【Edge】PDFが正しく表示されない・日本語の文字が消える・文字化けする問題と対策

2024年11月20日現在、Windowsに標準でインストールされている「Edge」ブラウザでPDFファイルを閲覧しているユーザーの一部で、PDFの表示がおかしい・壊れた表示になる問題が発生しています。

具体的には、日本語の文字が表示されず、数字やアルファベット、記号や線などのみが表示される、といった状態になってしまい、PDFの中身を正しく閲覧することができません。

なお、後述の「New PDF Viewer」が何らかの理由で有効になっているユーザー（ユーザーごとにデフォルト値の違いなどから）については、閲覧時はそのNew PDF Viewerが使用されるため問題なく閲覧できるものの、印刷プレビュー画面では問題が発生してしまい、印刷プレビューでだけ表示がおかしいとなってしまう場合もあります。

現在発生している問題の特徴や問題の切り分け情報等から、Edgeの最新版アップデートで利用されている内蔵PDFビューワーにおいて、何らかの不具合等が発生し、一部のPDFの閲覧に問題が生じている状態と考えられます。

根本対策としては、Edgeブラウザの修正アップデートが配信されるのを待って最新版にアップデートする、という方法です。

しかし現時点で修正アップデートは配信されておらず、それまで別の対策を使用して回避することになります。

いくつかの方法が考えられますが、ベーシックな方法としては、EdgeブラウザのPDFビューワーに問題があるため、Edgeブラウザ以外の方法でPDFファイルを閲覧したり、印刷を行う、という方法があります。

例えば、Chromeブラウザをインストールして、Edgeブラウザの代わりに使用する（ChromeにはEdgeのように、ウェブサイトの閲覧機能とPDF閲覧のどちらの機能も用意されており、そちらでは現段階で問題が発生していない模様です）、という方法があります。

その他、ウェブサイトから直接開いたPDFは画面右上の保存ボタンからPC内に保存した上で、Edge以外のPDF閲覧ツール（Adobe Acrobat Reader等）で開く、という方法もあります。

Edgeでアドレスバーに「edge://flags」と入力して「試験段階の機能」ページにアクセスし、その中にある「New PDF Viewer」という見出しの設定を「Default」から「Enabled」に設定変更する、という方法で内蔵ビューワーを問題が発生しないビューワー（New PDF Viewer）に切り替える、という方法あります。こちらは「試験段階の機能」の注意書きを理解した上で利用する必要があることや、その画面内容が基本的に英語で説明されていること、加えて、印刷プレビューでの問題は回避できないことなどがあり、利用に注意が必要です。

PDFファイルを提供している銀行等より、PDFの閲覧に関して問題が発生していることが案内されるケースが増えており、各社より対策方法が案内されている場合があるため、そちらも参考にしてみてください。

以下は、そうした案内の例です：

• 三菱UFJ銀行：「最新のEdgeブラウザ（バージョン131）でPDFファイルの内容が正しく表示されない事象（操作手順を添付しました）」
• 大和証券：「Microsoft EdgeでPDF書面が正しく表示されない事象について」
• 外為どっとコム：「Microsoft EdgeにおけるPDF表示不具合について」