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macOSの最新版である「macOS Big Sur」より、今まで長いことバージョンが「10」系であったところからバージョンが「11」系に大きく変わりました。
その影響で、従来からUser_Agentで利用されていた「Mac OS X」という表記からの変更があったのか無かったのかが気になったので、確認してみました。
「Mac OS X」の「X」は「テン」と読み「10」に相当する文字なのですが、「Mac OS X」→「OS X」→「macOS」のように名前が変わる中でバージョン番号というより「バージョン番号が10のときに作ったOSの名前」、のような印象があり、加えてもうUser_Agentがあんまりそこまで大きく変わることもないような、などなど思いつつ。
目次
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従来のMac OS XでのUser_Agent例
従来、macOS Big Surにアップデートする前には次のようなUser_Agentでした:
Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_15_6) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Version/14.0.1 Safari/605.1.15
「Mac OS X」という表記が印象的です(同時にここにある「Intel」の表記がAppli Silicon M1搭載のMacbookになってどう変わるかも気になります)。
Chrome
macOS Big Sur 11.0.1で、Chromeの最新版バージョンにアップデートした状態(86.0.4240.198)では次のようになっていました:
Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 11_0_0) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/86.0.4240.198 Safari/537.36
「Mac OS X」の表記はそのままで、バージョン番号部分の表記が「11_0_0」と、11系になっていました(実際のmacOSのバージョン番号は11.0.1であり、11.0.0ではない)。
Safari
同様に、Safariを最新版にアップデートした状態(14.0.1)では次の通りでした:
Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_15_6) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Version/14.0.1 Safari/605.1.15
こちらも「Mac OS X」の表記のままで特に新しい表記はない、と思ったのですが、そもそもバージョン番号を見るとCatalinaのときのまま「10_15_6」との表記でした。このあたり、macOS側のアップデートのタイミングでは変わらずに、Safariの今後のアップデートで変更となるのかも知れません。
※追記:User Agentのバージョン番号がBig Surで巻き戻ってしまっているため、今後のアップデートで「10_15_6」から「10_15_7」へと修正されるようです(WebKit Bugzilla、Diff)。ただし、あくまで変更はバージョン番号のみであり、「Mac OS X 10_...」という形式は変わらず、のようです。なお、「systemMarketingVersionForUserAgentString」により取得されているバージョン番号の元は「/System/Library/CoreServices/SystemVersion.plist」のProductVersionで、こちらを直接利用すれば「11.0.1(11_0_1)」となるものの、この「11系(10系でない番号)」の場合のみ「10_15_7」に置き換える、という例外的な処理を行っているようです。
※追記:どうやらこの例外的な処理は、今回のmacOS Big SurアップデートによりmacOSのバージョンが11系になることについて世の中のウェブサイト側での準備ができていないようなので落ち着くまでは10.15系より番号が上がってしまわないようにしておこう、という判断によって行われていたようです(今後の変更には継続して注意しておく必要がありそうです):216593 – [macOS] Limit reported macOS release to 10.15 series、差分
Edge(Chromium版)
Chromium版のEdge(バージョン86.0.622.69)はどうかというと、次の通りでした:
Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 11_0_0) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/86.0.4240.198 Safari/537.36 Edg/86.0.622.69
こちらも「Mac OS X 11_0_0」の部分はChromeと同様でした(末尾のEdgの部分がEdgeであることを表している)。
Firefox
最後にFirefox最新版(82.0.3)でも確認してみました。
Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.16; rv:82.0) Gecko/20100101 Firefox/82.0
こちらも先ほどのSafari同様、macOS Big Surへのアップデート後も「Mac OS X 10」のまま、のようでした。
ただ注目すべきは「10.16」という数字です。Big Surの直前のmac OS Catalinaが「10.15」であり、Big Surは「10.16」ではなく「11.0」として正式リリースされたのですが、Firefoxは「11.0」の番号を利用せず「10.16」を利用しているようです。そのため、「Big Surにアップデートされたこと」は一応反映されているようです。
今のところ「Mac OS X」に変化なし
以上を見ていった限りでは、いずれも「Mac OS X」の表記が維持されていることが分かりました。
ただし直後のバージョン番号表記にはそれぞれ違いがあり、SafariとFirefoxではバージョン番号の「10」のところまで変わらずで、Chromium系ブラウザ(Chrome、Edge)ではバージョン番号が11に上がっているようです。
参考
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