情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

【SMS】「こちらは厚生労働省です。療養中の方が関心の高い事項はこちらへ」は本物?に関する情報について

SMS (295) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19) (28)

「こちらは厚生労働省です。」で始まるSMS(ショートメール、ショートメッセージ)が届くケースが多くなっています。

偽SMS・詐欺SMSについての注意喚起が相次ぐ中でこのSMSについて、「偽物なのではないか」「情報を探してみても、公式らしき情報が見つけられなかった」などと困ってしまったユーザー向けに、この文面のSMSに関連する情報を紹介します。

「こちらは厚生労働省です」SMS

次のようなSMSが「0120」や「090」で始まる電話番号から届いた、というユーザーが以前より多い状態が続いています。

こちらは厚生労働省です。

■療養中の方が関心の高い事項はこちらへ
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kenkou-iryousoudan.html

■接触確認アプリCOCOAをお持ちの方へ
以下のリンクよりご登録お願いいたします(アプリが起動します) ※24時間有効
https://www.mhlw.go.jp/cocoa/a/?pn=xxxxxxxx

詳しくはこちらへ
https://www.mhlw.go.jp/cocoa/yousei.html

心当たりがないから怪しい、と感じる人や、本物かどうか見分けが付かない、などと困惑する人も少なくないようです。

厚生労働省のウェブサイトに掲載されている情報

この「こちらは厚生労働省です」出始まるSMSが本当に厚生労働省から配信されているSMSなのかどうかを確認するために厚生労働省の公式ホームページ内を「こちらは厚生労働省です」というキーワードでサイト内検索してみても、このSMSの情報は見つけられません(2022年8月19日時点で検索結果に表示されるのはこちらの代表電話の音声案内の変更を知らせるページのみ)。

しかしこのSMSについては、同じ厚生労働省のホームページ(www.mhlw.go.jp)内であっても、接触確認アプリCOCOAに関する「よくある質問」ページの次の質問において、スクリーンショットでの掲載が行われていることが確認できました。

問⑥-3 処理番号が記載されたSMSまたはメールは、どのような文面で届くのでしょうか。
まず以下の画像のようなメッセージが届きます。

引用元

2022年8月19日時点で、この「まず以下の画像のようなメッセージが届きます。」の直後にスクリーンショットにて、「こちらは厚生労働省です。」で始まるSMSが紹介されていました。

こちらは厚生労働省です。

■療養中の方が関心の高い事項はこちらへ
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kenkou-iryousoudan.html

■接触確認アプリCOCOAをお持ちの方へ
以下のリンクよりご登録お願いいたします(アプリが起動します) ※24時間有効
https://www.mhlw.go.jp/cocoa/a/?pn=(黒く塗りつぶされている)

詳しくはこちらへ
https://www.mhlw.go.jp/cocoa/yousei.html

また

番号発行後2時間以内に陽性登録がなされなかった場合、以下の画像のようなメッセージが届きます。

引用元

という紹介文に続けて、次のSMSもスクリーンショットが掲載されていました。

接触確認アプリ(COCOA)にご登録頂くリンクを既にお送りしております。
有効期限は送付後24時間です。
感染拡大防止のためご協力お願いします。

さらに続けて

有効期限(発行後24時間)内に陽性登録がなされなかった場合、以下の画像のようなメッセージが届きます。  

引用元

とした上で、次の文面の記載されたSMSも、スクリーンショットがあくまで画像として、掲載されていました。

COCOAの陽性登録は以下のリンク(24時間有効)から可能です。
感染拡大防止の為ご協力お願いします。
https://www.mhlw.go.jp/cocoa/a/?pn=(黒く塗りつぶされている)

これらのことから、最初の「こちらは厚生労働省です」というSMSが、実際に配信されているSMSの文面である、ということが分かります。

送信元電話番号について

このSMSの説明は、送信元電話番号について特に言及されておらず、情報がありません。

特に今回、「0120で始まる電話番号から送られてくるはずがない」「090で始まる電話番号から送られてくるはずがない」などとも言われています。

こちらに関しては、次の「千葉市」の公式ページにて、厚生労働省のシステムから発信される際に次の電話番号からショートメッセージが届くことが説明されており、少なくともこれらの番号から届いていた場合、特にそれが「厚生労働省からのSMSがこんな電話番号から送られてくるなんてあり得ない」ということではない、ということが分かります(※今後別の電話番号から送信される可能性も考えられるため注意してください)。

次の電話番号からショートメッセージがきます
(厚生労働省のシステムから発信されています)
0120-578-225
090-7009-1448

引用元

心当たりがない場合について

これらの情報から、メールアドレスや文面が一致するSMSに関しては、「偽物なのではないか」と過剰に疑ってしまっていた(本物だった)のではないか、と考えられるのではないかと思われます。

しかしその一方で、「心当たりがない」、という意味で「届くはずがない(家族含め療養中ではない)」と感じるユーザーも一定数発生しているようです。

こちらに関しては、「SMS自体は本物ではない正式なものであるにも関わらず心当たりのない状態で届いた」場合の定番パターンですが、誰かが登録電話番号を間違えた結果、誤って自身の電話番号が登録されてしまい、SMSが届いた、という可能性が考えられます。

医療機関にお届けいただいた電話番号にショートメッセージが送られます。

引用元

そのため、「心当たりがない」からといって「偽物のSMSである」とも限らない(本物のSMSが、誤った電話番号に送信されてしまった)点に、注意するようにしてみてください。

偽物に注意

しかし文面上「本当に送信されているSMS」であったとしても、本物に似せた偽物のSMSが配信されていてそれを受信した可能性もあるため、文面やリンク先URL、および、URLのリンク先ページのわずかな違いなどがないかにも注意してみてください。

参考

コメント(0)

新しいコメントを投稿