情報科学屋さんを目指す人のメモ

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【au通信障害】復旧してない・復旧したのにつながらない・電話が使えないのはなぜ?対策はあるの?等について(「復旧作業終了」の意味/2022年7月4日更新版)

au (126) 障害情報 (1605)

追記:その後、音声通話も含め「ほぼ回復」と告知されました。しかしその後も「まだつながらない」「まだ通話できない」などの声が多くある状況です。そういった場合の対策についてはこちらの記事を参考にしてみてください。【au通信障害】「ほぼ回復」でもまだ繋がらない・通話できない・直らない場合の対策について

2022年7月2日に発生したauの通信障害について、西日本では2022年7月3日の11時頃に、東日本では同日17時30分頃に復旧作業が終了したことが告知されました。

しかし現在、復旧作業が終了したはずのau利用者の間で、「復旧作業終了後も復旧していない・まだ電波が立たない・電話がつながらない」などの声が多い状態となっています。

今回は、この「復旧作業が終了したのに使えないのはどうして?」という疑問に関する情報、特に、auのお知らせで利用されている「復旧作業終了」という言葉の意味合いについて紹介します。

※2022年7月4日0時40分頃、内容を最新の情報に合わせ、更新しました。初出時は西日本エリアのみ復旧作業終了済みでしたが、現在は東日本エリアも復旧作業終了済みとなり、それから数時間が経過した上での現在の状況です。

復旧作業が終了

au公式から公開されているお知らせでは、西日本エリアでは2022年7月3日11時頃、東日本エリアでは同日17時30分頃に、復旧作業終了が告知されています。

西日本エリアは7月3日11時00分ごろ、東日本エリアは7月3日17時30分ごろに復旧に向けた作業は終了

引用元

しかし2022年7月4日0時現在に至るまで、障害の影響を受けていたau回線利用者からは、「復旧作業が終了しているはずなのに、まだ直っていない」との声が多くあります。

「復旧作業終了」の意味について

この「復旧作業終了と言っているのに、実際は復旧していない」との指摘に関しては、お知らせ内の次の記述が関連するものと思われます:

復旧に向けた作業は終了し、全国的にデータ通信を中心として徐々に回復しているものの、ネットワーク試験の検証中につき、流量制御などの対処を講じているため、音声通話がご利用しづらい状況が継続しております。

引用元

ここでは、「『復旧』に向けた作業は終了」としているものの、「音声通話が『ご利用しづらい状況』が継続」としています。また、「『復旧』に向けた作業は終了」した上で、「データ通信を中心として徐々に『回復』」と説明しています。

後者からは、au(KDDI)のお知らせにおいては、まず「復旧」と「回復」が別物である、という考え方で書かれていることが分かります。つまり、「復旧作業は終了しても、回復はまだ途中」というわけです。

また前者からは、「復旧作業が終了」したからといって、「ご利用しづらい状況」が解消されたわけではない、という意味合いも読み取れます。

復旧作業が終了しても「利用しづらい状況の解消」はまだ

つまり、多くのユーザーが「復旧していない」と言及しているのは「直っていない」を意味しているものの、au公式のお知らせにおいて「直った」は「回復」のことを指しており、現在も「復旧したものの回復していない」状態が続いている状況と思われます。

このことは、お知らせの冒頭の、

2022年7月2日01時35分より当社の通信サービスがご利用しづらい状況が発生しております。

引用元

や、次の「継続中」という部分からも、読み取ることができます。問題が完全に解消した(元の状態に戻った)というのと、復旧作業の終了は必ずしも一致しないようです。

1.日時
  2022年7月2日(土) 01時35分頃から継続中

引用元

復旧作業終了後も対処は続いている

「復旧作業終了」と「回復」とが別に扱われているのと同様、「流量制御などの対処」と書かれている「対処」も、「復旧作業」とは別で、「復旧作業終了後であっても、まだ対処は続く」という考え方を元に書かれていることが分かります。

「復旧作業」が何を指すのか、必ずしも明確ではないのですが、少なくとも「元通り使える」を意味するわけではないと思われる書き方が多数行われており、そのように読む必要があり、これを元に書かれているニュースに関しても同様に注意して見る・読む必要がある点に注意が必要かと思われます。

「今まで通り使える」に戻るのはいつ?

そうなると気になるのは、現在も利用できないと困っている状態が解消される時刻、つまり、「今まで通り使えるようになる時刻」なのですが、直接的な言及は見当たりません。

ただし恐らくこれがそういった意味の言葉なのだろう、と思われるのが「本格再開時間」というもので、次のように別途案内する、とされています。

本格再開時間は別途決定次第、ご案内いたします。

引用元

この「本格再開」が何を指しているのか、これもまた明確な記載はないのですが、復旧作業が終了して対処が継続しているのが現状でそれ以降について言及されているタイミングがこの「本格再開時間」のみであり、この「再開」が「流量制御などの処置の解除」だという解釈もできそうなのでと、おそらくこの「本格再開時間」が「問題解消予定時刻」のことを指しているものと思われます

ただしそちらは「決定次第案内」という状況のようなので、結果「今まで通り使える」ということに関する情報は不明、もしくは未定の状況である、と言えそうです。

復旧告知まで注意が必要

このような状況であるため、「復旧作業終了」を「問題がすべて解消して元通りになったこと」と解釈した上で「復旧しているはずなのにまだ使えないのは端末が故障してしまったの?」などと考えて、修理や機種変更の手続きおよび端末の初期化などを慌てて行ってしまわないように注意してください。

復旧作業終了後であっても、まだ障害の影響が続いていてそれが問題の原因となっているだけで、端末の故障などの問題が原因ではない可能性があるためです。

補足:「復旧作業終了」の表現が変遷

なお、今回は最新のお知らせ(2022年7月4日0時時点)をベースに説明しましたが、以前は現在より不明確な書き方がされており、「復旧作業終了」と言いつつ、次のツイートにもあるように「引き続き復旧作業に努めております」といった表現がされているなど(後に削除)、現在よりも読み取りの難しい状態でした。

それが徐々に改善こそされているものの、「復旧」と聞いて、「問題がすべて解消した」と解釈するユーザーが多い一方で、現在もお知らせでは「復旧と回復は別」という考え方で記述されているため、「復旧作業終了と言いつつ、復旧していない」等の戸惑いの声の増加につながっているようです。

最新のお知らせ

au(KDDI)からのお知らせは繰り返し更新版が投稿されており、最新のお知らせは、KDDIの「お知らせ一覧」から確認できます。

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コメント(1)

  1. eranga wimalasiri
    2022年7月3日(日) 21:28

    ずっと待っているけどまだ電話は出来ない。AUショップ行っても何も教えてくれない。明日から仕事入って、万が一子供の学校や家で何かあったらどうするの????不安いっぱいでAU辞めたい。

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