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本日2024年7月3日より、新札(新紙幣)が発行されることが話題となっています。そんな中、「これまでのお札(旧札)はいつまで使えるの?いつ使えなくなるの?」と、「新札が発行されてしばらくすると旧札が使えなくなる」イメージを持つケースも少なくないようです。
今回は、そのような「旧札はいつまで使えるの?」という疑問を持っている方向けの情報を紹介します。
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「旧札はいつまで使える?」→使えなくなる予定はない
2024年7月3日の新紙幣発行の後、現在の紙幣(旧札)はいつ使えなくなってしまうのか、が気になる場合があるようですが、新札が発行されてしばらくしたら旧札が使えなくなる、というようなものは定められていません(予定されていません)。
つまり、現状、特に期限なく使い続けられる(有効であり続ける)、という状態です。
こちらに関しては、国立印刷局の公式ページにて、以下のように案内されています:
新しいお札が発行された後も現在発行されているお札が使えなくなるという予定はありません。お札は、法律で無制限の強制通用力があることが定められています。法律上の特別な措置がとられない限り、この通用力を失うことはありません。
(引用元)
つまり、「法令に基づく特別な措置」が今後行われると決まったとき初めて「使えなくなる」という状況になるため、そうでない現状は、何か慌てて交換しなければならない、というわけではありません。
そのような「法令に基づく特別な措置」というのも、過去の例は以下の3回であり、かなり特別なものとなっており、最後に実施されたのも、1953年と、70年以上実施されていません。
(1)関東大震災後の焼失兌換券の整理(1927年<昭和2年>)
(2)終戦直後のインフレ進行を阻止するためのいわゆる新円切り替え(1946年<昭和21年>)
(3)1円未満の小額通貨の整理(1953年<昭和28年>)
(引用元)
20年前に旧札となった紙幣も現在利用可能
これは過去の新札の発行についても当てはまる考え方であるため、前回20年前(2004年11月)に新札が発行された際に旧札として扱われるようになった、さらに古い1万円札・5千円札・千円札についても、2007年4月に発行停止されてもなお、現在も利用することが可能(有効/通用力を失っていない)です。
このような、現在既に発行が終了しているお札(銀行券)であっても現在も有効なもの、については、次のページにて紹介されています:
1958年12月(昭和33年)発行開始、1986年(昭和61年)発行停止の、肖像が聖徳太子であることで有名な一万円札も、今なお有効です。
機械の対応状況については注意が必要
ただし、長い年月が今後経過したとき、「有効」であっても、自動販売機などが対応せず、読み取れない、という意味での「使えない」が発生する可能性はあります(聖徳太子の1万円札に対応しているかどうか、のようなもの)。
例えば、みずほ銀行ATMで紹介されている例では、1984年発行の一万円札、五千円札、千円札まで、対応している紙幣として案内されています。
もっと古いもので言えば、今はお札としてまず流通していないような、1889年5月(明治22年)発行開始の、100年以上前の「一円札」でさえも、今なお有効です。
参考
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