情報処理学会のイベント、情報科学若手の会 2014 に参加してきました(3年連続3回目)。
目次
情報科学若手の会は
今年の開会の挨拶では、情報科学若手の会がどんな場所なのかを「いろんな人と出会う場所」的に紹介していました。
自分もこの会経由でいろいろな人と知り合って、影響を受けました。他のイベントなり学会で、ここくらい影響を受けたことは記憶に無いです。
今年は発表せず
2012年は研究(P2P)の話、2013年はブログ運営の話(オフレコの塊)をしたのですが、今年は忙しいことを予想して、発表はしないことにしました。
しかし、そんな予想とは全く別の原因で忙しくなってしまい、一度は若手の会の1日目を遅刻するか休むか、3日目をすぐ帰るかなんてことを考えたりもしたのですが、結局、フルで参加して大正解でした。
一番印象的だったこと
今回一番印象的だったことは、 インターネットマルチフィード株式会社の川上 雄也さん(@yuyarin)の発表、「本当は楽しいインターネット」。
こんなに「わかりやすい!」と「感じられた」発表は初めてでした。
そのわかりやすさって言ったら、もう今までのあれやこれや(自主規制)ってなんだったんだ!ってくらいですよ!ほんともう!
自分も発表に結構こだわるタイプで、発表を聞くとどうしても「もっとこうすればいいのに」って思ってしまうたちなのですが、そんな自分がもう感動すること感動すること。一言では言い表せない細部(前に書いたようなこと)の隙のなさはもう当然のこと、もうね、あれですよ。slideshareにアップロードされているスライドの埋め込みをためらうくらいですよ、はい。
本当は楽しいインターネット from Yuya Rin
※スライドだけでは、あの素晴らしさは決して伝わらない点に注意。もちろんスライドも素晴らしいけど。
最後に、 @yuyarin さんが発表で紹介していたイベントを、ここでも紹介しておきます。
「ルーティング チュートリアル チュートリアル」という2時間のセッションの発表者の中に、@yuyarinさんがいらっしゃいます。
発表後の夜の交流会では、いろいろと発表するにあたって意識している点や工夫している点を伺えました。ふっふー♪
タイガー計算機
ちなみに、この発表と同じくらい印象的だったのが @tsujimotter さんが持ってきた、タイガー計算機です。まさに懇親会のアイドル。
手回し計算機って、もっと簡単に計算できるのかと思っていたのですが、使うのにかなり頭を使います。ルートの計算を巧みに引き算で実現したり、掛け算を連続で行うための連乗用ツマミだったり、至る所に「感動」があって、大盛り上がりでした。
そして他にも、ケタをずらすためのギミックや、ハンドルを回したときのジャラジャラ感、実際に自分で操作してみないとわからない感動がたくさん詰まっていました。
みんなタイガー計算機の動きを見て、同じタイミングで「うぉおおお」ってテンションが上り、不思議な一体感をもたらしてくれました。来年は、内部が見られる透明ver.が登場するかも?
以下、メモ形式
以下、メモ形式で。
発表おすすめ
発表するのがオススメです。
- 発表はした方がいい
- 初参加なら特にオススメ
- なぜなら、発表すれば、話しかけてもらいやすくなる→長い自己紹介。
- 発表準備が心配なら、LTだけでも(LT=ライトニングトーク=短い発表)。
影響メモ
- 異分野の人の参加が多めな気がして、異分野の勉強会に参加してみたくなった。というわけで、とりあえず1つ参加登録完了。
持っていったほうがいいと思うもの
- 名刺→あとでfacebook登録したりするにも便利
- ノートPCとスマートフォン→みんな持ってきてる。会場の電源バッチリ
- 話す話題←自分の好きなこと、やってること。
- 延長コード→部屋のコンセントが少なめなので
持っていかないほうがいいと思うもの
- 締め切り→情報科学若手の会を楽しむ妨げになります
気候
- 基本、どちらかといえば暑い。でも半袖だと寒かったり、かといって長袖だとめっちゃ暑かったりがやたらといろいろだったので、そのあたりに対応できるように。袖をまくりやすい長袖とか、七分袖便利。羽織るものもあればなおよし。
行く前に準備した方がいいこと
- 名札に書く内容を考えておく(超重要)
- →首からぶら下げるハガキ大の名札に、名前以外にいろいろ書くことで、話題が生まれやすくなるので、キーワードを10個くらいは書く。
メモメモ
- タイガー計算機で大盛り上がり。みんな「連乗」機能が使えた瞬間大感動。
- ネットワーク改善→50人くらいいるのに、ネットワーク速い!(光回線を旅館に導入。ネットワークのプロい人の手によって無線環境構築。)
- なので、コンピュータ関連の合宿におすすめ→伊豆伊東温泉の格安旅館、会席料理と24時間入浴の自家源泉、山喜旅館
- 食事の改善→伊東っぽいものの追加をお願い→金目鯛の煮付け
- 印刷物改善→パンフレットがコンパクトになった→自分は水をこぼして水没
- 某社というかランサーズの青Tシャツ
- 深夜に17人くらいでラーメン屋へDoS→1.5時間以上消費
- 初めてスケボー(ミニクルーザー?)に乗る→めっちゃ難しい
- 交流イベントでチームメイトが無双して優勝。クイズ探しから戻ったら全問解き終わってた→1問も解いてない
- Online decrypt tool
- 全体的に発表の面白さがすごいことになってた
- 楽しくまろやかな3日間がすごせた
- あの天気予報すごすぎ
- とりあえずファーストは見ておくべき
- 今年もセキュリティの話が聞いてて「うぉー!」だった。楽しすぎ。
- D仲間の進路選びに影響を与えたかも
- 帰りの電車で寝る予定は、楽しい会話に阻止された
- LTをほぼすべて寝飛ばす
- ブラック企業の出し方(たとえ話だった)が意外、かついい感じ
- plugicaすごすぎ。物やアイディア自体もすごいけど、完成までの道のりが最高にアツい
- ミラクルレインボーよかった。
- 名札にTwitterアカウントくらいの情報しか書いていない人が多くて、話題を振りにくかった
- サイバーセキュリティ研究室の命名方法パターンの鉄板ネタ感。
- ハードから見たソフト。
参考:発表資料
Twitterあたりを探したけれど…公開されている発表資料があまり見つからず。見つけたら追加します。初めて発表しようと思う人向け。なんかレベルが高くて萎縮してしまいそうだけど、あったかいからそんなに気にしすぎずに(末尾の所感参照)。
参考:Twitter
tsujimotter さんが、togetterに #wakate2014 のまとめを作っていただいてますが、これは一部です。本当に楽しいことは、ツイートにはでてこないことがおおいです。気になる人は参加しましょう。(これで、ブログの代わりとして締めたいと思います。)
— Minoru IKEBE (@techman33) 2014, 9月 15
とっても同意。
所感
今年も楽しかったなぁーっていうのがやっぱり一番の感想です。おおざっぱだけど。
情報系の「イベント」って言うと、結構殺伐としていて「マサカリ」という単語を使われたりする怖い系だとか、内輪で盛り上がってるだけみたいなものが多くて「なんだかなぁ」、って思うことが自分は多いのですが、この会はまさしくその逆、な感じなのが好きです。
みんなの発表を暖かく見守って、笑うところでは笑って、感動するところでは感動して、盛り上がるところでは「うぉおおお」って感じで。攻撃したりアラを探したりなんて興味ない雰囲気です。
そんでもって、常連もいるけど新規も多くて、とにかく「初めて」の人に気を遣って、その辺りの障壁ができてしまわないように工夫している感じです(自分の初参加時の記事参照)。それに、幹事さんたちも純粋に参加者のひとりとして楽しんで発表を聞いたり、交流会で盛り上がったりしているのも好みです。
来年も行くつもりなので、そこでお会いしましょうノ