【Windows】「実装されていません」エラーで画像が開けない問題について（未解決）

Windows 10 のエクスプローラー上で画像ファイル（.jpgや.pngなど）をダブルクリックした際に、「フォト」アプリが起動せずに、次のようなエラーになる現象が、昨年11月頃以降、一部ユーザーの間で発生しています。

D:\....\....\file.jpg

D:\....\....\file.jpg

実装されていません

ダイアログのタイトルと本文１行目に開こうとしたファイルのパスが表示され、本文の２行目にエラーメッセージ「実装されていません」が表示されます。

※英語設定で利用している場合には、エラーメッセージ部分が「Not implemented」と表示されます。

Windowsの再起動や、Windowsの「設定」から既定のアプリを指定し直す、explorer.exeを再起動する方法などにより解消した場合にも、その後またしばらくしてエラーが発生するようになってしまう、というユーザーが多い状態です。

多くのユーザーから指摘されているひとつの特徴として、同じファイルであっても、デスクトップに移動してから開こうとすると正常に開くことができる、というものがあります。

また、先に「フォト」を開き、そこから開けなかったファイルを開こうとした場合にも開くことができ、エクスプローラーからダブルクリックで開こうとした、という特定の状況でのみエラーが発生し、全くファイルを開けない、フォトが全く起動しない、というわけではないことが特徴です。

この問題は11月頃に報告が増加して以降、2025年1月現在も発生報告が継続しています。

その間に多くのユーザーが解決を試みたものの、現在も、（Windowsの再インストールのような大がかりなものではなく）直接的に誰もが原因を解消できて再発しないようなエラーの解消方法は見つかっておらず、Windows UpdateによるWindows側の修正や、フォトアプリ側の修正等が待たれる状況です。

• 参考："Not Implemented" when clicking on photos in Windows Explorer - Microsoft Community

この問題には、「そもそもフォトアプリ以外のアプリで画像を開けば良い」という回避方法があり、また、「フォト」アプリには、大幅アップデートが行われる前のバージョンに相当する「フォト レガシ」というアプリが提供されている、という特徴から、現在「フォト レガシ」アプリを画像ファイルを開くときの標準アプリとして利用する回避方法が多く利用されています。

フォトレガシもMicrosoft社が提供している言わば「公式」のソフトウェアであり、もともと現在の「フォト」に不満があるユーザーが、以前のフォトと同じように使用した場合などに利用されており、フォトからフォトレガシに移行すること自体は、全く未知の別アプリをインストールすることに比べると、「フォトに前のUIに戻るアップデートが行われた」というような感覚で利用ができる、比較的敷居が低い回避方法とも捉えることができます。

フォトレガシは、「フォト」アプリを開き、「設定（歯車アイコン）」ボタンから設定を開き、「フォトレガシの取得」をクリックしてストア画面を開き、そこからインストールすることが可能です。インストール後に、デフォルトで使用するアプリとして「フォトレガシ」を指定すると、フォトの代わりにフォトレガシを利用できる状態となります（この手順について、より詳しくはこちらの記事で画像付きで解説しています）。

このようにして、フォトレガシを利用してエラーの発生を一時的に回避することを検討してみてください。

この設定を行うと、エラーの発生が解消されるWindows Update等が行われたとしても、解消に気が付くことができないものと思われます。

これはこれでフォトレガシを使い続けることで問題ない、というユーザーも少なくないかもしれませんが、フォトレガシより現在のフォトアプリのほうをできれば使用したい、という場合には、定期的にデフォルトのアプリをフォトアプリに戻し、症状が改善しているかどうかを確認してみてください。

なお、先ほど紹介した、一時的に解消しても再発してしまう再起動などのいくつかの方法に関して、一部で解消したとの声もあることから、一度Windowsの再起動や、既定のアプリの設定し直し（「設定」アプリの「既定のアプリ」設定にある「既定のアプリの選択」において「フォトビューアー」に対する「フォト」アプリの設定が外れていたら指定し直した上で再起動を行う）などを試して解消されるかどうか、解消された場合には解消された状態が継続するかどうかを確認してみることも検討してみてください。