情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

iPhone「モバイル通信プランが削除されました」エラーの意味や原因について

iPhone (1733) iPhone 11 (8) iPhone 11 Pro Max (6) iPhone X (122) iPhone XS Max (24) iPhone-機種変更 (13)

iPhone 11 Pro Maxへの機種変更とデータ引き継ぎを行ってホーム画面が表示された直後、「モバイル通信プランが削除されました “主回線”は利用できなくなりました。この回線ではなく別の回線を使用するように連絡先をアップデートしますか?」というダイアログが表示されました。

初めて見るエラーメッセージで、Google検索しても見つからず、「連絡先をすぐにアップデート」「あとで決める」という選択肢が表示されてもどちらを選べばいいのか以前に、メッセージの意味自体がよく分かりませんでした

そこで今回、このダイアログが表示された後、確認してみたことなどをメモしておきます。

「モバイル通信プランが削除されました」エラー

今回、機種変更後にiPhoneのデータ引き継ぎを直接転送で行いました。データ転送の完了後、ホーム画面に戻された直後、次のエラーが表示されてしまいました。

モバイル通信プランが削除されました

“主回線”は利用できなくなりました。この回線ではなく別の回線を使用するように連絡先をアップデートしますか?

[連絡先をすぐにアップデート]
[あとで決める]

キャリア変更が原因?

これが表示された直後、「一体何のことなのだろう?」と思ったのですが、ひとつ心当たりがありました。それは、データの引き継ぎ元のiPhoneはSoftBank回線を利用していたのですが、新しいiPhone 11 Pro Maxに挿しているSIMカードはdocomoだった、という点です。

そして、iPhone XS以降、デュアルSIMに対応しており、モバイル回線を2つiPhoneに保存しておくことができる、というのが頭の片隅にあったので、そのあたりも「主回線」という言葉と関係しているのではないか、と考えが巡りました。

モバイル回線の設定を確認する

そこで、「あとで決める」を選択して、設定の状態を一度確認してみることにしました。

「あとで決める」をタップすると、続けて次のダイアログが表示されたので、そのまま「OK」をタップして閉じました。

“主回線”は通話とメッセージで使用されます

以前のモバイル通信プランを使用していた連絡先をアップデートするまで、“主回線”はすべての通話およびメッセージに使用されます。

[OK]

そして「設定」アプリを開いて、「モバイル端末」へ進み、「モバイル通信プラン」のところを確認してみました。

回線が2つ登録されている状態

「主回線」と「以前“主回線”として使用」という2つの回線(SIM)が登録されていることが分かりました。

「主回線」のほうには、実際に挿してあるSIMカードの電話番号が表示されており、タップすると設定を開くことができます。

一方、「以前“主回線”として使用」と書かれているほうは、データの転送元iPhoneに挿してあったSIMカードの電話番号が表示されていました。そのSIMカードはこのiPhoneに挿してない状態であるため、「SIMなし」と表示されていることが分かります。

この設定画面を見ると、最初のダイアログに表示されていた「主回線は利用できなくなりました」が下段の回線のことを指していた、ということがよく分かります。

「連絡先」アプリを確認してみる

先ほどのダイアログでは、「この回線ではなく別の回線を使用するように連絡先をアップデートしますか?」と表示されており、「連絡先が古い回線を利用する設定のままです」というように読めました。また、その文章に続いていると思われる2つ目のダイアログでも、「“主回線”はすべての通話およびメッセージに使用されます」と書かれており、設定をアップデートするまで、古い回線を使うままになっているように読めました。

そこで「連絡先」アプリを開いて、自分の連絡先を開いてみたものの、「電話(Siriが“設定”で検出)」のところには新しい電話番号が表示されており、特に問題なさそうでした。

電話をかけてみる

そこで「すべての通話」とも書かれていたため、電話をかけてみました

すると、ちゃんと電話はかけられましたし、電話がかかってきた側にも、ちゃんと新しい回線のほうの電話番号が表示されました(※つながってしまえば、表示されるのが新しい電話番号の方、というのは当然)

電話を受けてみる

また、逆に電話をかけてみても、問題なく電話を受けることができました。

今のところ特に問題なさそう

この通り、現時点で普段利用する機能の範囲では、特に問題がなさそうでした。

「以前主回線として使用(SIMなし)」をタップする

先ほどの設定画面で「以前主回線として使用(SIMなし)」のほうをタップすると、次のダイアログが表示されました:

モバイル通信プランは使用できなくなりました

連絡先に使用する回線をこの回線から“主回線”にアップデートしますか?

[連絡先をアップデート]
[閉じる]

このダイアログも、「まだ連絡先は、こちらのSIMなし回線のほうを使用しているから、(現在の)主回線に切り替えますか?」のように見えるのですが、実際のところ現状特に古い回線に引っ張られているようなところは見当たらず、不思議なダイアログに見えてしまいました。

連絡先アプリなどにはSIMを使い分けるための機能があるらしい

ただここで、デュアルSIMの使い方について記述されたAppleのヘルプを見ていると、「連絡先」に登録されている人に電話をかける際に、2つのSIMのうちどちらの電話番号を利用するかの情報が保存されて、次に電話をかけるときもその情報が利用される、という機能の存在が紹介されていました。

連絡先に登録してある人に電話をする場合に、どちらの番号を使うか毎回選択する必要はありません。デフォルトでは、前回 iPhoneでその連絡先に電話をかけたときに使ったのと同じ番号が使われます。

引用元

「連絡先」が空っぽであったため、特にその違いなどを確認することができていないのですが、一般的には「連絡先」アプリに旧SIMにまつわる情報が残っており、それを新しい主回線で上書きできるよ、というのが例のダイアログの意図するところだったのかも、もしくは、他にも連絡先まわりの機能で、旧SIMにまつわるデータが保存されているケースがあるのかも、などと想像できました。

ただし現時点で1つのSIMしか利用できない状態であるため、それらのデュアルSIM用の機能を確認することはできませんでした。

「連絡先をアップデート」を利用してみる

以上のように、いまひとつ「どういう効果があるのか」が想像しにくい「連絡先をアップデート」ボタンだったのですが、最終的に結局「物は試し」ということで、押してみることにしました。

使えない「モバイル通信プラン」が削除

するとその結果、既に利用できなかったモバイル通信プランが削除され、ドコモ1回線のみの表示に切り替わりました

明確な「良くなったポイント」はほとんど見受けられないのですが(設定画面の階層が1段減ったくらい)、実際のSIMの構成に合った状態になったことで、より正常な状態になったのではないかと思われます。

分からないことも多かった今回の調査・実験でしたが、最初のポップアップですぐに「連絡先をすぐにアップデート」を選択してしまっていたり、どうしようか迷っている、といった際は、以上の情報、挙動を参考にしてみてください。

参考

コメント(0)

新しいコメントを投稿