情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

【Chromebook】Googleクラウドプリントに登録できない、「chrome://devices」が表示されない、追加できない、「新規登録終了なの?」などの問題原因や対策について

Chrome (239) Chromebook (68)

Chromebook「ASUS Chromebook C223NA」からキヤノンのプリンター「Canon PIXUS MG7130」を利用した印刷をできるようにするために、2020年12月31日をもってサービス終了が発表されている「Googleクラウドプリント」へのプリンター新規登録を行ってみることにしました。

プリンターからの直接登録がなぜかサーバーエラーで失敗してしまうため、試しにChromeブラウザから、PC経由での印刷を設定できる手順を実行するために、「chrome://devices」へアクセスしてみたのですが、追加ボタンが表示されず、「デバイス クラウド印刷のサポートは 12 月 31 日で終了します。詳細」としか表示されない状態でした。

特に「新規追加終了」のようなお知らせも見当たらないため困ってしまったのですが、いろいろとChrome(Chromium)の開発情報を参考にしたところ関連するChromeの機能変更が見つかり、この「chrome://devices」が利用できない問題を解決することができたため、その内容について紹介しておきます。

なお、2021年以降、予定通りであればGoogleクラウドプリントは終了予定であるため、ここで紹介する回避方法を実践できるのもそこまで、となるはずで、その点には注意してください。

「chrome://devices」に追加ボタンが表示されない

デバイス

クラウド印刷のサポートは 12 月 31 日で終了します。詳細

不具合情報を確認

このchrome://devicesが利用できない問題について、Chromeブラウザの元となっているChromiumの不具合登録を確認してみたところ、次の登録を見つけることができました:

こちらでは、クラウドプリンターの登録用のchrome://devicesに、クラウドプリントが終了予定であることの警告表示を行おう、ということが提案されていたのですが、よくよく読んでみると、行う変更は「置き換える」と説明されていました。

そのまま読み取れば、既存の登録機能を注意書きで置き換えてしまう変更です。

これはつまり、登録できなくなるような変更のように読むことができました。

フラグを発見

そこで内容を確認してみると、所々「flag(フラグ)」で管理する、という話が登場していることが分かりました。次はChromiumの変更内容のコミット(変更差分)です:

ここを読むと、どうやら「force-enable-devices-page」という名称のフラグが存在していることが分かりました。

そこで「chrome://flags」を確認してみると、次のフラグの存在を発見することができました:

Force enable chrome://devices page
With this flag on, the chrome://devices page will show its previous content, instead of a warning message. Note: chrome://devices is no longer supported, and this flag will be permanently removed in M88. – Mac, Windows, Linux, Chrome OS

#force-enable-devices-page

フラグを有効にする

そこで、「Force enable chrome://devices page」を「Default」から「Enabled」に変更し、「Relaunch」をクリックしてChromeの再起動を行いました。

「新しいデバイス」の登録が可能に

すると、「chrome://devices」に「新しいデバイス」や「従来のプリンタ」が表示されるようになり、「プリンタを追加」ボタンが利用できるようになりました!

Google クラウドプリントに登録する

この問題を乗り越えてGoogleクラウドプリントに登録する手順は次の記事で紹介しているので、ここから先は次の記事を参考にしてみてください。

コメント(0)

新しいコメントを投稿




  • カテゴリ ナビ
  • 著者紹介

    ブログが趣味で、スマホアプリの利用中に発生するトラブルや不具合の対策手順や障害情報、 設定の変更方法などについて、解説記事をよく書いています。

    自分が困ったことをブログに書けば、次に困る人の参考になって、みんながみんな同じ苦労をせずに済む、というのが原点です。

    最近の関心は、スマホやパソコンが苦手な人の行動や思考、そしてそんな人を手助けする方法です。

    Amazonのアソシエイトとして、did2は適格販売により収入を得ています。

    RSS | Facebook | Twitter | About