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LINEの「ウェブ追跡型広告の受信」設定の意味(「トークルーム情報」との違い)と「オフ(拒否)」にする設定手順

LINE (1601) LINE-ウェブ追跡型広告の受信 (1) LINE-プライバシー (7) LINE-設定 (27)

ここ1週間ほど、「最新のアップデートでLINEのトークが運営に読まれるようになった。設定を変えないとオンになっている」などと、LINEのトーク情報利用に関する噂が広まっています。

この内容には誤解が含まれいるケースが多く、本当のところについてはこちらの記事を参考にして欲しいのですが、今回この情報提供をオフにする話と同時に、「ウェブ追跡型広告の受信」の設定をオフにするユーザーも増えています

両者は別物の設定なのですが、両者が混同されて紹介されていることも多いようです。

今回はその「ウェブ追跡型広告の受信」の設定と「トークルーム情報」設定との「違い」について簡単に紹介します。

また、「ウェブ追跡型広告の受信」の設定を「オフ(拒否)」にする手順について紹介します。

「トークルーム情報」設定と「ウェブ追跡型広告の受信」設定の違い

この2つの設定はどちらも

『1.特定の目的』で使われることを前提として、LINEアプリ内の『2.特定の情報』を提供することに同意するか(許可するか)、それとも拒否するか

を選択するための設定項目です。

この点が似ているため、同じ「情報の提供」という設定画面の中に並べられています:

そしてこの2つの違いは、まさにその「1.特定の目的(データの利用目的)」と「2.特定の情報(提供データ)」です。

分かりやすいのは「ウェブ追跡型広告の受信」設定のほうで、こちらは「(特定の)ウェブサイトの訪問履歴(どのページを閲覧したか等)」情報が提供するデータです。それを「関心のある広告を出す」という目的のためだけに利用します。

かなりピンポイントです。

しかしその一方で「トークルーム情報」設定のほうで提供するデータは、「トークルーム、タイムライン、無料通話でのやりとりに関する情報の一部」が中心に、LINEアプリの様々な情報が対象となります(※詳細についてはこちら。ウェブサイトの訪問に関する情報も利用しますが、こちらもLINEの機能寄りで、「ウェブサイトを開いたとき、LINEアプリのどの画面から開いたのか」を利用します)

先ほどと比べると、提供データはこの通り複雑です。

また、こちらは利用目的の幅も広く、LINEの「不正利用の防止、サービスの提供・開発・改善」などがあるのですが、そこに「広告配信」もあり、ここは両者が重なる点です。

異なる由来

この「広告配信」というところが重なったり、提供データの違いが複雑だったりと、ややこしく感じる部分も多いのですが、見方を変えると、この2つの設定項目を大きく区別することができます。その見方とは、設定項目の由来に注目することです。

確かに「利用目的」は両者とも「広告配信」という大きな枠の中で重なる部分もあるのですが、前者は「よくあるインターネット広告の、興味関心に基づく広告を表示する仕組み」の延長の「広告業界由来」な設定項目であるのに対して、後者は「LINEの製品開発・改善が目的」の「ソフトウェア開発由来」という見方ができるのです(実は「興味が無い広告を表示しない」というのも製品改善の一種)。

紛らわしく見える設定項目も、大枠で見ると、その印象は大きく異なります。

で、設定は「オンのほうがいいの?オフのほうがいいの?」

ここまでが設定項目の概要の紹介でした(※詳細は参考資料に目を通す必要がある細かさなのであくまで概要概略に過ぎません。ただし大枠が分かっていると、その詳細情報も少し読みやすくなると思います)

するとやはり「オンにすべきかオフにすべきか」気になるかと思うのですが、このあたりは個別の判断によるもので、一概にどちらのほうが良いとは言えません。

例えば「トークルーム情報」のほうでいえば、「オンにしていないと使えない機能が登場するなど、よりLINEを便利に使いたい」という思いがあり、「製品開発に協力したい」と思えばよりオンにしたほうがよいかと思いますし、「トークルームの情報は例え本文を含まないとしても嫌だ、タイムラインの情報を使われるのは嫌だ、公式アカウントとのトークを参考にしたりはしないで欲しい」など提供する情報に違和感があればオフにしたほうがよいと思います。

また「ウェブ追跡型広告の受信」のほうで言えば、「興味の無い広告ばかり出るのは嫌(女性なのに男性向けのゲームが表示される、など)」という場合はよりオンにしたほうがよいかと思いますし、「どのウェブサイトを見たかを利用されるのは嫌だ」といった思いが強いのであれば、オフにしたほうがよいと思います。

どちらの設定項目についても「よく分からない」といった状態であれば「オフ」でよいと思います。そしてオフにした上で、今後調べる機会があったり、分かるようになってきたときに「オン」にしてあげればよいのではないかと思います。

※ただ別の考え方もあります。「ウェブ追跡型広告の受信」に関してなのですが、世の中のインターネット広告では、自分の興味に合わせて広告が表示されることにも慣れていると思います。それはつまり「オン」に相当する状態です。そういった意味では「オン」でも良いかも知れません。

繰り返しになりますが、これは最終的には各ユーザーがメリットやデメリット、他には現在のLINEの利用用途や、LINEの運営元に対する信頼の程度などを比べて選択するものなので、「絶対みんなオフにしたほうがいい!」であったり「絶対みんなオンにしたほうがいい!」であったりということはありません。

「オフ」にする設定方法

もし設定をオフに変更(オンに変更)したいのであれば、以下の手順で設定変更してみてください。

まず、LINEの「友だち」タブを開いて、画面右上の「設定(歯車)」ボタンをタップします:

次に「プライバシー管理」を開きます

そして「情報の提供」へ進んでください

すると設定画面が表示されるので、ここで「ウェブ追跡型広告の受信」(および「トークルーム情報」)の設定を「オフ(オン)」に設定変更してみてください

参考資料

次の2つが、「ウェブ追跡型広告の受信」の設定に関するもっとも詳しい公式の文章です(ただしある程度専門的な内容なので、理解は難しいですし、詳細についてはこの文章だけではよく分からない部分も残ります。←プライバシーポリシーや規約の類はそういう状態になりがちなので解釈大事)。

後者については、「ウェブ追跡型広告の受信」設定以外の設定についても言及があり、広告関連だけでもかなりの文章量となります(というより、「ウェブ追跡型広告の受信」設定が直接関連するのはほんの一部)。

・当社によるウェブサイトの訪問履歴に基づいた広告
当社ではCookieを用いて当社が提供する計測タグを利用するウェブサイトの訪問履歴を取得する場合があります。このようなウェブサイトの訪問履歴に基づいた広告の配信は、LINEアプリ上の「ウェブ追跡型広告の受信」の設定から停止することができます(このような配信が実施されていない場合には、LINEアプリ上でこの設定は表示されません。) 引用元

次のページは、プライバシーポリシー改定時に公開された、公式ブログの記事です:

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