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モバイルPASMOとモバイルSuicaの違いについて(2020年1月21日発表時点)

モバイルPASMO (9) モバイルSuica (15)

2020年1月21日、今年の春から「モバイルPASMO(モバイルパスモ)」のサービスが開始されることが発表されました。

既に便利な「モバイルSuica」が存在している一方で、今回iPhoneには対応せずAndroid+おサイフケータイ限定対応となる「モバイルPASMO」については、iPhoneで使えないのでは話にならないような扱いをされているケースも散見されます。

その一方で、熱狂的なまでに「モバイルPASMO」を待望していたユーザーも数多く存在しており、その背景を知らない人からすると、やはり「Suicaがあるのにどうして?Suicaじゃダメなの?」と思ってしまいがちのようです。

そこで今回は、両者の違いや、その違いを踏まえた上でモバイルPASMOを利用するケースとは一体何なのか、などについて紹介します。

利用できるiPhone・Androidスマートフォンの違い

モバイルPASMOは今回、Androidスマートフォン(※購入時にAndroid6.0以上がインストール済みのおサイフケータイ対応端末)にのみ対応し、その他のOSについては(少なくとも初回リリース時)非対応となることが発表されています。

つまり、Apple Pay機能を含む、iPhone(iOS)端末ではモバイルPASMOが利用できません

一方でモバイルSuicaはAndroidスマートフォンでも、iPhoneのApple Payでも利用可能です。

したがって、iPhone利用者であればモバイルSuica一択となり、Androidスマートフォン利用者の場合は選択の余地がある、といった形になります。

この差違については今回非常に注目を集めており、「iPhoneにはいつ対応するのか、iPhoneに対応していないのでは使いものにならないなど」といった声も多く聞かれます。

定期券購入の違い

交通系ICカード

モバイルPASMOとモバイルSUICAでは、作成できる定期券に違いがあります(※細かい例外があるのですが、その概略として、メインケースを中心に紹介します)

まず、JR路線主体のモバイルSuicaでは、私鉄のみを利用する経路の定期券を購入することができません

一方、私鉄向けのモバイルPASMOはその逆で、JRのみを利用する経路の定期券を購入することができません(※正確な発表はありませんが、通常のPASMOと照らし合わせれば、この制限はモバイルPASMOでも継続されるものと思われます)

※モバイルPASMOで定期券を購入可能になる鉄道事業者の一覧は現時点で以下の通りとなっています:

鉄道

・小田急電鉄株式会社
・京王電鉄株式会社
・京成電鉄株式会社
・京浜急行電鉄株式会社
・埼玉高速鉄道株式会社
・相模鉄道株式会社
・首都圏新都市鉄道株式会社
・新京成電鉄株式会社
・西武鉄道株式会社
・千葉都市モノレール株式会社
・東急電鉄株式会社
・東京地下鉄株式会社
・東京都交通局
・東武鉄道株式会社
・北総鉄道株式会社
・株式会社ゆりかもめ
・横浜高速鉄道株式会社
・横浜市交通局
・株式会社横浜シーサイドライン

引用元

したがって、例えば通勤経路がJRのみであれば、定期券購入できるのはモバイルSUICAのみなので、定期券を諦めるか、モバイルSUICAを選ぶこととなります。

その一方で、通勤路線が私鉄のみでJRを含んでいない場合、モバイルPASMOでなければ定期券購入ができないため、モバイルPASMO一択となります。

今回この差がとても重要で、通勤経路が私鉄のみだったユーザーは今まで、モバイルPASMOがなかった結果、通常のPASMO定期券をスマートフォンとは別に持っていなければならなかったのです。そのため、定期券はPASMOだけれど、それ以外はモバイルSuicaを利用している、といった使われ方が多くなってしまっていました。

そちらが今回のモバイルPASMO登場により大きく変わり、「通勤経路が私鉄のみであればモバイルPASMOを利用すれば良い(定期券とその他の交通系ICカードをモバイル端末上で統一できる)」ということとなります。この点に現在私鉄ユーザーから大きな注目が集まっている状態です。

つまりまとめると、「定期券」という点に関しては、利用する定期券の経路に応じて、モバイルSuicaとモバイルPASMOで向き不向きがはっきりする場合がある、と言えます(JR/私鉄の混合経路の場合はどちらを選んでもよい、という状態になります)。

対応クレジットカード・ポイント・キャンペーンなど

また、Suica/PASMOを始めとする交通系ICカードでは、提携クレジットカードの存在や、チャージ時のポイント、その他のポイント制度、一時的なキャンペーンなども、大きな関心の対象となります。

しかし現時点でモバイルPASMOにどのような制度やキャンペーンが提供されるかがまだ発表されていない関係で、正確な比較を行うことはできません。

とはいえ、「モバイルPASMO」の代わりに「(通常の)PASMO」について調査することにすれば、

これらの要素について現段階でできることは、「モバイルSuicaとモバイルPASMO」を比較するのではなく、「モバイル」「モバイルPASMOだから」と比較するのというより、現時点ではSuicaとPASMOの比較を行うこととなるかと思います(提携クレジットカードや、オートチャージ可能なクレジットカード、各クレジットカードのポイント還元率など)。

というのも、ためです。

年会費の違い

モバイルPASMOは今までのところ、その年会費も未発表となっています。

モバイルSuicaについては、ビューカード以外のクレジットカードを登録したモバイルSuicaで1,050円(税込)の年会費がかかるなどするのですが、2月26日以降のモバイルSuicaの年会費無料化が発表済みであり、モバイルPASMOが出る春時点では既に無料化済みとなっているはずです。

モバイルSuicaのご利用には、2020年2月25日までに会員登録及び継続された場合、年会費1,050円(税込)がかかります。ただし、2020年2月26日以降の会員登録及び継続は無料となります。

引用元

そのため、モバイルPASMOの年会費が無料だった場合に引き分け、モバイルPASMOの年会費が有料であればモバイルSuicaのほうがよい、ことになるかと思います。

現在「モバイルPASMOの年会費がモバイルSuicaよりも安かったら検討するかも」のような、「モバイルPASMOのほうが年会費が安い」ケースを考える利用者が多数いるようなのですが、モバイルPASMOリリース時点でモバイルSuicaは年会費0円であるため、「モバイルPASMOの年会費のほうが安い」といったことは発生し得ない予定です。

障害発生や不具合発生の違い

モバイルSuicaはサービス開始からそれぞれそれなりの日数が経過しているため、アプリの安定性などにアドバンテージがあり、これからリリースされるモバイルPASMOでは、リリース直後に発生しがちな障害や不具合が発生することも考えられます。

そのため、そういった事態に備え、しばらくの間モバイルPASMOには手を出さずに様子を見る、という方針もあるかと思います。

まとめ・選び方

今回既に発表されている範囲で紹介しましたが、まず自分が利用している端末がiPhoneなのかAndroidなのかを確認し、iPhoneであればモバイルSuica一択です。

そして、Androidスマートフォンを利用している場合には、定期券の路線がJRのみであればモバイルSuica、私鉄のみの場合はモバイルPASMO、JR/私鉄混合の場合はどちらでも基本的に購入可能、となるはずです。

ここまでが大きな分岐となりその利便性を大きく左右する部分であり、これらの前提の元、詳細発表後にクレジットカードとの連携やポイント付与制度、キャンペーンなどについて調べ、それらを総合して選択するのが良いのではないかと思います。

参考

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