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Chromebook「ASUS Chromebook C223NA」からキヤノンのプリンター「Canon PIXUS MG7130」を利用した印刷をできるようにするために、2020年12月31日をもってサービス終了が発表されている「Googleクラウドプリント」へのプリンター新規登録を行ってみることにしました。
プリンターからの直接登録がなぜかサーバーエラーで失敗してしまうため、試しにChromeブラウザから、PC経由での印刷を設定できる手順を実行するために、「chrome://devices」へアクセスしてみたのですが、追加ボタンが表示されず、「デバイス クラウド印刷のサポートは 12 月 31 日で終了します。詳細」としか表示されない状態でした。
特に「新規追加終了」のようなお知らせも見当たらないため困ってしまったのですが、いろいろとChrome(Chromium)の開発情報を参考にしたところ関連するChromeの機能変更が見つかり、この「chrome://devices」が利用できない問題を解決することができたため、その内容について紹介しておきます。
なお、2021年以降、予定通りであればGoogleクラウドプリントは終了予定であるため、ここで紹介する回避方法を実践できるのもそこまで、となるはずで、その点には注意してください。
目次
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「chrome://devices」に追加ボタンが表示されない
デバイス
クラウド印刷のサポートは 12 月 31 日で終了します。詳細
不具合情報を確認
このchrome://devicesが利用できない問題について、Chromeブラウザの元となっているChromiumの不具合登録を確認してみたところ、次の登録を見つけることができました:
こちらでは、クラウドプリンターの登録用のchrome://devicesに、クラウドプリントが終了予定であることの警告表示を行おう、ということが提案されていたのですが、よくよく読んでみると、行う変更は「置き換える」と説明されていました。
そのまま読み取れば、既存の登録機能を注意書きで置き換えてしまう変更です。
これはつまり、登録できなくなるような変更のように読むことができました。
フラグを発見
そこで内容を確認してみると、所々「flag(フラグ)」で管理する、という話が登場していることが分かりました。次はChromiumの変更内容のコミット(変更差分)です:
ここを読むと、どうやら「force-enable-devices-page」という名称のフラグが存在していることが分かりました。
そこで「chrome://flags」を確認してみると、次のフラグの存在を発見することができました:
Force enable chrome://devices page
With this flag on, the chrome://devices page will show its previous content, instead of a warning message. Note: chrome://devices is no longer supported, and this flag will be permanently removed in M88. – Mac, Windows, Linux, Chrome OS
#force-enable-devices-page
フラグを有効にする
そこで、「Force enable chrome://devices page」を「Default」から「Enabled」に変更し、「Relaunch」をクリックしてChromeの再起動を行いました。
「新しいデバイス」の登録が可能に
すると、「chrome://devices」に「新しいデバイス」や「従来のプリンタ」が表示されるようになり、「プリンタを追加」ボタンが利用できるようになりました!
Google クラウドプリントに登録する
この問題を乗り越えてGoogleクラウドプリントに登録する手順は次の記事で紹介しているので、ここから先は次の記事を参考にしてみてください。
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