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YouTubeでライブ配信を視聴している最中、特にTwitchも含めて大会配信の複数窓視聴をしている場合などに、「この配信だけ遅れている」「ライブ配信の遅延が大きい」とズレを感じる場合があります。
これが配信側の問題で遅延にズレが発生している場合は仕方ないのですが、それとは別に、視聴側の問題で遅れがどんどん大きくなってしまう場合があります。
特に「ライブ」ボタンが赤く点灯していて最新の映像を視聴しているはずなのに実は遅れが発生していて、本当はもっと遅延の小さい映像を視聴可能なのにそれを視聴できていない、ページを再読み込みしても直らない、といった場合の原因や仕組みおよび対策について紹介します。
※基本的にPC版での状況と対策を紹介します。末尾に、iPhone/Androidスマートフォンで視聴している場合の対策について紹介します。
目次
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見る側で遅延が大きくなる場合がある
ライブ配信ではその仕組み上、何らかの遅れ(遅延)が発生します。
その遅延のうち、配信する側の設定や利用環境などに応じて発生する、視聴側では避けられない遅延は仕方ないのですが、それとは別に、視聴側での遅延がどんどん大きくなってしまう場合があります。
見る側で発生した遅延の影響の例
例えば、家族2人で同じ番組を別のパソコンから見ているときに、その視聴者2人の間に10秒以上のタイムラグが発生するような状況です。
他にも、本配信とミラー配信(本配信を写しながらの配信)の両方を視聴している最中に、自分が見ている本配信よりも、ミラー配信に映っている、つまり、ミラー配信を行っている人が見ている本配信の映像のほうが10秒以上先が映っている、というような状況が発生する場合があります。
バッファが大きくなっている
ここでよくあるパターンが「バッファが大きい」という状態です。
「バッファ」とは、ライブ配信の映像を少し貯めておいた映像のことで、例えばバッファに最新から3秒間の映像を貯めておいて、実際に再生するのは3秒前の映像としておきます。そうすると、一瞬通信が途切れてしまったときも、3秒間は必ず再生を続けられるため、3秒以内に戻ればそのまま再生を続けることができます。バッファが減りすぎると再生が途切れてしまいますが、またバッファを貯めてから再生を開始すれば、映像の途切れが減る効果があります。
このバッファの長さの秒数は自動調整されるのですが、このバッファの長さが、同じ番組を見ていても、5秒間だったり20秒間だったり、また、再生中にどんどん長くなってしまい戻らなくなってしまう、といった場合があります。
遅れが発生していても「ライブ(赤色)」表示になる
ここでのポイントは、バッファが大きい状態であっても、「ライブ」ボタンの赤いランプが点灯して「最新の映像です」という見た目になる、という点なのですが、さらに重要なのは、一瞬一時停止をしてすぐに再生したりした場合(イヤホンの接続解除再接続など)にも、「ライブ」の赤いランプが点灯し続ける場合があるという点です。
「ライブ」ボタンをクリックしても遅れが解消されない
そしてこれはつまりライブ配信の遅れが大きくなっている状態なのですが、この状態になってしまった後に「ライブ」ボタンをクリックしても、元のタイミングには戻らず、既に赤いランプが付いた状態だからこれより新しい映像は存在しないかのような動作となります。
したがって、遅れが発生するとライブボタンでは戻せず、また、そもそも遅れが発生していることにも気が付きにくい、という状態です。
遅れ(バッファ)を確認する方法
こうして発生下遅れが実は「バッファ」として扱われているのですが、この現在のバッファの長さ(秒数)は、ライブ配信の映像部分を右クリックして表示されるメニュー一番下の「詳細統計情報」をクリックして表示される数値内の「Buffer Health」の右端の「19.25 s」のような表示で確認できます。これは、手元に19.25秒分のデータが貯められている状態で、バッファ分の遅れが19.25秒あることを示しています。
通信環境にも寄りますが、ここが2秒~5秒程度の場合がある一方で、20秒以上になってしまっている場合もあり、そこが視聴者間の遅延の差の拡大につながります。
効果がない対策(スキップ、ライブボタン、再読み込み等)
短い一時停止によって伸びてしまったバッファを元に戻すには、先ほど紹介した通り「ライブ」ボタンをクリックしても効果がありません。
また、「→」キーを押してスキップしようとしても、「ライブ」状態より先にスキップすることはできません。シークバーでも同様です。ページを再読み込みしても変わりません。
対策(バッファを短くする・元に戻す方法)
しかし、倍速再生をすると、その「ライブ」表示の状態からであっても早送りすることができ、ライブより先の映像へ進む、つまり、バッファを短くしていく(低遅延化)ことが可能です。
先ほどの「詳細統計情報」を表示しながらライブ状態からの倍速再生を行うと、Buffer Healthの秒数がどんどん減少していくことが分かります。
例えば手元では、20秒程度から1秒~5秒程度までしばらく倍速再生を行い、より低遅延の映像を視聴できるようにすることができました。
遅延の大きさが気になる場合は、この「ライブ」表記の状態からさらに倍速再生する、という方法を試してみてください(※原因が配信側にあったり、視聴者側であっても別の原因で遅延が大きくなっている場合はそれ以上遅延を短くすることができない場合があるのでその点は注意してください。ただし今回紹介した原因はかなり起こりやすく戻しにくいものなので、)。
iPhoneアプリ版/Androidアプリ版YouTubeアプリの場合
iPhoneアプリ版/Androidアプリ版のYouTubeであってもPC版と同様に、短い一時停止の後に再生を再開しても、「ライブ」の赤ランプがついたままとなり、遅延が拡大します。特にiPhone版ではライブ状態で一時停止した場合に「-0:13(マイナス13秒)」のような遅れも表示されます。
しかし先ほど紹介した「倍速再生する」という対策はPC版では有効であるものの、スマートフォン版では倍速再生が実行されず、遅延を小さくすることができません。
またダブルタップによるスキップでは、うまくそのマイナスが短縮されません(※スキップできない)。
ただし、ライブ状態からシークバー上で再生場所をさらに右へ操作することで、少し短縮される場合があります。
また、YouTube Premium限定の機能である「オーディオ再生コントロール」が使用できる場合は、「10秒進める」ボタンをタップすることで遅延を小さくすることができる場合があります。
とはいえ、遅延を重視するのであれば、PCからPCブラウザ版を利用するのがよいようです(※そもそもの通信速度の差だけでなく、通信が不安定になりやすい傾向から、そもそものバッファが長めに確保されていることが考えられます)。
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