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LINEのID検索を許可していないのに、「ID検索したら出てきました」などと知らない人からLINEメッセージが届くことがあります。これについて、「不思議」「怖い」「不安だ」という声が増えてきているので、解説します。あなたの「LINEアカウント」の流出経路の候補は思っている以上にたくさんあるものです。
ID検索 許可してないのに
知らん人から LINE来たー(゚Д゚≡゚Д゚)
怖い怖い 笑笑
— ✩しろちさと✩ (@12k_chii) 2014, 4月 3
目次
- 1. ID検索を許可していないのに来るメッセージ
- 2. 相手は迷惑メール業者
- 3. 本当にID検索したわけではない
- 4. あなたのアカウントに業者がたどり着く方法はたくさんある
- 5. 一度業者に見つかるとアカウントが転送・売買されるかも
- 6. どうしてあなたのアカウントが業者に知られたのか
- 7. パターン1:電話帳検索を使われている
- 8. パターン2:知らない人がグループに居る
- 9. パターン3:Twitterやブログに載せていないか
- 10. パターン4:あなたや友だちのアカウントが乗っ取られていないか
- 11. パターン5:プレゼント応募アカウントなんかを友だち追加したことがないか
- 12. パターン6:誰かがあなたの情報を掲示板に書き込んだ
- 13. パターンは他にもいろいろ
- 14. あなたの不注意と周りの不注意の両方がある
- 15. 信頼できる人とだけつながる
- 16. もし業者に知られてしまったらどうすればいいの?
- 17. まとめ
- 18. 関連
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ID検索を許可していないのに来るメッセージ
ID検索を許可していなかったり、そもそもIDが未設定なのに、次のような迷惑メッセージが来て、驚いている人が増えています。
はじめまして
突然、メッセごめんなさい
暇だったからID検索していたら
ビンゴだったから
メッセージ飛ばしてみましたん!!!
(中略)
http://bit.ly/... ...
※ID検索の許可は、「設定」の「友だち>IDの検索を許可」で設定できます。
相手は迷惑メール業者
このようなメッセージは最終的にどこかの怪しいサイトへ誘導してきます。
これはいわゆる「迷惑メール」「スパムメッセージ」と呼ばれるもので、これを送信しているのは、悪質な業者です。
例のパターンは、架空の女性のふりをして、メッセージをやりとりするサイトへ誘導するサクラサイト商法という詐欺の典型例です。
本当にID検索したわけではない
というわけで、「ID検索してたら見つけた」なんていうのは、ほとんど嘘です。誰に対してでも構わず、同じような文章を送信しています。
あなたのアカウントに業者がたどり着く方法はたくさんある
まず知っておきたいのは、あなたのアカウントを業者が見つける方法は、ID検索だけでなく、他にたくさんある、ということです。
一度業者に見つかるとアカウントが転送・売買されるかも
一度あなたが業者に見つかってしまえば、LINEには友だちに友だちのアカウントを紹介する機能があるので、次から次へとあなたのアカウントが紹介されてしまいます。
すると、いろいろな業者の手にわたってしまい、いろいろな業者から大量の迷惑LINEが来るようになる可能性があります。
イメージとしては、「あなたのLINEアカウントのことを知っている」というのは「あなたのメールアドレスを知っている」と似ていると思ってください。
あなたにLINEメッセージを送れる人は、あなたのメールアドレスを知っているようなものであり、それを他の人に教えることもできますし、一度迷惑メールが来始めると次から次へと来るようになります。
どうしてあなたのアカウントが業者に知られたのか
さて、では最初にどうしてあなたのアカウントが業者の手にわたってしまうのでしょうか。
これについては、いろいろな可能性(経路)があります。
私が業者なら、効率が良い方法を見つけたら、その方法だけを使って頑張ると思うのですが、ここではいろいろなパターンを紹介したいと思います。
パターン1:電話帳検索を使われている
まず効率よく集められるのが<「電話帳」を使ったアカウント収集です。
「設定>友だち>アドレス帳>友だちへの追加を許可」を「ON」にしていませんか?(初期設定時に変更していないままだと「ON」)
この設定がONだと、あなたの電話番号を電話帳に登録している人が、あなたを友だち登録できます。
「じゃぁ電話番号が漏れてたの?」と思うかもしれませんが、そんなことを知らなくても、あなたは見つかってしまいます。
業者は、ランダムに作った適当な電話番号を電話帳に登録するプログラムを作り、それを利用してLINEの友だちを見つけることができます。つまり、そのランダムに作った番号の中に、あなたの電話番号があれば、あなあたは簡単に見つかってしまいます。
電話番号は所詮090/080を除けば8ケタしかないので、こういう業者がたくさんのアカウントからたくさんのダミーの電話帳を使えば、あなたが見つかってしまう確率はそれほど低くありません。
対策
というわけで、「友だちへの追加を許可」の設定は、「OFF」にしておくことをおすすめします。これで対策になります。
パターン2:知らない人がグループに居る
知らない人がいるグループに参加していませんか?
知らない人、でなくても、信用出来ない人が混ざっているグループでもいいです。
正直、家族のグループでもない限り、グループに属していると、あなたのアカウントが漏れる可能性が結構出てきます。
というのも、グループのメンバーなら、あなたが友だち登録するかは関係なく、あなたのことを友だち登録できますし、あなたにメッセージを送信できます。
ですから、その人が別のアカウントにあなたのことを紹介することもできてしまいます。
つまり、グループの知らない人がアカウントを漏らすような人や業者であった場合、あなたのアカウント情報はすぐ漏れてしまいます。
特に、「○○好き集まれ」のようなグループの場合、業者が堂々と忍び込んでいるかもしれません。それどころか、そもそも業者が作ったグループかもしれません。
ユーザーの嗜好がわかれば、アカウントをお金に変えやすくなりますから。
そして、学校のクラスのグループでも、それをTwitterで募集なんてしていたら、そこにどんな人が忍び込んでいるかわかりません。
また、友だちだと思っていたら、「えっ、LINEやってないよ?」と言われて、実はなりすましアカウント・勘違いアカウントだった、なんてこともあります。
というわけで、少しでも信用出来ないアカウントが属しているグループに参加することは、それだけであなたのカウンとの流出経路になります。
対策
これは信用できる人だけのグループにしか参加しない、信用出来ない人は招待しないという対策しかありません。
また、現在所属しているグループに、突然誰かが知らない人を招待する可能性もあるため、そういう勝手な招待をするような人がいるグループには参加しない、というのも重要になってきます。
これはとても厄介で大変です。
特に、周りの人間が注意していないと、あなたも巻き込まれるというあたり。
パターン3:Twitterやブログに載せていないか
Twitterやブログに、自分のURLや、QRコードを載せているとしたら、そこから漏れているかもしれません。例えばTwitterなら、簡単に業者がアカウントを収集できてしまいます。
対策
そのような情報をWeb上に載せることは、禁止されています。すぐ消しましょう。
パターン4:あなたや友だちのアカウントが乗っ取られていないか
プレゼントキャンペーンや、LINEアカウントを無敵にします、などの話につられて、どこかにLINEのパスワードを入力してしまったことはありませんか?
もしあなたが入力していなくても、あなたを友だち登録している人で、入力してしまいそうな人はいませんか?
もしそうなら、あなたもしくはその人のアカウントが乗っ取られ、友だち全員の中の一人として、あなたのアカウント情報が流出したと考えられます。
対策
公式のサービス以外にパスワードを入力してしまわないように、細心の注意をはらいましょう。
また、タイムラインなどでそういうサイトを拡散している人がいたら、やめさせましょう。手遅れかもしれませんが。
パターン5:プレゼント応募アカウントなんかを友だち追加したことがないか
「さすがに、パスワードは入力しないよ~」と思っているそこのアナタ、でも「友だち登録」をしてしまったことはありませんか?
「プレゼントに応募するためには、このアカウントを友だち追加してください」のような、お得のような話に釣られて、知らないアカウントを友だち追加してしまう人は、とても多いのが現状です。
後から何かに気がついてブロックしたり、削除しても手遅れで、これまた紹介によってあなたのアカウントは次々広まる可能性があります。
対策
どのような経緯であれ、知らないアカウントを友だち追加してはいけません。友だち追加すると、相手側には「知り合いかも」として表示され、あなたのアカウントが知られてしまいます。
パターン6:誰かがあなたの情報を掲示板に書き込んだ
あなたの情報を掲示板に誰かが嫌がらせで勝手に書き込む、という事例はかなり多いようです。
参考:知らない人からLINEに突然「掲示板から来ました」が届いたときの対策 | LINEの仕組み
以前はLINE IDを勝手に載せる場合が多かったのですが、最近はURLやQRコードが代わりに掲載されるようになってきているので、IDを検索禁止にしていても、他の手段を利用していたら、同じ危険があります。
このようなサイトでは業者が収集するのが簡単なので、あなたのアカウントを見つけるのが出会い系の利用者だけとは限りません。
対策
URLやQRコードを利用したら、すぐ無効化処理をする、というのを徹底するしかありません。IDを必要なときだけ検索ONにするのと同じです。
パターンは他にもいろいろ
他にも細かいパターンはいろいろ考えられます。
というわけで、ここまで読むと「どうしてID検索禁止してるのに!」なんてことは、もう吹き飛んだのではないでしょうか。
あなたの不注意と周りの不注意の両方がある
ここまで読んでわかったと思いますが、あなた自身の注意で防げるものもあれば、周りがダメだとあなたも巻き込まれるパターンもあって、厄介なように思えます。
信頼できる人とだけつながる
しかし、実際のところ、電話帳とID検索を無効にして、信頼できる人とだけつながるようにしておけば、そういうことに気を使っていない人に比べたら、大幅にスパムが来る可能性を小さくできます。
インターネット上の知り合いとのやりとりにLINEを使い始めた瞬間、一気にスパムが来る確率が上がると思ってください。
「なんか不便」と思うかもしれませんが、LINEはそういう設計でもともと作られていますし、今でも身近な人とのやりとりに使うもの、なので、それは利用方法のほうが間違っているので、そういうものだと思って利用するしかありません。
もし業者に知られてしまったらどうすればいいの?
ここまで「対策」として紹介してきたのは、業者にアカウントが知られないようにするための、いわば予防策でした。
では、すでに業者に知られてしまって、スパムが届くようになってしまった場合、どうすればスパムが来なくなるのでしょうか。
これを最後に紹介しておきます。
スパムが来るようになってからできる唯一の根本的対策:アカウント削除
ブロックしても、スパム通報しても、そのアカウントは使えなくなっても、出回ったあなたのアカウント情報は、次から次へと別のアカウントに紹介される可能性があるため、根本的な対策にはさっぱりなりません。
唯一出来る根本的な対策は、アカウントを削除して、新しいアカウントを作り直す(出戻りする)方法だけです。
これは、先ほど「LINEアカウントを知られる」ことを「メールアドレスを知られる」ことに例えたことを思い出すとイメージしやすいです。メールアドレスが業者に知られた場合、メールアドレスを変更する人は多いと思います。これと同じで、LINEアカウントを知られたら、LINEアカウントを変更する、すなわちそれは、LINEアカウントを作り直すことに相当するのです。
実際、今更各所の設定を変更しても、アカウントの情報は流れだしたままであり、手遅れというわけです。
とりあえずスパムが届かなくなる対策:メッセージ受信拒否
さすがにアカウントを作り直すのは嫌、という人向けに、迷惑メールの受信を防ぐ方法として、「メッセージ受信拒否」という設定があります。
被害がスパムメッセージだけであれば、とりあえず迷惑メッセージが拒否できればいいので、この設定で、友だちではない人からのメッセージが届かなくなります。
「設定>プライバシー管理>メッセージ受信拒否(ONにすると友達以外からのメッセージの受信を拒否します)」を「ON」にすれば、設定完了です。
しかし当然これには副作用があり、友だちではない人からのメッセージ、例えば同じグループに入っているけれど、まだ友だちになっていない人からのメッセージも、届かなくなってしまいます。これには注意してください。
まとめ
どうしてID検索を許可していないのに、自分のアカウントを業者が知っているの?という疑問について、いろいろと解説してみました。
ID検索以外のも、いろいろな方法であなたのアカウントを業者が見つけられる、ということがわかったかと思います。
そして現在、そのような業者がLINE内でスパムメッセージを大量に送信しています。
今回紹介した「対策」を意識しつつ、もしスパムメッセージが届いたとしても、スパムメッセージに載っているURLを安易に開かないことを徹底して、身を守るようにしてください。
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