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iOS15.2にアップデートしても大丈夫?不具合発生・修正情報・よくある評判まとめ

iOS 15 (49) iPhone (1654)

本日2021年12月14日に、iOSの最新版「iOS 15.2」の配信が開始されました。このiOS 15.2で新たに発生報告のある不具合や修正されたことが話題となっている不具合、その他の評判・話題となっている事項などについて紹介します。

アップデートを行おうか迷っている場合や、アップデート後に新しい不具合らしき挙動に遭遇したが他のユーザーにも発生しているのかが気になる場合などに参考にしてみてください。

iOS 15.2アップデートのリリース

本日2021年12月14日未明、iOS 15.2 がリリースされました。

ソフトウェア・アップデート画面に表示されるiOS 15.2の概要説明は以下の通りで、新たに「Apple Music Voice」の追加などが案内されています。

OS 15.2では、Siriを使ってミュージックにアクセスできる新しいサブスクリプションタイプとしてApple Music Voiceプランが追加されます。このアップデートには、Appプライバシーレポートやデジタル遺産プログラム、およびiPhone用のその他の機能とバグ修正も含まれます。 一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できません。Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

修正したことが告知されている不具合

また、アップデートの詳細説明内では、以下の不具合の修正が案内されています。

  • VoiceOverが動作中にiPhoneがロックされているとSiriが応答しないことがある問題
  • 他社製の写真編集AppでProRAWの写真を表示すると、露出オーバーに見える場合がある問題
  • iPhoneがロックされていると、ガレージドアを含むHomeKitシーンがCarPlayから実行されない場合がある問題
  • CarPlayで一部のAppの“再生中”情報がアップデートされない場合がある問題
  • iPhone 13モデルでビデオストリーミングAppのコンテンツが読み込まれないことがある問題
  • Microsoft Exchangeユーザのカレンダーイベントが間違った日に表示される場合がある問題

これらの不具合が発生していた場合は、今回のiOS15.2にアップデートすることにより解消されることが期待されます(※一般に、このような不具合修正情報で案内されている不具合に、遭遇している問題が該当すると思っていたら実は別の不具合でアップデートをしても直らない、といったケースもあるため注意してください)

その他の不具合修正について

このアップデートの詳細説明ないで特に明確な言及がないものの「修正されたのではないか」と言われている不具合としては以下があります:

  • 「ショートカット」アプリでアートワークを取得できない(その他にもショートカット機能の不具合に修正が入っている模様です)

新たに発生している不具合について

配信当日2021年12月14日朝現在、iOS 15.2 のアップデートによって新たに発生していると思われる目立つ不具合の報告急増は確認できていません。

しかし今後アップデートを行うユーザーの増加や、iOS15.2の総利用時間の増加に伴って、追加で大きな不具合が見つかる可能性もあるため注意してください。

よくある評判について

iOS15.2の説明文に記載のある機能としては、大きく紹介されている「Apple Music Voice」「Appプライバシーレポート」「デジタル遺産プログラム」の3つがニュース記事などでも紹介されている影響で言及が多くなっています。しかし実際に利用してみた・設定してみた、というユーザーはまだそれほど増加していないようです(※「Appプライバシーレポート」は、各アプリが位置情報やマイクなどのデータにアクセスした頻度やネットワークアクセスのアクセス先など、プライバシー関連の動作状況を確認できる機能です。また「デジタル遺産プログラム」は、自身が亡くなってしまった後にiCloudアカウント等にアクセスできる権限を付与する管理者を指定できる機能です)。

反響の多い機能追加としては、カメラアプリ内から撮影中にマクロ撮影機能のオン/オフを切り替えられるボタンが追加されたことが話題となっています(※アップデート以前は、設定画面で自動マクロの有効無効を切り替えることしかできませんでした)。ただしこれはもともと一部の最新機種(iPhone 13 Pro/Pro Max限定)でしか利用できない機能であるため実際に影響のあるユーザーは少ないものの、そういった最新のハイエンド機種を利用する層と、最新のiOSにすぐさまアップデートをする/興味を持つ層とが重なりやすいためか、反響としては目立ちます。

こうした新機能関連の話題がある一方で、普段行っている操作に対する変化(例えばiOS15.0アップデート時のSafariの変化等)、もしくは、アップデート後のバッテリー消費の急増などに関する言及もそれほど増えておらず、バージョンが15.1.xから15.2.xへ大きく上がったことと比較すると、目立つ変更はそこまで多くないように(現時点では)感じられていることが多いようです。

なお、以前から利用できていた機能に対する変更箇所としては、通知の要約機能のデザインの変更(通知の要約機能を有効にしているユーザーにしか表示されません)に気が付いて言及するユーザーが増えているようです(※従来は整然と四角が並んでいたものが、iOS15.2で四角が少しずつ重なって配置されるようになっています)。

付録:細かいその他の機能追加

特にアップデートの内容説明では言及されていませんが、今回のアップデートでは、「設定>モバイル通信>通信のオプション」および「設定>Wi-Fi>(ネットワークを選択)」で開く設定画面に対して「IPアドレスのトラッキングを制限(“メール”とSafariであなたのIPアドレスを既知のトラッカーに対して非公開にすることで、IPアドレスのトラッキングを制限します。)」という新機能(新設定項目)が追加された模様です。

関連:「iOS15.2にアップデートしたらLINEが起動しなくなった」について

なお、現在「LINEが起動しなくなった」「開けなくなった」というユーザーが増えており、「iOSをアップデートしたら発生した」との声が一部ありますが、こちらに関してはiOS15.2の提供開始直前頃にリリースされた、iOS版LINEアプリバージョン11.20.0で発生している起動できなくなる不具合に該当していることが原因となっている可能性があるため、そちらの情報を確認するようにしてみてください(本日12月14日、LINE運営からも不具合の発生が告知されています)。

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