が表示された場合は、PC正常性チェックでWindows 11非対応の判定をされてしまいます。
ただし「TPM Missing / Disabled」については、TPMの設定変更で「OK」状態に変更できる可能性があるため、こちらを参考にしてみてください:「【Windows 11】TPM2.0を有効にするBIOS設定の変更手順メモ(自作PCでWindows 11のシステム要件を満たすために行った設定変更)」
手動で詳細を確認するには
なお、それぞれの項目の状況を寄り詳しく調べたい、という場合には、次のページでその手順を紹介しているので、参考にしてみてください:
関連
スポンサーリンク
スポンサーリンク