情報科学屋さんを目指す人のメモ

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【Netflix】プロフィールに鍵をかける設定方法と注意点について(暗証番号を設定してプロフィールをロックする)

Netflix (30)

Netflixにて、プロフィールを選択する際に4桁の暗証番号を要求できる新機能「プロフィールのロック」が搭載されました。

この設定方法と、この設定の持つ特徴(プロフィールを使うユーザーごとに、各自が暗証番号を設定できる方式ではなく、アカウントのパスワードを知っているNetflix契約者が、他の利用者に対して暗証番号付きのアカウントを配れるような方式になっている点)について紹介します。

※今回追加された設定はかなり最低限の機能となっており、保護者が子供の利用に制限を与える用途での利用が想定されている様子でした。具体的には、例えば各ユーザーの「視聴履歴」については、アカウントのロック解除を行うことなく、アカウント管理画面から確認できてしまうため、あくまで簡易的な利用制限であったり、子供が保護者のアカウントを使って勝手に視聴してしまうことを防ぐために利用する、などといった限られた目的での利用が想定されているようです(今後またアップデートがあれば状況が変わるかもしれませんが、今のところアカウントのパスワードを使用して暗証番号を設定する、という仕組みであり、ここから、これがもっとしっかりとした個別のパスワード設定方式の導入となるとかなりまだ大きな機能追加が必要となるため、当分機能追加はまだ先になるのかな、という印象がありました)。

プロフィールロックの方法

プロフィールのロックは、パソコン版のNetflixから設定することが可能です。

画面右上のユーザーアイコンをした後、「アカウント」をクリックして、「アカウント」の設定画面を開きます。

そして、「プロフィールとペアレンタルコントロール」で、暗証番号をかけたいプロフィールをクリックしてから、「プロフィールのロック」の横に表示されている「変更」をクリックします:

この設定を変更するために必要な「アカウントのパスワード」(この画面で要求されているのは「プロフィールのパスワード」、ではなく、「Netflixアカウントのパスワード」なので、大本のパスワードです。ここで最初に、プロフィールのロックの設定を変更できる権限の持ち主かどうかが確認されています)を入力して「続ける」をクリックします:

すると「4桁の暗証番号を作成して、このプロフィールをロックします」という画面が表示されるので、「(プロフィール名)のプロフィールを暗証番号で保護する。」にチェックを入れます:

そうしたら、4桁の暗証番号を入力し、必要に応じて「新しいプロフィールの追加には○○の暗証番号を必要とする」にチェックを入れ、「保存」をクリックします:

これで、設定完了です。

設定後のプロフィール選択画面

プロフィールのロックの設定が完了すると、Netflixを開いたとき最初に表示されるプロフィール選択画面に鍵マークが表示されるようになります:

プロフィールの選択を行うと、次のようなメッセージとともに、4桁の暗証番号が要求されます:

プロフィールはロックされています
このプロフィールにアクセスするには、暗証番号を入力してください

注意点(履歴を見られたくない、という用途には使いにくい)

この機能を利用すると、プロフィールに対して暗証番号を設定することが可能です。

しかし、どのプロフィールに対して暗証番号を設定するにしても、設定は「アカウント」設定画面から行い、「アカウントのパスワード」を入力した上で、暗証番号の設定へ進むこととなります

そのため、アカウントのパスワードを知らないユーザーが各自でプロフィールをロックするような使い方はできません。

アカウントのパスワード入力までしてもらって、プロフィールの暗証番号だけ入力させて貰うことで、秘密の暗証番号でロックされたプロフィールにすることは可能ですが、アカウントのパスワードを知っている人はそのプロフィールのロックを解除することが可能であるため、完全にプロフィールを保護することはできません。

また、仮にそのような手順で秘密の暗証番号を自分の利用するプロフィールに設定できたとしても、実はそもそも各プロフィール内の情報は、いまひとつ保護されません

どういうことかというと、各ユーザーがプロフィールをロックしたい場合、「視聴履歴や好みが見られたくない」といった観点があるかと思うのですが、実は「アカウント」の画面を開いて、そこからさらにプロフィールを選択して「視聴履歴の表示」を開くことは誰でもできてしまい(アカウントのパスワードを知っている人がパソコンからNetflixにアクセスすれば、普通に見れてしまう)、その際、プロフィールロックの暗証番号を入力する必要も無いためです。そのため、そういった視聴履歴保護の目的では、あまり役に立ちません

※結局個人ひとりひとりが個別のアカウントを持っているわけではなく、結局1アカウントを共有して使うような構造を持っているため、独立したアカウントであるかのように個別にパスワードを設定できるようにならなければ、このあたりはなかなか運用面でも難しいのではないかと思われます(1つのパスワードで各デバイスへのログインを行わなければならない性質上、パスワードの共有を行いたくなってしまうことや、パスワードの代理入力にも抜けが発生しやすいため)

よい利用方法

ではどのような用途でこの設定を使うのが良いのかというと、それは保護者がアカウントの管理者で、子供が使うプロフィールに視聴制限を付けたとき(視聴できる動画の種類を制限したとき)に、保護者のプロフィールを勝手に使って、視聴制限を回避してしまうのを防ぎたい場合です。

この場合は、保護者が利用するプロフィールに暗証番号を設定すれば、子供は保護者のプロフィールを利用することはできず、また、プロフィールのロックの解除などもできないため、大人しく視聴制限に従った視聴を行うしかなくなる、というわけです。

このように、前述のような便利に使える用途(この利用方法を目的に機能が設計されている様子)と、プロフィールのロック機能では役に立たない用途(視聴履歴の保護)があるため、「プロフィールのロック」という機能名だけで「こういう用途に使えそう」と考えてしまって設定&使用するのではなく、その制限の効果について試してみてから、利用を行うようにしてみてください。

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