iOS14.6アップデート後に一部の古いアプリが開けなくなり「アップデートの必要があります AppをこのバージョンのiOSで動作させるには、デベロッパによるアップデートが必要です」エラーになる現象や意味などについて

iPhoneをiOS14.5以降へアップデートして以降、一部のアプリで次のエラーが表示されてしまい、アプリを起動することができない（起動させて貰えない）問題が発生しています。

“（アプリ名）”はアップデートの必要があります
AppをこのバージョンのiOSで動作させるには、デベロッパによるアップデートが必要です。

[OK]

“（アプリ名）” Needs to Be Updated
The developer of this app needs to update it to work with this version of iOS.

[OK]

何度アプリを開き直しても同じエラーが表示されてしまいます。なお、App Storeを開いても最新版にアップデートできない（最新版を利用していてもこのエラーが出てしまう）、ということが一つ特徴です。

具体的にこの問題の影響を受けているユーザーの目立つアプリとしては、「MHP2G（MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS）」があります。

※6/12追記：「なめこDeluxe」「経過メモ」「フォトカツ！」「スターリーガールズ -星娘-」「iVault」「Field Access」「メモモモ」「ラノベル」「SmartEver」（もともとサービス終了していたものの、起動画面は見ることができていた、といったものも含む）。6/20追記：「なんグラ（なんでもグラフ）」「アルバム（SoftBank お父さんアルバム）」「リーダーズ（リーダーズ英和プラス）」「MergeEver」「Arrow Note」「ジーニアス43」。

なお、類似のダイアログに、「アップデート」ボタンが用意されているものがあります。

“（アプリ名）”はアップデートの必要があります
このAppは、このバージョンのいOSで使用するにはアップデートが必要です。

[キャンセル] [アップデート]

こちらの場合は、「アップデート」をタップすることでアプリを最新版にアップデートすることで、利用を継続することができるタイプのエラーメッセージです。

このエラーメッセージでは「アップデートが必要」との説明がありますが、ここに記載されている「アップデート」とは、ユーザー側がApp Storeでアプリをアップデートせよ、といった話ではなく、アプリの開発者が、iOS14.5に対応した新しいバージョンのアプリ（＝アップデート）を開発しなければ利用できませんよ、ということを意味しています。

つまり、この問題の解消には、ユーザー側の対応／操作以前に、アプリの開発元の対応が必要になることを意味しています。

このような状況になっている詳細な原因については記載がありませんが、いずれにしても長い間アップデートが行われていなかったり、App Store上から既に削除されている（提供が終了している）ことがそもそもの原因となっているものと思われます。

というのも、継続的にアップデートが提供されている状況であれば、iOS14.5に対応していないアップデートを提供することができない（自然とiOS14.5に対応することとなる）ためです。

なお前述の「MHP2G」については、App Storeでの掲載が終了しており、以前から提供元より次のような「利用できなくなる可能性」への言及が行われていました：

今後、アップル社のシステム側で仕様変更等が行われた場合は、利用できなくなる可能性がございます。

（引用元）

以上から、開発元がアップデートを開発・提供してくれるのを待つ、というのが基本的な対処法となります。

ユーザーからすると、アップデート版が提供されてない限り、どうしようもないような状態であるわけです。

なお、現在iOS14.5以降へまだアップデートしていない、または、アップデートしていない端末がある、といった場合で、利用できなくなると困ってしまうアプリに最近開発が止まってしまっていたり、既に提供が終了しているようなアプリが含まれていないかを確認するなどしつつ、それらのアプリに関して、事前にiOS14.5に対応しているかどうかを確認することを検討してみてください。

2017年、iOS11のリリース時にも、一部のアプリで「デベロッパによるアップデートが必要です」エラーが表示され、アプリが開けなくなる問題が発生しました。

• 【iOS11】「AppをiOS11で動作させるには、デベロッパによるアップデートが必要です」で起動できないアプリについて