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iOS15がリリースされたばかりでかつ、iPhone13シリーズが発売された本日2021年9月24日現在、、iPhoneのSafariでウェブサイトを閲覧している最中に「埋め込み動画が勝手に再生される」「動画が自動再生される」と困っているユーザーが増えています。
この問題が発生する条件や挙動などについて確認してみた内容を紹介します。
※今回Safari上で動画が勝手に再生される、という症状についての紹介を行いますが、ここで紹介する以外の原因により動画が勝手に再生されてしまう問題が発生している可能性もあるため、ここで紹介されている現象がすべてであるとは考えすぎず、類似のトラブルが発生した際は、別の要因である可能性も考慮し、原因の切り分けを行ってみてください。
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Safari
iPhoneのSafariからウェブサイトを閲覧している最中、「動画が自動再生されるようになった」「勝手に動画が再生されてしまう」「突然音が出てびっくりした」などの声が増えています。
具体的には、様々なウェブサイトに埋め込まれたYouTube動画が、再生しようとしたつもりがないのに突然再生開始してしまっている、という症状です。
iPhoneのアクセシビリティ設定には、「アクセシビリティ」>「動作」>「ビデオプレビューの自動再生」という項目があり、この設定項目に対して「オフにしていても自動に再生される」や「オフにしたら直った」「オフにしてもたまに自動再生される」などの声もあります。
iOS15の不具合?
このトラブルに対して、iOS15リリース直後間もないこともあって「iOS15アップデートの不具合なのでは?」との声も上がっています。
しかし、この「勝手に再生される」との声自体は、9月16日頃より同様の報告が増えているようで、iOS15正式版のリリースが9月21日であり、「iOS15の不具合である」という点には少し違和感がありました。
スクロールしただけで再生される
そこでいろいろと動作を確認してみた結果、YouTube動画が埋め込まれているサイトにて、ページをスクロールするために指を置いただけで、指を離していないにもかかわらず、その場ですぐ動画の再生が開始されてしまうことが分かりました。
指を置いて、その場で離した場合は「タップ」として解釈され、それで再生されるのであれば納得ですが、スクロールするときたまたま指が埋め込み動画にかかっただけで、そこから指を動かしてスクロールしてから離した場合にも、読み込み・再生が開始されてしまいます。
別の言い方をすれば、タップを行わず、ページのスクロール操作をしているだけでも再生が開始される、ということとなり、「自動再生された」と受け取ってもおかしくない挙動です。
実際、「再生する気がないのに開始されてしまった」と困りつつ、この動作に気が付くユーザーもいるようでした。
iOS14でも同様
またこの挙動は、iOS14.8のSafariで試してみても同様でした。
そのため、この挙動に関しては、iOS15で新たに発生した不具合というわけではないようです。
そして、かなり昔に提供されたはずのiOS12でも発生したため、Safari側で何かの変更があって問題が発生した、というSafari側きっかけではなく、YouTube側の埋め込みプレイヤー側で何らかのアップデートが行われたことがきっかけなのではないか、と予想されます。
Android Chromeでは発生せず
またその一方で、Androidスマートフォン(Pixel 4a + Android 11 + Chrome 93.0.4577.82)で試してみたところ、そちらではスクロール操作をして再生される、という挙動はありませんでした。
このことから、YouTubeの埋め込み側が、意図して(新機能として)仕様変更したというわけではなく、何らかの理由で、iPhone Safariに対してのみ、変更が発生してしまった、つまり、YouTube埋め込み用のプログラム(ウェブサイト作成者が配置しているコードのことではなく、そこから都度読み込まれるYouTubeが提供しているコード)側の不具合なのではないかと思われます(※意図した変更であれば、iOS SafariとAndroid Chromeの両方に影響のある実装方法を利用して両方に変更を加えそうなので)。
対策について
このような状況であり、特にユーザー側で解決できるタイプの問題でもないため、基本的には問題の解消を待つほかなさそうです。
その一方で、スクロールする際に埋め込み動画に気を付けるようにしたり、音量をあらかじめ0にしておいて、誤って再生が開始されてしまった場合の問題を小さく抑えておくなどの対処を検討してみてください。
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