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USB接続のBluetoothドングル「LBT-UAN05C2」(ELECOM)が突然利用できなくなり、Windows 10のBluetooth設定にBluetoothのON/OFFボタンが表示されず、新たなペアリングなどが利用できなくなってしまいました。
ドライバのアップデートを行えば良いのかと考えたものの、「LBT-UAN05C2」用のソフトウェアは最終更新が2018年2月が最新版であり、もともとそのバージョンを使っていたため、これ以上のアップデートを行うこともできませんでした。
その後、Bluetoothを復活させることができたのですが、そこに至るまでの過程や、そもそもの症状の特徴などをメモしておきます。
目次
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Bluetooth機器が接続できない
Windows 10 で利用していたBluetooth機器(CLIP STUDIO TABMATE)の接続ができなくなり、Windows 10の設定を確認してみると、今まで表示されていたBluetoothの有効/無効の設定が表示されない状態になってしまっていることが分かりました。
この症状自体は以前にも発生した「Bluetoothが無効です」問題と同様だったのですが、今回は今まで利用していた解決策である「ドライバーを元に戻す」ボタンが無効になってしまっていて利用できない、という点が異なっていました。
また、Windows 10の設定内にある「Bluetoothとその他のデバイス」画面に以前は表示されていた「TABMATE Bluetoothが無効です」の表示すらなく、完全に「TABMATE」が表示されない状態となっていました。
そのため、新たに別の対策を考えなければなりませんでした。
デバイスマネージャー上は認識されている
デバイスマネージャーを確認すると、以前と同様に「Bluetooth USB > BlueSoleil Generic Bluetooth Driver」が表示されていました。
しかし、「BlueSoleil Generic Bluetooth Driver」のプロパティを開いて「ドライバー」タブを確認すると、「ドライバーを元に戻す」が利用できませんでした。
Windows Update等により、元に戻す先のドライバが削除されてしまったのかな?等と思い、「イベント」タブに切り替えて見ると、以下の3つのイベントが、上から順に次のように記録されていました:
デバイスのインストールが要求されました
デバイス USB\VID_...&PID_0001\... を使用するには、さらにインストールが必要です。
デバイスが移行されませんでした
部分一致またはあいまい一致のためデバイスUSB
\VID_...&PID_0001\... は移行されませんでした。
最後のデバイスインスタンスID: ...
クラスGUID: ...
場所のパス: ...
移行ランク: 0xF000000000000003
存在: true
状態: 0xC0000719
ドライバーサービスが追加されました (Btcsrusb)
ドライバー管理により、デバイスインスタンスID USB
\VID_...&PID_0001\... 用のサービスBtcsrusb を追加するプロセスを次の状態で終了しました: 0。
これらのイベントログを見ると、「デバイスが移行されませんでした」がエラーのように見えましたが、その詳細はここからだけでは読み取ることができませんでした。
Windows Update や 公式ドライバアップデート
とはいうものの、以前と症状が類似していることから、今回もドライバの問題だろうと考え、ドライバをアップデートなりダウングレードなり、もしくはWindows 10側のアップデートなりで解決できないかと考えました。
この時点でドライバー表示は以下の通りでした:
BlueSoleil Generic Bluetooth Driver
プロバイダー: IVT Corporation
日付: 2016/07/14
バージョン: 6.2.84.276
デジタル署名者: Microsoft Windows Hardware Compatibility Publisher
まず、Windows Update(バージョン2004)へのアップデートが済んでいない状態であったため(自動アップデートの対象外)、手動アップデートでそのWindows Updateを当ててみました。しかし効果はありませんでした。
また、販売元であるELECOMの製品公式サイトから「LBT-UAN05C2」の製品ページを開き、ダウンロードページから「Bluetooth4.0 アダプタ IVT社スタック」を見つけ更新履歴を確認してみたのですが、現在利用しているバージョンと違いはなく(BlueSoleil Ver 9.2.496.1)、更新も2018年が最後で(最初は2014年)、あまり新しいアップデートは提供されていないようでした。
加えて「ITV Corporation」側を手がかりにドライバをダウンロードできないかと探してみたのですが、良さそうなものは見つけることができませんでした。
解決した方法
そこで行って解決できた方法が、ドライバの再インストールです。
完全に問題の発生しないバージョンをインストールすることができなくとも、以前の「ドライバーを元に戻す」を利用して戻す経路に合流できれば良い、と考え、極力そのときの状態に近づけるために、再インストールを試みることにしました(※この後の手順は、説明書を参考にするとBluetoothドングルを抜いた状態で進めるべきだったのですが、手違いで接続した状態でアンインストールおよび再インストールを進めてしまいました、が、特に問題なく復旧させることができました)。
「Bluetoothドライバをアンインストールする」といってもデバイスマネージャーから操作するわけではなく、Windows 10の「設定」で「アプリ」を開き、アプリの一覧から「Bluesoleil 9.2.496.1」を検索して「アンインストール」をクリックしてアンインストールを行う、という手順です。
ウィザードに従ってアンインストールを完了すると、BlueSoleilというユーティリティ的なソフトウェアがアンインストールされるとともに、デバイスマネージャー上から「Bluetooth」およびその下にぶら下がっていた「BlueSoleil Generic Bluetooth Driver」も表示されなくなっていることが確認できました。
ここで一度Windows 10の再起動を行った後、公式サイトからダウンロードした「IVT_BlueSoleil_9.2.496.1.zip」をダウンロードおよび解凍し、「Install」フォルダにある「Setup.exe」を実行しました。
表示されるウィザードに従ってインストールを完了しましたが、この時点でも利用できない状態にはなりませんでした。ただし状況は若干変わり、「Bluetoothとその他のデバイス」に「TABMATE」が「Bluetoothが無効です」の表示はあるものの復活していることが確認できました。
そこで、以前の対策手順に合流できたのではないかと考え、再びデバイスマネージャーを開いて「Bluetooth USB > BlueSoleil Generic Bluetooth Driver」のプロパティを開き、「ドライバー」タブを確認してみました。
すると、「ドライバーを元に戻す」ボタンが復活していることが確認できたため、そのまま「ドライバーを元に戻す」を実行しました。
完了すると、ドライバーの情報が以下のように変更されていることが確認できました:
Gneric Bluetooth Radio
プロバイダー: Microsoft
日付: 2006/06/21
バージョン: 10.0.19041.746
デジタル署名者: Micorosft Windows
どうやら、「IVT Corporation」製のデバイスドライバから、Microsoft純正のドライバに置き換わった(戻された)ようでした。
復活
この状態で改めてBluetoothの設定画面を確認すると、普段通りの有効無効スイッチが復活しており、そのままBluetooth機器の接続を行うことができました。
付録:英語版エラー
Device not migrated
Device ... was not migrated due to partial or ambiguous match.
Last Device Instance Id: ...
Class Guid: ...
Location Path: ...
Migration Rank: 0xF000000000000003
Present: true
Status: 0xC0000719
参考
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