情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

初めて「情報科学若手の会」に参加した感想メモ

イベント (3) 情報科学 (1) 情報科学若手の会 (3)

去年から気になっていた情報科学若手の会に初めて参加してきました。初めては一度しかないので、来年行ってみようかな、と思っている人向けに、初めて行った人らしい感想を書きたいと思います。

寝不足やら何やらで頭が回っていない状態なので、文脈作るのきついです。箇条書きっぽくしようと思います。まとまりのない長文注意

参加のきっかけ

参加者募集中というお知らせをTwitterで見かけたのが申込のきっかけです。

参加した理由

昨年の若手の会の盛り上がりについてはTwitter経由で知っていたので、そのときから「来年は行ってみようかな」と思っていました。そして、行こうかどうしようかしばらく迷ってから、締切当日に申し込みました。

参加しようと思った理由は、「情報科学若手の会」という名前からして、「情報科学」な分野の「博士課程」の私にとって、一度は顔を出してみるべきだろう、そして、そんなところに参加している人たちに自分の研究を知ってもらいたいと思ったからです。

発表関連

自己紹介・招待講演と自分の発表について書いておきます。後述しますが、その他の一般発表もがっつり聞かせていただきました(寝不足であんなに聞きたくなるってすごい)。

自己紹介で早くも気分が高まった

最初のセッションが自己紹介だったのですが、みんな目的を持って若手の会に参加していて、間違ってもイヤイヤ参加しているような人はいなかったですし、楽しみにしていました!という人ばかりで、とてもわくわくしました

だからといって、ガツガツしている感じでもなくて、ほんと「楽しみにしていました」という印象が強かったです。

勝屋さんの発表が絶妙だった

自己紹介直後、最初の発表が勝屋久さん(@katchamans)の招待講演でした。その発表内容が絶妙で、その後3日間のみんなのコミュニケーションに大きな影響を与えたと思います。

一番印象に残っていてすぐ実行しやすかった「素直に受け取ることが大切(ざっくり言えば、褒められたらありがとうと言う、など)」なんかは、ほんとみんなが意識して実行するようになっていましたし、なによりコミュニケーションに積極的になって、みんな「つながりを大事にしよう」と思いながら行動できていたと思います。

@hiromu1996 せんせーの発表能力がやばい

次が、僕の界隈じゃ超有名人な @hiromu1996せんせーの招待講演でした。ほんとすごかったです。何がスゴかったって、スゴいのは前から知ってるわけですが(リンクを見ると少し分かります)、発表が16歳とは思えない安定感で、あれは衝撃的でした

「16歳とは思えない」なんて書いていますが、学会発表を見ていてもあんなに安定して発表している人は見たことないです。発表のテクニックがー、とか、練習回数がー、とかとは違う、しっかり先を読んで、丁寧に頭にしみこみやすく話せているところがすばらしかったです。また、質疑応答でも落ち着いて、一つ一つ詳しく話しており、知識の厚みに驚かされました。

秋葉せんせーの招待講演

@iwiwiさんによるプログラミングコンテストに関する発表で、プログラミングコンテストに疎い自分にとっては知らないことばかりでした。特に、言われてみればあたりまえだったのですが、プログラミングコンテストで測定される能力はとても限定的である、というところや、コンテストごとに特徴があるという点が印象的でした。

発表スライドはこちら→「勉強か?趣味か?人生か?―プログラミングコンテストとは - (iwi)の日記

秋葉せんせーには夜のセッションでアルゴリズムのことや、私の研究に関係ありそうなキーワードなど、いろいろと教えてもらっちゃいました。

田中さんの招待講演

田中さん(=さくらインターネットの田中社長)の発表は僕の発表の直前でした。普段なら自分の発表準備で人の発表を聞く余裕なんてないのですが、今回はがっつり聞いてしまいました

特に印象的だったのは、「何のためにやるのかを決める」「何をやって何をやらないのかを決める」というあたりでした。会社が変わろうとしていたとき、そもそも何がしたかったんだっけ・・・と考え直し、うまく方向修正ができた、みたいな話(詳細伏せ)がありました。

それと、事前に受け付けていた質問一つ一つに答えてくださって、僕の提出していた「研究者に何を求めるか」という質問に対する答えが印象的でした。予想していた答えは「現場ではできないことを研究者に期待する」みたいなもので、実際に方向は間違っていませんでした。しかし、田中さんの答えはもっと具体的で「お客さんからの要望に応えるのに精一杯になってしまうから、そういう世の中から離れて新しいことを考えて欲しい」とのことでした。この「お客さんの要望」という言葉がすごく具体的で現場感(?)があってはっとしました。

ちなみにこのブログはさくらのレンタルサーバを使っていますv

自分の発表

秋葉せんせー→田中社長→自分という恐ろしい発表順でした。

発表内容・発表スタイルともに普段通り発表しました。僕の学会発表を見たことある人なら、「あーあんな感じか」と想像してもらえるかと思います。

で、出来が悪かった。なんか普段通りの力が出せない感じになってしまって悔しかったです。それでも「分かりやすかった」と行ってもらえて、とても嬉しかったです。ありがとうございます。

ちなみに、学会と全く違ったのが、すごく真剣に聞いてもらえていた感じがしたこと。後ろの方は暗くて顔が見えなかったのですが、手前の方はほとんど皆、しっかり見ていてくれた気がします。ようするに、発表していて気持ちよくなれる空間でした。まぁ、発表うまくできなくて開始10分でテンションだだ下がりでしたけど; あ、ちなみに今年のDICOMOも気持ちよかったです。

最終日・参加の感想

最終日は、自己紹介同様に一人一人が短い時間ずつ、参加した感想を発表しました。これについては詳しく書くのが難しいので省略しますが、「それぞれの充実」をとても感じました。

行ってみて分かったことなどなど

意外とアカデミック・サイエンスな感じが少なかった。

発表タイトル一覧がメールで送られてきたときからそんな予感はしていたのですが、発表内容にアカデミック・サイエンスな成分が少なかったです。具体的には、発表内容が研究発表っぽくなく、勉強会っぽかったです。「情報科学若手の会」という名前的には「あれ?」という感じがしました。

とはいうものの、某リピーターさんによれば、これは今年が特に、ということみたいです。来年はまた違うかも。ちなみに自分は遠慮無くガチ理論寄りの話し方で研究発表させてもらいました^^

参加者層

参加者は幹事や招待講演者含めて約60人。学生がそれなりに多くて、社会人の方もそれなりに多くて、、、あれよくわからない。特徴的だったのは、まだ研究室配属していない学部3年生以下の学生が多くいたことです。

それと、高専出身者がとても多かったです。また、幹事の紹介で参加した人も多く、特定キーワードで固まっている様子も感じました。それでもそういうの関係なく参加している人も多かったです。要するにいろいろ。

あと、博士課程の学生や博士課程に進学予定の学生も多かった気がします。

発表を聞いていて眠くならなかった

発表をたくさん、休憩なしに2時間以上なんて聞いていたら、だいぶ眠たくなったりするものなのですが、なぜかさっぱり眠くなりませんでした。というか、参加前日・初日・二日目と5時寝、6時寝ばっかりで眠いはずなのに、うとうとしなかったのは驚異的でした(→若手の会が終わると疲れがどっと出るので注意)。それだけ発表を聞いていて面白くて、会場の「発表を聞く雰囲気」が良かったです。

「ブログ読んでます!」とたくさん言われて驚いた

初日・二日目の発表セッションの後、参加者の皆さんとお話しできる夜のセッションがあったのですが、そこで近くになった方と軽く自己紹介して話し始めると「ブログ読んでます!」と言われることが続出して、びっくりしました。ものすごく嬉しかったです。@yumu19さんは若手の会の参加報告のブログ記事でブログを取り上げてくれましたし、@ym405nmさんには「ファンです!」と言われたりもして、ほんっとに嬉しくて嬉しくて。具体的にあの記事がーとか言われるとほんとビックリでした。

コミュニケーションしやすかった

Conference(学会)ではなく交流の場」という説明が冒頭にあったのですが、とても交流しやすくなるように幹事さんが工夫していて、初対面の人とスムーズに会話することができました。

一番強力だったのが冒頭画像の名札です。名札と言っても首からぶら下げるのはハガキサイズの大きな紙です。そこに名前やTwitterアカウント、所属、好きなことなどなどを各自が自由に書きます。初対面の人でも、「お名前は」という固い定型句で会話をはじめる必要が無く、とても心強かったです。学会にもこういう名札を持って行こうかな、と思いました(場所は選びますが)。自分は6cm四方のTwitterアイコンシールを持参して貼り付けてみました。というのも、事前にハガキサイズの名札について予告があったので、準備が出来ました。この予告の存在はとても重要だった思います。

また、僕みたいな初参加組に配慮した説明をしてくれて、「リピーターな人たちだけで分かるネタで盛り上がっていて近寄りがたい」みたいなのも気になりませんでした。お互いに参加者同士仲良くなりたい、というモチベーションがしっかり共有されていたように感じました(参考:僕は初参加でしたが、初対面ではない参加者が5,6名いました)

夜のセッションで会話の輪に入っていない人が(わずかですが)当然発生してしまったりもするのですが、そういう状態をカバーしようと話しかけに行っている姿も目撃しました。

みんな楽しんでいる

発表セッションが終わって疲れて部屋に帰ってきても、その疲れを楽しんでいるような姿が印象的でした。普通の合宿形式の学会だと、「やったー発表終わった-」とか「早く帰りて-」とかそういう会話が始まったりしてちょっとアレなんですが、全く違いました。

トラックボーラーがなんか多かったような

夕食時、近くにトラックボーラーがたくさん居て驚きました。異常事態です。というわけで、一押しのトラックボール配置について説明したりできて嬉しかったです。

@kumagiが宣伝してくれてた

@kumagiが去年の情報科学若手の会で僕の手法を紹介してくれていたらしく、それ経由で僕のことを事前に知っていた、という方が数名いらして、嬉しかったです。@kumagi ありがとー。

その他

なんか他にも書きたかったことがあった気がするけど思い出せない。

まとめ

一番印象的だったのはやはり「コミュニケーションのしやすさ」でした。その理由は大きく二つあって、一つはコミュニケーションしやすくなるように幹事の方々が工夫していた点、もう一つは、コミュニケーションをとりたいという目的意識をもって参加していた人ばかりだった、という点です。

若手の会へ参加して、今回出会った方々とのつながりを大切にしていきたい、と強く思いました。これからもよろしくお願いします。

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