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Windows PCの音声出力(ステレオミニプラグ)をMacbookに入力し、Macbookのスピーカーに出力できるように接続および設定してみました。
これにより、Windows PCの音とMacabook自体との音を同時に、Macbookに接続したAirPods Proで聞くことが可能になりました。
これが便利なのかは使い方にかなり依存するかと思いますが、接続方法や設定方法で試行錯誤した部分を中心に、接続方法と設定方法を紹介します。
※MacBook Air (M1, 2020) + macOS Monterey バージョン 12.6。なお、その後、macOS Ventura
目次
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目標
Macbookに接続した「AirPods Pro」は非常に便利で、Macbook自体の音声出力だけでなく、他のデバイスからの音声出力も同時に聞きたい、特に、「Windows PC」の音声も同時に、1台のAirPods Proで聞きたくなりました。
例えば、Windows PCで再生した音楽や動画もそうですし、Windows PCの通知も、通知音がMacbook上で聞けるようになります。
前提条件としてWindows PCからの音声はイヤホンジャックに出力されていて、イヤホンジャックにイヤホンを接続すると聞ける状態であり、Windows PCからの音声出力(イヤホンジャック、ステレオミニプラグ)をMacbookに接続(入力)して聞くことはできないか、と考えました。そうするとそのままAirPods Proで両方の音を同時に聞くことができます。
ポイントは2点
それを行う上でポイントとなったのは2点で、まずWindows PCとMacbookとをどのようにつなぐのか、という「接続方法」の問題です。
そして2つ目は、Macbookに入力された音声信号を、MacbookのスピーカーやAirPods Proで聞くにはどうしたらよいか、という「入力をスピーカー出力する」方法です。
試してみたこと、は後で記載するとして、最終的にどのような方法を利用したのか、を紹介します。
1.ヘッドホン出力をMacbookに接続する
まずWindows PCの音声は、イヤホンジャック(ステレオミニプラグ)に出力されていました。
そこでまず、イヤホンを接続する代わりに、両端がオスになっている、ステレオミニプラグ用のオーディオケーブルを接続しました。こうすることで、どこかの差し込み口に、音声出力を接続できるようになります。
これがすぐMacbookに接続して使えれば良いのですが、Macbookには「ライン入力」(音声入力用の端子)がありませんでした(ヘッドホン端子はあり、マイク入力は利用できるものの、ヘッドセットまでの対応と考えるとモノラルになってしまうものと思われました)。
そこでステレオ音声を入力するために、Macbook側にゲーミングアンプ「Sound Blaster G3」を接続しました。このSound Blaster G3はUSB-C端子に接続することができ、MacbookのUSB-C端子に接続すると、Sound Blaster G3自体に「ライン入力」の差し込み口があるため、USB-C端子をライン入力端子に変換するような、つまり、Macbookにライン入力端子を追加するような働きをしてくれます。
そして先ほどのケーブルを、Sound Blaster G3に接続し、配線完了です。
これによって、「Windows PC:ヘッドホン端子 → ステレオミニプラグケーブル(オス-オス) → Sound Blaster G3 → USB-C端子:Macbook」のような接続となりました。
2.Macbook上で入力された音声を聞く
しかしMacbookに音声を入力しただけでは、Macbook上で「聞く」ことはできません。
そこでいろいろ試した結果、ライブ配信でよく利用される「OBS」のmacOS版を利用することにしました。
macOS版のOBS(arm64/Apple Silicon)をダウンロード・インストールし、OBSのメイン画面にある「ソース」の「+」ボタンから「音声入力キャプチャ(デバイス:Sound Blaster G3)」を追加して、OBSに音声を認識させた上で、さらに「音声ミキサー」の歯車ボタンから詳細設定(オーディオの詳細プロパティ)を開き、先ほど追加した音声入力の「音声モニタリング」の項目を「モニターのみ(出力はミュート)」に切り替えました。
これで、Sound Blaster G3 経由で入力された音声が、Macbookのスピーカーや、Macbookに接続したAirPods Proから出力され、聞くことができるようになりました。
また、AirPods Pro利用時の音質低下(モノラルになってしまう減少)を防ぐ目的で、OBSの設定(Preference)から、「マイク音声」を「無効」にしました。
※OBSがCPUを使い続ける点には注意が必要です。CPU使用率がOBSの画面右下に表示されるので、利用中どの程度CPUを使用するか確認しておくことをおすすめします。
音が出ない場合の確認ポイント
なお、突然設定が変わってしまうなどして音が出なくなる場合もあったので、以下、そんな場合の確認事項を書いておきます。
- OBSの「音声モニタリング」の設定を、一度「モニターオフ」に戻してから再度「モニターのみ(出力はミュート)」に切り替えると突然音が出る場合が出る場合がある(なぜか出ていない状態から復活できる)。
- システム環境設定のサウンドの設定で、「入力」として、適切なものが選択されているか、を確認する。ステレオミニプラグ(ライン入力)を利用している場合は「Sound Blaster G3: Aux In」が選択されているか、光デジタル端子を利用して接続した場合は「Sound Blaster G3: SPDIF In」を選択しているか。
音質が悪い(モノラルになってしまう)場合の確認ポイント
音質が妙に悪い、となった場合の確認ポイントは、システム環境設定のサウンドの設定の「入力」でAirPods Proを選択してしまっていないか、です。AirPods Proを入力として指定している場合、それはAirPods Proをマイクとしても利用する、ということになるのですが、この場合、音質が低下してモノラルで動作する、という挙動がもともとあり、この影響で、突然モノラルになってしまう、などの場合があります。
試行錯誤メモ
ここに至るまでの試行錯誤についてメモしておきます。いずれも結局採用されなかったものですが、それは採用した解決策にもっとスムーズにたどり着くことができただけであって、採用しなかった方針に関しても、もっと粘ることで突破できたかもしれない、という点には注意してみてください。
ヘッドホン端子・変換ケーブルを使う方法
当初、Macbookのヘッドホン端子に接続したり、変換ケーブル(ライン入力とマイク入力をステレオミニプラグに入力する)を介して接続することも考えましたが、あくまでここからできる入力はライン入力ではなくマイク入力相当でライン入力の代わりに使うのは適切ではなさそうで、またマイク入力に関してはモノラル入力になってしまいステレオ音声を維持することはできなさそう、変換ケーブルについてもマイク入力はモノラルになってしまいやはりステレオ入力には到達できなさそう、これらの理由から、別の方法を探すこととしました。
なお、Macbookのヘッドホン端子がどのような仕様なのか、についての公式の詳しい文章が見つけられず、ライン入力を兼ねているようなことがあるのか、などを調べたりもしました。
Audio MIDI設定を利用する
Finderの「アプリケーション」>「ユーティリティ」にある「Audio MIDI設定」を利用して、入力をMacbookで聞く設定方法も試してみました。
この方法の場合、入力を選択した上で、「Thru」にチェックを入れる設定変更を行いたかったのですが、「Thru」列のチェックボタンがグレーアウト(diabled)状態となり、クリックしても選択することができませんでした。
また、その後開き直したところ、今度は逆に「Thru」にチェックが入っていた(What U Hear、Aux In)のですが、
GarageBandを利用する
入力された音声をMacbook上で聞く別の方法として、楽器演奏の収録などに利用されるAppleの「GarageBand」アプリの利用も試しました。
しかし音声の出力にどのデバイスを使用するのか、Macbook本体のスピーカーから音声を出力するのか、AirPods Proから出力するのか、などの動作が不安定で、また、音声自体も不安定になることがあり、利用を見送りました。
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