情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

【AfterBurner】「ダウンクロックできない」「GPUクロック周波数が変わらない」と困った際に試したことメモ

MSI AfterBurner (2) MSI Center (2)

MSI AfterBurnerでGPUのダウンクロック(アンダークロック)を行おうとしたところ、GPUのクロック周波数(MHz)が変わらず、「ダウンクロックできない」と困ってしまいました。

この現象に関連するツールや、実際試した対策、その際の挙動などについてメモしておきます。

なお、きれいに問題が発生して、きれいに解決した、というきれいなパターンではない、よく分からない挙動も含むので、そのあたりは注意してください(※何か特殊な状態になっていて、思わぬ何かの影響で動作が変化した、などの可能性も考えられるような状態です)。

※今回はダウンクロックしようとして発生した現象でしたが、おそらくオーバークロックについても同じように困るケースがあるかもしれません。

※クロック数を上げる「オーバークロック」の対義語としては、「アンダークロック」のほうが正しい呼び方のようなのですが、「ダウンクロック」との日本ユーザーの言及の方が多いくらいのようなので、今回は「ダウンクロック」という呼び方を、クロック数を下げる設定変更の呼び名として採用しています。

AfterBurnerでダウンクロックできない?

最近Betaが外れ安定版となったばかりのAfterBurner 4.6.6をダウンロード・インストールして、GPUのダウンクロックを行おうとしたものの、「-100 MHz」等を設定して「Apply」を行っても、「Monitor」に表示されているGPUコアのクロック数が2540MHzあたりから動かず、ダウンクロックできないと困ってしまいました。

OCモデルのグラフィックボードの動作周波数からほとんど動かない

今回利用していたグラフィックボードは「NVIDIA GeForce RTX 5060」搭載の「MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC」でした。

GeForce RTX 5060は、GPUコアの定格クロックが、ベースクロック2.28 GHz、ブーストクロック2.50 GHzですが、こちらのグラフィックボードはオーバークロックモデルであり、「Extreme Performance」のクロックが「2.535 GHz(2535 MHz)」となっていました。

ちょうどAfterBurner上で表示されたクロック数は、この2535 MHzから2545 MHzあたりであまり動かず、でした。

※後々の動作から、動作を確認したタイミングで、下がってちょうどこの数値だった、という可能性があります。

AfterBurner 4.6.6で使い方が変わった?

最近ベータが外れたばかりで、4.6.5が利用されていたところから4.6.6に変わったことで、「使い方が変わったのだろうか」とも思いましたが、見た目は大きく変わっているものの、基本的な利用方法に変化はなさそうで、なぜ動かないのか、と困ってしまいました。

「MSI Center」の文字

このとき目に止まったのが、グラフィックボードの公式ページにある動作周波数の記述に「(MSI Center)」と書かれていたことでした。

MSIが提供している、マザーボードのドライバダウンロード等に利用できるツール「MSI Center」にも、CPUやGPUのオーバークロックツールがあり、そちらと関連しているようでした。

しかし、ここまで「MSI Center」を利用しても、そうしたオーバークロック機能は見当たりませんでした。

そこで調べてみると、「User Scenario」という機能からオーバークロック設定ができるようでしたが、現在の最新のMSI Centerでは、「機能セット」という機能の中に「User Scenario」という機能が「インストール可能」という状態でプラグイン的に提供されており、それをインストールしていなかったため、そうした機能に気が付けない、という状態のようでした。

しかしながら、このMSI Centerの影響を受けているのではないか、と考えられました。

「MSI Center」の設定を変更して再起動

そこで、MSI Centerの影響を受けないようにするために、まず「設定」(歯車アイコン)から、「システムが起動したときに自動的にMSI Centerを開始する」を「オフ」に変更しました。

また、「閉じるをクリックすると、MSI Centerがシステムトレイに最小化されます。」という常駐設定についても、「オフ」に変更しました。

これで、MSI Centerを閉じると最小化されずに終了するはずなのですが、実際に閉じてみても、タスクマネージャー上には、以下の関連しそうな4つのプロセスが動作し続けているようでした。

  • MSI.CentralServer.exe
  • MSI.TerminalServer.exe
  • MSI_Case_Service.exe
  • MSI_Central_service.exe

しかし、MSI AfterBurner等、他のプロセスの可能性もあったため、ここでWindowsを再起動し、最初から一度もMSI Centerを起動しなければよいのではないか、という発想を試してみました。

AfterBurner上のGPUコア クロック数が動くように

すると再起動後、AfterBurnerを確認すると、クロック数が数百MHz内を柔軟に動くようになりました。

MSI Centerによって、動作周波数が張り付くような状態、AfterBurnerの設定よりもMSI Centerの影響のほうが強く表れているような状態になっていたようでしたが、MSI Centerが動作しなくなったことで、その影響が外れたようです。

ベンチマークでダウンクロックできていることを確認

FF15 黄金のレガシーベンチマークを動作させて、GPUに負荷をかけてみたところ、-100 MHzで設定した状態で、動作周波数は2600 MHzまで行ってしまい、むしろクロック数が上昇し、うまく制御できていないのではないかと思われましたが、そこから-200 MHz、-300 MHzと変更していくと順調に低下していき、-300 MHzの場合には2400 MHz程度まで下がる、といったダウンクロックを行うことができました。

負荷をかけている最中であれば反応している?

今回、MSI Centerが起動していると高い動作周波数に留まり続けていたため、その状態でダウンクロックを行っても反応しない、という状態に困ってしまいましたが、ベンチマークで負荷をかけている最中であれば、設定変更への追従が鈍いような感じがしつつも、大きくダウンクロックすると、それなりにダウンクロックが働く(Monitor表示が変化する)ようでした。

そのため、通常時から動作周波数を下げたい、という場合には、MSI Centerを動作しないようにしてみてから(その時点で動作周波数が動的となり基本的に低下する)、最大動作周波数を下げるためにダウンクロックも行う、といった対処が良いのかもしれません。

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