情報科学屋さんを目指す人のメモ

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iPhoneがウイルス感染「ブラウジング中にiPhoneが感染した可能性」の警告画面とVPNアプリについて

VPN (4) iPhone (1654) ウイルス (36)

2017年10月28日現在、iPhoneの利用中に突然「警告! ブラウジング中にiPhoneが感染した可能性があります!iPhoneを保護してください」などのポップアップが表示され、アプリのインストールを促されるケースが急増しています。

この表示の意味と対策について紹介します。

※現在、「漫画村を読んでいたら表示された」というiPhoneユーザーが増えている模様です。もともと多くのサイトで表示されていたものですが、漫画村の利用者の多さから、漫画村で表示されたユーザーが目立っているものと思われます:
「漫画村でiPhoneがウイルスに感染したかも、大丈夫?」が増えているAppleセキュリティ画面からアプリダウンロードへの誘導に注意

「iPhoneがウイルスに感染した」ポップアップ

現在、突然表示されるユーザーが増えているのは、次のようなポップアップです。

警告!
ブラウジング中にiPhoneが感染した可能性があります!
下の案内に従ってウイルスを防いでiPhoneを保護してください。

iPhone IOS (11.4) はウイルスから守るためにVPNアプリが必要です。

'OK'をタップして問題を修正してください。

[閉じる]

この誘導に従うと、その指示の通りVPNアプリ、例えば「Best VPN Proxy Betternet (Betternet Technologies Inc.)」のインストールへ誘導されます。

また、ポップアップが表示されたページのURL(ドメイン)は、「com-www10.xyz」「www.okgarden.club」「wallj.space」「wool-j.trade」などがあります。

iPhoneがウイルスに感染した?

これを見て、「iPhoneがウイルスに感染した!」と驚いたり、「iPhoneはウイルスに感染しないらしい」といった情報を参考にして「そんなはずはない」と考えるなどしているユーザーが多いようです。

この画面は「本当にウイルスを見つけた」という表示ではありません

この画面の正体は、アプリをインストールさせるため「広告」です

今回は、その誘導先が「VPNアプリ」と呼ばれる種類のアプリとなっています。

VPNアプリに注意

VPNアプリは、iPhoneのすべての通信を、特定の回線を経由するように設定するアプリです。

これが安全な回線であればよいのですが、もしVPNアプリ悪質なVPNアプリだった場合、通信の内容を除かれてしまうなどの危険も考えられます特別信頼できるVPNアプリ以外はインストールしないことをおすすめします

つまるところ、今回のような突然現れた悪質な広告経由で誘導されるVPNアプリを、すんなりインストールしてしまうのは避けるべきです

類似の画面が急増中

「ウイルスに感染した」と脅かして、「ウイルス対策ソフト」や、「VPNアプリ(安全な通信を行うために利用されるアプリ)」をインストールさせようとする、広告(よく「詐欺広告」と言われています)が後を絶ちません。

Android・iPhone両方で多発しています。「iPhoneだから安全」などと考えず、注意してください。

また、「広告ネットワーク経由でこのポップアップが強制的に表示されている」とも疑われており(参考)、怪しいサイトでなくとも、かなり幅広いサイトで突然表示される可能性があります。その点でも「自分は危ないサイトは見ないから」と油断しないように注意してください。

参考:突然表示されるGoogle「あなたのシステムは4つのウイルスによってひどく損なわれています」画面に注意(2017年10月25日急増)

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