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「Reject」という送信元からSMS(ショートメッセージ)が届くことがあります。今回はこの「Reject」というSMSの送信元表示について調べたことをメモしておきます。
現状最後は問い合わせないと分からない、という状態になってしまったのですが、ひとまず途中経過を。
目次
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送信元が「Reject」のSMS
SMSの送信元表示(個人が使う場合)
「SMS(ショートメッセージ)」は、電話番号を宛先に指定して文章を送信できる仕組みです。
iPhoneでは「メッセージ」アプリで送信・受信することができます。
私たちが普通にSMSを送信すると、受信した側のiPhoneには、送信した人の「電話番号」が送信元として表示されます。
SMSの送信元表示(サービスから届く場合)
しかし、アプリのSMS認証(二要素認証)など、プログラムから送信されてくるようなSMSの場合は、電話番号ではない「数字」が送信元になっていたり、サービス名(Twitter、Dropboxなど)や会社名(Micorosftなど)といった「文字列」が送信元として表示される場合もあります。
また、それらのサービスがSMSの配信に利用しているSMS配信業者によっては、送信元の表示(電話番号など)がひとつにまとまってしまい、複数の異なるサービスから届いたはずのSMSなのに、同じ電話番号から送られてきたように表示されて、混乱を招くこともあります。
SMSの「送信元」事情は国やキャリアごとの違いが大きい
このあたりのSMS事情は、国やキャリアによっても大きく異なり、それぞれ制限や挙動の違いがあるようで、利用する際には多くの注意点があるようです。
例えば「Twilio」のAPIの解説ページの各所には、そのあたりの使い方や、関連する注意が各所に記載されています。
Rejectから届いたSMSは怪しい?
そんな中、たまに見かけるSMSの送信元表示に「Reject」というものがあります。
この「Reject」という送信元について、「迷惑SMSがRejectってところから届いた」「Rejectってところから届くSMSは危険」など、「Rejectという謎の業者」のように扱われるようなこともあります。
確かに、怪しいSMSの送信元が「Reject」と表示される場合があります。
例:突然届く「お客様宛にお荷物のお届けにあがりました不在の為持ち帰りました」メッセージに注意
「Reject(拒否する)」という英単語の持つネガティブな意味とも相まって、「Rejectから送られてくるメッセージは危険」などと感じてしまうかもしれません。
Rejectから届くSMSには問題のないものもある
しかしその一方で、「Microsoft」や「Dropbox」のSMS認証(二要素認証)で送られてくるSMSの送信元が「Reject」と表示される場合があります。
そこに表示された認証番号でちゃんと二要素認証が通ることからも、「Reject」から届いたように表示されるSMS自体は、MicrosoftやDropboxから届いた「本物のSMS」であることが分かります。
「Rejectから届く」ではなく「送信元がReject表示になってしまう」
まずここで一度確認しておきたいのは「Rejectから届いたSMSは、Rejectという名前の団体・組織から送られてきたSMSだ」というのは誤解である、ということです。
MicrosoftやDropboxなどからのSMSも「Reject」という送信元から届いてしまうように、これは「なぜかRejectと表示されてしまっている」状態(=意図していない挙動/やりたくてやっているわけではない状態)であると考えられます。
そして「Reject」という英単語からは、この表示に込められた「拒否」という意味合いが読み取れます。
キャリアによっては意図した通りに送信元が伝わらない
いろいろなSMSの送信元(Sender ID)まわりの文章を読んで真っ先に連想されるのは、SMSの送信元は、送信元が(ある程度)自由に設定できる一方で、受信側のキャリア(日本で言うdocomo・au・Softbankなど)ごとにいろいろな受信ルールがあり、送信元が送ったとおりに届くとは限らないという点です。
調べてみると、ちょうど今回の「Reject」について、断片的ではありますが、以下の情報を見つけることができました。SMS送信サービスのFAQページの記載です:
メッセージの送信元IDが「非通知」や「Reject」となることがあります。なぜでしょう?
送信元のデータは、ベストエフォート形でキャリア側にリクエストを出しますが、必ずしもリクエストどおりに表示される保証はありません。各キャリアの規制やポリシー、または受信端末の機種によっても、表示される送信元が変更となるケースがあります。
(引用元)
このページに詳細な該当するキャリアやReject表示になる条件などの情報はありませんが、質問文の「Rejectとなることがあります」との表記からも、SMSを送信するときの送信元ID(Sender IDと呼ばれる)の設定次第で、送信元が上手く表示されずReject表示になってしまう場合があるというところまでは分かります。
※当初「SMSの送信元が、SMSを非通知設定で送っている」場合に「Reject」と表示されるのではないかとも思いました。スパムSMSだとある程度納得感があるのですが、MicrosoftやDropboxまでもがわざわざ非通知で送るのも変なので(SMSがよく利用される海外では、送信元の工夫に一生懸命な雰囲気。ユーザーがその送信元に返信する双方向のやりとり/制御も盛ん)、そういうわけではなさそうだ、と考えました。ちなみに、現在の日本の携帯電話の多くからは、非通知でSMSを送信することはできないようになっているそうです。その一方で、docomoには「非通知SMS拒否(ブロック)」の迷惑SMSフィルタ設定が用意されていたりします(参考:SMS拒否設定 | お知らせ | NTTドコモ)。
規制に引っ掛かっている?
このことから「Rejectから届くSMS」が発生のは、SMSに設定された送信元IDがキャリアの規制にひっかかりそのまま送信して貰えずに、「Reject」という文字に置き換えられてしまったことが原因、と考えられそうです。
今まで紹介したケースも、「ちゃんとしたサービスではあるものの海外の流儀で送信元IDやSMS本文を設定して送信した結果、日本のキャリアの規制にひかっかってしまった」パターンや、「詐欺やなりすましを行おうとしている危険なSMSが、日本のキャリアが用意したルールによって弾かれた」パターンであると考えると、納得がいきます(SMS丸ごとが落とされるのではなく、送信元ID設定に特別な規制がかかっているのは普通の電子メールでは耳にしない規制なので不思議な感じがします)。
docomoの規制?
「Rejectから届いた」というユーザーのキャリアがdocomo中心(※今のところdocomo以外を見かけていない)であることから、より具体的には、docomoのポリシーに引っ掛かったSMSの送信元IDがRejectに置き換えられて届いた結果なのではないか、と予想しているのですが、いろいろなWebページを読んでみたものの、直接関連する言及は見つけられませんでした。
SMSの送信元ID問題
そのあたりの細かい部分はdocomo自体に聞いてみないとはっきりしない部分なのですが、SMSに表示される送信元ID(Sender ID)の取り扱いや制限についてはいろいろなサービスのサイトで限定されており、とても勉強になりました。
特に、同じ送信元にいろいろなサービスから送信されたSMSが混ざってしまう原因などについてはっきりと説明してくれているSMS送信サービスのページはとても興味深く読むことができました。
参考
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