「新機能と改善のために最新のPowerShellをインストールしてください！https://aka.ms/PSWindows」の対処方法

Windows 11 の PowerShell を起動した際に、次のメッセージがプロンプト（「PS」で始まる行）よりも先に表示される場合があります。

新機能と改善のために最新のPowerShellをインストールしてください！https://aka.ms/PSWindows

このメッセージは、最新のPowerShellをインストールしてください、とのことで、最新版へのアップデートを行うようにとの案内となっています。

添付されているURL「https://aka.ms/PSWindows」は次のPowerShell 5.1 から PowerShell 7 への移行ドキュメントへのリンクとなっているため、具体的にはバージョン7へのアップデートを行うように、との案内となっています。

• Windows PowerShell 5.1 から PowerShell 7 への移行 - PowerShell | Microsoft Learn

リンク先のドキュメントでは、「MSI パッケージを使用して PowerShell を展開する」と「ZIP パッケージを使用して PowerShell を展開する」という２つの方法がメインで紹介されつつ、「Windows ストアまたは winget から PowerShell 7 をインストールすることもできます」という残りの２つのインストール手順も紹介されています。

しかしその一方で、ドキュメント末尾では、「次の手順」として、「PowerShell 7 をインストール」から「Windows への PowerShell のインストール」ページへリンクされており、そちらでは５つのインストール方法が、そして、「推奨される方法」として「Winget」が案内されています。

今回は、元の「Windows PowerShell 5.1 から PowerShell 7 への移行」ページで真っ先に案内されている「MSI パッケージを使用して PowerShell を展開する」方法を採用してみます。

「MSI パッケージ」の部分がリンクになっており、「Windows への PowerShell のインストール」ページの「MSI パッケージのインストール」が表示されます。

今回、「PowerShell-7.4.5-win-x64.msi」と「PowerShell-7.4.5-win-x86.msi」という２つのリンクがそこに表示されており、利用中のPCが64bit版OSであるため、今回は「x64」となっている「PowerShell-7.4.5-win-x64.msi」をクリックし、ダウンロードしました。

そして、ダウンロードした「PowerShell-7.4.5-win-x64.msi」をダブルクリックして実行すると、「PowerShell 7-x64 Setup」ウィンドウが表示され、「Welcome to the PowerShell 7-x64 Setup Wizard」という画面が表示されます。

ここで「Next」をクリックします。

次に、「Destination Folder」という、インストール先を確認する画面が表示されるので、特に設定を変更することなく、そのまま再度「Next」をクリックしました。

「Optional Actions」が表示されるので、初期設定のまま、「Next」をクリックしました。

最後に「Use Microsoft Update to help keep your computer secure and up to date」が表示されるので、ここでも初期設定のまま、「Next」をクリックしました。

「Ready to install PowerShell 7-x64」画面が表示されるので、そのまま「Install」をクリックしました。

ここで表示された「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか？」ダイアログで「はい」をクリックするとインストールが開始され、インストールが進んでいきます。

「Installation completed successfully.」と表示され、インストールが完了しました。

「Finish」をクリックすると、インストールダイアログが閉じ、インストール完了です。

ここで改めて「Power Shell」を起動しようとしたとき、従来通りの「Windows PowerShell」を起動すると、バージョン5が起動し、「新機能と改善のために最新のPowerShellをインストールしてください！」が変わらず表示されます。

しかしここで「PowerShell 7 (x64)」を起動すると、「PowerShell 7.4.5」が表示され、「新機能と改善のために最新のPowerShellをインストールしてください！」が表示されません。

こちらを利用することで、もともとの表示の問題は解消です。

なお、このバージョン7のPowerShellは、「C:\Program Files\PowerShell\7\pwsh.exe」からも起動することが可能です。

アップデート前のバージョン情報は、次の通りです：

PS C:\Users\did2> $PSVersionTable

Name Value
---- -----
PSVersion 5.1.22621.3958
PSEdition Desktop
PSCompatibleVersions {1.0, 2.0, 3.0, 4.0...}
BuildVersion 10.0.22621.3958
CLRVersion 4.0.30319.42000
WSManStackVersion 3.0
PSRemotingProtocolVersion 2.3
SerializationVersion 1.1.0.1