Appleセキュリティ「Apple警告: セキュリティ上の脆弱性が検出されました」通知が表示されたけど大丈夫？について

iPhoneの利用中、特にウェブサイトの閲覧中に突然「Apple警告: セキュリティ上の脆弱性が検出されました」というポップアップが表示される場合があります：

Apple警告: セキュリティ上の脆弱性が検出されました

iPhoneがブラウジング中に攻撃を受けた可能性があります！
iPhoneには、情報を盗む攻撃から保護するためのセキュリティアプリが必要です。

以下のアプリをインストールして使用してください。

[閉じる]

「閉じる」をタップして次へ進むと、さらに次のポップアップが表示される場合があります。

(3) セキュリティの弱点を検出しました。
パスワードが危険です

iPhoneが攻撃された可能性があります。今すぐ行動しないと、攻撃者はiCloud、写真、連絡先を盗むことができます。

以下のボタンをタップし、iTunesからセキュリティアプリをインストールしてください

VPNを7日間使用し、プレミアムバージョンを購入してください。

公共Wi-Fiでブラウジングするときは、常にVPNを使用してください。

[ダウンロード] [キャンセル]

ポップアップを閉じると、次の「必ず対策を行ってください！（Appleセキュリティ）」画面が表示されます：

Appleセキュリティ

必ず対策を行ってください！

(3) セキュリティの弱点を検出しました。パスワードが危険です

iPhoneが攻撃された可能性があります。今すぐ行動しないと、攻撃者はiCloud、写真、連絡先を盗むことができます。

以下のボタンをタップし、iTunesからセキュリティアプリをインストールしてください。
VPNを7日間使用し、プレミアムバージョンを購入してください。公共Wi-Fiでブラウジングするときは、常にVPNを使用してください。

[インストール] [キャンセル]

指示通り「インストール」をタップすると、「Best VPN Proxy Betternet」などのVPNアプリのインストール画面（AppStore）へと誘導されます。

この突然の警告に関して「ウイルスに感染してしまったことが心配」という話に加え、「この警告表示自体が本物なのか、詐欺なのではないか、乗っ取られるのではないか」など、疑っているユーザーも少なくないようです。

実はその通りで、このページはApple社や、Apple社に委託された企業が運営しているページという訳ではありません。

つまり、Apple社のふりをして、警告を出している状態です。

この警告を出すことでユーザーは不安を煽られます。そしてその結果、指示通りアプリをインストールしてしまうかもしれません。

その行動こそがこのポップアップ表示の目的で、警告を表示している業者は、アプリのインストール回数を稼ぐことにより、アプリを紹介したことに対する報酬（広告収入）を得ることができます。

これが最も主な目的です。

間違えてアプリをインストールしてしまったとしても、多くの場合「広告収入」が目的のため、必ずしも「不正なアプリ」「危険なアプリ」「ウイルスアプリ」「乗っ取りアプリ」とは限りません。

とはいうものの、Appleからの警告だと思って意図せずインストールしてしまった状態であるならば、速やかにアンインストールしてしまうことをおすすめします。

今後も似たようなポップアップや、新型の偽ページが次々登場することが予想されます。

今回のケース含め、それらに対する対策・予防策については、次の記事にまとめているので、そちらを参考にしてみてください：

• 「おめでとうございます！Googleをお使いのあなた！」当選者に選ばれました通知に注意（2018年9月15日継続発生中）

そもそも突然この「Apple警告」という通知が表示された仕組みが気になる、不安だ、という場合については、次のページが参考になります：

• ウイルス感染の警告ページが突然表示される原因と対策・よくある質問まとめ（2018年8月28日発生継続中）