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2021年4月16日頃以降、App Store に掲載されているiPhoneアプリのアップデートに「このAppは最新のAppleの署名用証明書を使用するようAppleにより更新されました」という更新情報が表示されたアプリが多数表示されるようになっています。
全く異なるアプリ、特に最近アップデートされていなかったアプリに対してこの文面のアップデートが提供されているこの現象について紹介します。
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「Appleの署名用証明書」アップデート
App Storeのアップデート一覧に、以下のような「このAppは最新の~」で始まるアップデート情報が多数並ぶ現象が、2021年4月16日頃以降、多数発生しています。
このAppは最新のAppleの署名用証明書を使用するようAppleにより更新されました。
This app has been updated by Apple to use the latest Apple signing certificate.
アプリは異なるのに、全く同じ更新情報が掲載されており、不思議な状態となっています。
Appleが用意したアップデート
このメッセージに「Appleにより更新されました」とあるとおり、長期間開発社によるアップデートが行われずにいたアプリにたいして、Appleが強制的なアップデートを行ったことによるアップデートであるため、同じ文章がアップデート情報に含まれるようになっています。
最近アップデートできるアプリとして一覧に表示されたのにもかかわらず、アップデート日が4年前になっているなど、最終アップデート日は更新されないまま、アップデートが存在する、という不思議な状態となっていることが一つの特徴です。
この際、かつてアップデートが行われた際の更新情報の冒頭に「このAppは最新のAppleの署名用証明書を使用するようAppleにより更新されました。」という文言が挿入されているため、アップデートできるアプリ一覧を見て続きを読んだ際に、「アップデート内容が古い」といったことが発生しています。
証明書の期限が切れてしまう前にApple側がアップデート
この背景には、最近アップデートされておらず、古い証明書(証明書には有効期限がある)を利用したままになっているアプリがこのままだと利用できない事態になってしまうことを未然に防ぐ、という意図があります。
Apple側で、アプリが利用している証明書を新しいものに入れ替えることで、その有効期限を延ばし、アプリが利用できず、修正アップデートもできない、という自体を避けることができます。
対処方法について
そのため、今後もそのアプリを利用したい場合は、今回提供された署名用証明書の更新を行うアップデートを行うようにしてみてください。
年単位でアップデートされていないアプリであるため、他の要因により利用を継続できなくなる可能性もあるのですが、ひとまずこのアップデートを行っておくことで、証明書の有効期限切れによりアプリが利用できなくなることを避けることが可能となります。
注意事項
前述の通り、このアップデートはAppleにより新たに提供されたアップデートであるため、開発者・運営元によるアップデートではないため、機能追加などは含まれないものとなっています。
また、「新機能」の記載も、最後(数年前の最後の)アップデートが再利用されているため、その内容のアップデートが行われたわけではないことに注意するようにしてください。
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